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【004】歴史の授業参観日〜朝廷班〜光秀、信長を討て!

朝廷と公家

【004】

歴史の授業参観日

〜朝廷班〜

光秀、信長を討て!


先生は教室を見渡した。

「D班は、
少しだけ難しい班です。」

子どもたちが顔を見合わせる。

「歴史上、
日本で一番古い班です。」

先生は黒板に書いた。

朝廷

「天皇家や、公家の皆さんです。」

「今日は、
皆さんに朝廷になってもらいます。」



先生は続ける。

「いま、
織田信長は
天下統一まであと一歩。」

「このままいけば戦も減り、
世の中は落ち着くかもしれません。」

「でも──」

少し間を置く。

「力が強くなり過ぎると、
困る人もいます。」



すぐに手が挙がる。

「先生!
僕は信長公を応援します。」

「戦が終わるなら、その方がいい。」

別の子が言う。

「でも……

強くなり過ぎたら?」



「天皇より偉くなる?」

「朝廷の言うことを、聞かなくなる?」

「そんなことある?」

「分からない。」

教室が少し静かになる。



ひとりの子が聞く。

「先生。

じゃあ……

朝廷が、明智光秀に、
信長を討てって、
命令するんですか?」



先生は静かに答える。

「そういう説もあります。」

「違うという説もあります。」

「今でも、分かっていません。」



先生は黒板に三つ書いた。

権威

均衡

国家



教室を見渡す。

「朝廷は、
何を守ろうとしたのでしょう。」

「国でしょうか。

天皇でしょうか。

それとも、

別の何かでしょうか。」

少し間を置く。

「では。」

「次は、明智班です。」

「朝廷から見た本能寺と、

明智光秀から見た本能寺は、

同じ景色でしょうか。」

教室が静かになる。

先生は黒板の

朝廷

という二文字を見つめた。

「さあ、次の班へ。」

(つづく)

▶️005】〜明智班〜
本能寺、やる?

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2026年7月22日
むこパパ

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