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dorobe56
【004】歴史の授業参観日〜朝廷班〜光秀、信長を討て!

【004】
歴史の授業参観日
〜朝廷班〜
光秀、信長を討て!
先生は教室を見渡した。
「D班は、
少しだけ難しい班です。」
子どもたちが顔を見合わせる。
「歴史上、
日本で一番古い班です。」
先生は黒板に書いた。
朝廷
「天皇家や、公家の皆さんです。」
「今日は、
皆さんに朝廷になってもらいます。」
⸻
先生は続ける。
「いま、
織田信長は
天下統一まであと一歩。」
「このままいけば戦も減り、
世の中は落ち着くかもしれません。」
「でも──」
少し間を置く。
「力が強くなり過ぎると、
困る人もいます。」
⸻
すぐに手が挙がる。
「先生!
僕は信長公を応援します。」
「戦が終わるなら、その方がいい。」
別の子が言う。
「でも……
強くなり過ぎたら?」
⸻
「天皇より偉くなる?」
「朝廷の言うことを、聞かなくなる?」
「そんなことある?」
「分からない。」
教室が少し静かになる。
⸻
ひとりの子が聞く。
「先生。
じゃあ……
朝廷が、明智光秀に、
信長を討てって、
命令するんですか?」
⸻
先生は静かに答える。
「そういう説もあります。」
「違うという説もあります。」
「今でも、分かっていません。」
⸻
先生は黒板に三つ書いた。
権威
均衡
国家
⸻
教室を見渡す。
「朝廷は、
何を守ろうとしたのでしょう。」
「国でしょうか。
天皇でしょうか。
それとも、
別の何かでしょうか。」
少し間を置く。
「では。」
「次は、明智班です。」
「朝廷から見た本能寺と、
明智光秀から見た本能寺は、
同じ景色でしょうか。」
教室が静かになる。
先生は黒板の
朝廷
という二文字を見つめた。
「さあ、次の班へ。」
(つづく)
▶️【005】〜明智班〜
本能寺、やる?
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2026年7月22日
むこパパ
