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夜風を浴びる

ここ数日、夜に散歩をしている。
毎日ではないが2日〜3日に1回の程度で、平均1万歩くらい。

もちろん彼も一緒。

ダイエットの目的ではなく、夜風や街並みを楽しむために歩いている。そして同時にアイスを食べたり、お酒を飲んだりもしている。

家で夕飯を食べた後のときもあれば、外食の帰りのときもある。

この夜散歩がとても楽しい。想像以上に楽しい。

いつも通る道も夜になれば見える景色が変わるし、普段歩かない道にドキドキしたりもする。

こんなところにこんなお店があったんだ〜!とか、発見も多い。

歩いてるときの会話もいつもと変わらない。

でも、できるだけ重い話題はしないようにしている。
肌に感じる夜風に合わないからだ。


私は実家時代、夜の外出を禁止されていた。

分かりやすい例だと、家での夕飯後の外出はNG。
徒歩数分のコンビニやドラッグストアもダメ。

20歳を過ぎてからも、やんわりと禁止されていた。

もちろん外でご飯を食べる機会も、ベロベロに酔っ払って帰るときもあった。

ただ、一度家に帰宅したらその後に外出するのは止められていた。

若干過保護だと思う。でもまぁひとりっ子だし。親の心配も分かる気もする。

それでもやっぱり外に出たいときはあった。

だから何度か親の目を盗んで、近くの公園やドラッグストアなどに行ったことがある。

それはいつも夜風が気持ちいい、ちょうど今の季節だった。

暑くも寒くもない身体が喜ぶこの気温が私を包み込んでくれた。窮屈な心がどこか軽くなれたのも、あの夜があったからだと思う。


今も夜散歩をしていると、あの日のことを思い出す。

今は隣に一緒に歩いてくれる人がいる。

もう誰かの目を気にしながら生きなくていいんだと思える。

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