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yumenotamago
幻の染め「辻が花」|スタイルと流行
永遠の定番と、流行の違いって
どこからくると思いますか?
ココシャネルは言った。
流行は変化していくもの。だけどスタイルは永遠。
わたし自身が流行であると。
伝統工芸などもスタイルと流行なのだろうか。
我が家には、昔祖母がくれた日本人形がある。
その着物がとても素敵。
母に聞くと「たしか辻が花とかいう柄だったかな〜」とのこと。
調べてみると、辻が花は柄ではなく染めのこと。
絞り染め技法の全盛期の室町時代に生まれ、
100年余りで姿を消してしまう。幻の染めとも言われたそう。
確かな理由は不明なものの、
友禅染めが世を席巻した時代の流れで、
ぱたりとほとんど見なくなったと聞くと、
いまの時代にも無視できないものを感じる。
でも、私はこの辻が花にとても惹かれた。
細かく縫われた模様の輪郭や、
抽象画に見られるようなぽわんとした色合い、
帽子絞りという技法もかわいい。
非常に手間がかかり、
大切に育て上げた唯一無二の作品、
作り手にとってどこに出しても恥ずかしくない我が子の様な存在であることが、伝わってくる。
人の手がつくり人の手が伝えていくものは、
人の生活に左右されるものだし、
自分が変化していく様に周りも変化していくし、
変化は楽しみつつ、
そこにどんなスタイルが隠れているのか、
観察していきたいなと思う。
