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14歳のムックに教わった『思い込みのメガネ』を外すということ

私には大学生の息子がいます。
一緒にコーヒーを飲みながら、食事をしながら、いろいろな話をするのですが、時々、息子が子供の頃の話をしてくれます。
「○年生のとき、こんなことがあって…」
大体がおもしろエピソード。
「そんなことがあったんだ〜」と、私も笑いながら聞いているのですが、後半は、
「え?それ、誰の話?友達の話じゃなくて?」と確認してしまうほど、私が思っていた息子のイメージとは違い、衝撃の連続。

子育てをしながら、「うちの子にかぎって」と思ったことはありません。
なぜなら、子供は親の前ではいい子になるし、叱られたくないから自分の都合のいいように話したり。
とは言え、私が思っていた我が子とは少し違うのです。
「そんな子だったの?」と、呆れることもしばしば。
全てが笑い話だから良いのですが…。
でも、これは息子だけでなくムックにも言えることだな〜と、最近思うのです。

私はムックがお散歩が嫌いだと思っていました。
「お散歩に行こう」と声をかけて、準備をしていると、今までちょこちょこ動き回っていたのに、急に電池切れのようにベッドでうとうと居眠りを始めるのです。
それも、ほぼ毎回。
「眠くなっちゃった?じゃあ、お散歩はあとで行こうか」と断念することがよくありました。
他の犬のことも苦手だし、お散歩は行きたくないんだと思っていました。
だから、私は周りの人にも「ムックはお散歩が嫌いで…」と話したり。
ところが…。

去年から「お散歩お勉強会」というパックウォーク&トレーニングに参加しているのですが、1時間のお散歩レッスンでは、他の犬に吠えてしまうことはあるものの、ものすごく張り切って歩くのです。
春と秋に参加した遠足では、誰よりも張り切って先頭を歩いたり。
後半はスタミナ切れでのんびりペースになっても、最後まで自分で歩いていました。
足場の悪いところで抱っこすると、

「下ろして!歩きたい‼︎」

と、アピールしてきます。
「ムック、お散歩が嫌いだったんじゃないの?」と驚いてしまうほど。
今思えば、ムックはお散歩が嫌いなのではなく、洋服を着せられたり、ハーネスやリードを付けられるのが苦手なだけなのかもしれません。
最近は近所を散歩すると、コースに飽きてしまったのか、大体同じ場所でUターンして、さっさと家に帰ってきてしまいます。
でも、家から少し離れた場所まで連れて行くと、好奇心のスイッチが入って、いつまでも、どこまでも歩きます。
私が「もう帰ろうよ〜」とお願いするほど。

遠足では若い子に負けじと最後まで歩きました


去年からお散歩だけでなく、ノーズワークのレッスンも受けているのですが、最初こそ戸惑っていましたが、何をするのかコツを掴んだら、そこからはヤル気満々。
最後まで諦めません。
家でもおやつを使ってノーズワークをして遊ぶのですが、私がおやつを隠すアイテムに手をかけると、

「今日もやる?」

と言わんばかりの期待の表情でこちらを見てきます。
最近、いろいろな方から
「ムックはいつも口角が上がって笑ってるみたいだね」
「赤ちゃんみたいに優しい表情になったね」
などと言っていただくことが増えました。
以前は、表情があまりなく、笑顔も見たことがありませんでした。
もしかすると、私が

「ムックはこういう子」

と思い込んで決めつけていたせいで、ムックは

「どうせボクのことなんてわかってくれない」

と諦めていたのかもしれません。

以前のムック
最近のムック

息子にしても、ムックにしても、

「これが好きに違いない」
「これは苦手なはず」

のような「思い込みのメガネ」をかけて接していたのかもしれません。

ムックはシニアですが、どんなことに興味を持つのか観察していると、まだまだ発見があります。
遊び方は年齢を重ねるごとに変化していきますが、いくつになっても好奇心のスイッチを入れられたら、人も犬もいつまでも若々しくいられるのかもしれません。

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