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誠意と信頼の基盤とは

最近、「信頼とは何か」を考える機会が多くありました。
自分なりに考えたことを、今回は書いてみようと思います。

私の根底には、神道的価値観の「感謝を自然と感じること」と「自然の流れに身を任せること」があります。

私は、信頼とは誠意の積み重ねで成立するものであり、誠意とは感謝と礼の循環によって生まれるものではないかと考えています。

感謝や恩とは何か?

以前書いた「ありがとうという言葉」のコラムでも触れましたが、
私は、人に対して善意で何かをする時、見返りを求めるべきではないと思っています。

たとえ求める見返りが「感謝」だったとしても、それは取引であり、私はそれを誠意とは考えません。

見返りを求めずに相手にした行為に対し、相手が自発的に恩を感じ、感謝する。
そして、感謝をする時は、口先だけでなく行動で礼を示す。

この感謝と礼のやりとりが繰り返されることで、「誠意の循環」が生まれ、それが積み重なることで信頼になると私は考えます。

誠意が通じない時、どうすべきか?

あなたがその相手と信頼を結びたいのなら、
自分の行動の範囲内で誠意の示し方を調整し、関係を築く努力をするのはありだと思います。

しかし、決して「感謝しろ」と相手に求めるべきではない。

信頼を築きたいなら、自分の行為を調整し、相手のリアクションを見るにとどめるべきです。

それでも誠意が通じないと感じたり、信頼を築くのが難しいと判断した場合は、
その相手を自分のコミュニティから除外するのが健全な生き方だと思います。

「自分が誠意を示したのだから感謝しろ」というのは、非常に支配的で忌むべき行為です。

親子関係も例外ではない

これは、親子関係にも同じことが言えるのではないでしょうか。

親は、子に対して行った行為に対し、
「恩を感じるよう強制したり、恩返しを求めることは絶対に間違っている」と私は考えています。

子供が親の行為に感謝するかどうかは、あくまで子供の自由です。

仮に子供が恩を感じず、感謝を示さなかった場合、
それは単に「親の誠意が子供に通じなかっただけ」のこと。

決して、親の哲学が子供にとっても「絶対に正しい」とは限りません。

親子関係の縛りをなくすべき

また、私は「親子だから縁を切れない」という考え方にも懐疑的です。

誠意が通じない相手と一緒にいることは、親子であっても健全ではない。

特に、子供には親を選ぶ権利があると私は考えています。

また、成人した親子関係においては、
「親が子を選ぶ権利」も「子が親を選ぶ権利」も対等であるべきです。

ただし、未成年の子供に対しては、
親には「教育の義務」と「機会提供の義務」があることも指摘しておきます。

多くの動物が、子供が自分で狩りができるようになるまで面倒を見るように、
親が未成年の子供を養育する義務は、自然の摂理としても明らかに必要なものです。

しかし、家族という共同体は、血縁でなく信頼で結ばれるべきだと私は考えています。

現行法の矛盾点

私は、日本の現行法が血縁至上主義に囚われすぎていると考えています。

例えば、養子縁組の場合、
18歳未満の養子には親権義務が発生しますが、
15歳未満の養子は養親の同意があれば解除でき、15歳以上なら養子の一方的な申請で親子関係を解除できます。

一方で、実親子関係には解除の手続きが存在しません。

これは明らかに矛盾しており、
こうした「血縁に基づく強制的な関係」が、現代日本の家庭問題を引き起こす原因の一つになっているのではないでしょうか。

血縁があっても信頼関係が結ばれないことは、当然あり得ること。

少なくとも、子供には親との関係を解除する権利を認めてもよいのではないでしょうか?

また、「養子と実子の区別をなくす」という現行法の立法趣旨に照らすなら、
実子にも、養子と同じく親子関係を解除する権利を認めるべきではないでしょうか。

まとめ:誠意と信頼の原則

✅ 善意で人にする行為は無償であるべき。
 たとえ求める見返りが「感謝」であっても、それは取引であり、誠意ではない。

✅ 恩や感謝は強制すべきものではない。
 感謝とは、自発的に起こるものであり、強制や要求されるものではない。

✅ 感謝は、口先ではなく行動で示すべき。
 「ありがとう」だけではなく、実際の行動で感謝を示すことが重要。

✅ 信頼は、誠意の積み重ねで築かれる。
 誠意が通じる相手とは信頼を結び、通じない相手とは距離を置くべき。

✅ 家族関係も例外ではない。
 血縁ではなく、信頼で結ばれるべき。

✅ 実親子関係も、養子縁組と同じく解除できる制度を設けるべき。
 少なくとも、子供には親子関係を解除する権利を認めるべき。

この考え方が、日本の家庭問題の解決の糸口になるのではないでしょうか。


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