幼さ62
走ろう走ろうとすると、声をかけてくる人はいるもので、僕にご飯を奢るから、会わないかってことで、初対面だけれども、ご飯に行くことにした。
ここのところ、いいことが続いているから、きっといいことがある気がする。
待ち合わせは高円寺で、白鯨という飲み屋、僕はお酒が好きなので、たくさん飲んで、奢ると言ったことを後悔させてやろうと思った。
その人が女の人を呼んで、一緒に飲んだ。
綺麗な人だったが、やたらにいい匂いがして、体臭がくさいから隠しているのかしら。
いい感じに酔いが回ってきた頃、帰るか、二軒目に行くかという会話をしながら電車で揺られ、途中で阿佐ヶ谷にいい場所があると女が言い出し、付き合うことにした。
小洒落たバーに連れて行かれ、バーの店主はぶっきらぼうに注文を受け、会話をしても何も面白くなく、場を盛り上げようと、チンポの話をした。
ぶっきらぼうな店主は「帰ってくれ。」とだけ発する。
「わかりました。」
お酒が入った場で、チンポの話ができないところがあるのかと疑問に残ったが、何だか、むかっときた。
このむかっとくる感情は何だか、今までの自分を取り返すようで、嬉しい気持ちと、醜い気持ちで、発狂、そう発狂したい気持ちになった。
人生で発狂したことは音楽のライブで観客の時にしたくらいで、いや、それは、観客なのだし、しかも、発狂している人がたくさんいるのだから、あまり目立たず、迷惑もかけずに発狂できるものだから、定在適所というのか、何というか、その場に合わせて、自分を演じているだけであって、本質的な発狂をしていたのではなく、躍っていたという言葉が適切だろう。
もう二度と、誘わないでくれ。
間接的だが、インターネットに書き込んだ。
お金を払って私を道具かのように扱われるのはごめんだ。
そりゃあ、私だって人間だし、見せ物はないし、他人に面白い人間だとは言われるが、あんたのための自分ではないのだ。
そりゃあ、チンポの一つくらい発しますよ。
ガキですもの。
ですがね、ガキはね、ガキなりにプライドってものがあるのですよ。
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