女子ひとり旅がフィリピンで憐れまれたはなし
どうやら私はフィリピンで憐れまれている。
ひとりで旅をしているから。
ドゥマゲティに来て、まず最初の違和感は人々の視線だった。前見て運転したほうがいいっすよ、とこちらが心配になるくらい三度見してくるおじさんと、街ゆく人々が私を見る視線とか。
東アジア人だからかとも思った。
どこからどう見ても顔の印象が薄く肌の白い私は、各パーツの印象が強く肌を焼いている彼らからことごとく浮くのだ。
実際にここに来てから日本語を聞いていないし、日本人を見ていない。セブとかマニラとかならゴールデンウィークだし日本人もいっぱいだろうに。
こんなに日本人のいない場所にひとりで来たのはもしかしたら初めてなんじゃないかと。日本人だけじゃなく、中国人も欧米人も少なく見える。圧倒的にフィリピン人だらけの場所で、妙に納得していた。
今までシンガポールやニュージーランド、台湾なんかにひとりで行ったけれど、観光客が多かったりそもそも文化がミックスしていたり、日本人を見かけなかったとしても浮いていると思うことがなかったのだ。
国籍はどうしようもないもんな〜と思いながら過ごすと、別のことにも思いあたるようになった。
きっかけはドゥマゲティからシキホール島という別の島へ渡ったときのこと。宿のオーナーさんには、1人できたというと何故か「オー」と悲しそうな顔をされた。その後ビーチまで案内してくれたトライシクルのおじさんには、ビーチでひとりでなんて寂しくないの、と聞かれ「ノーパートナー?ノーフレンズ?」と心配された。
本当に寂しいやつと心配されても困るので「彼氏は日本にいるけど今回は一緒じゃないよ」と言ったけれど、この時違和感に気づいたのだ。
おひとり様文化がないんじゃないか。ひとりで何かすることが当たり前だった私には、気づきもしないことだった。
それに気づいてから周りを見ると、ひとりでいる人が本当に少ない。ファストフード店でほんの少し見かけるくらい。
だいたい友達か彼氏かビッグな家族でいて、おしゃべりしたり写真を撮ったりしている。
フィリピン好きの知り合いに聞いたら、実際私の直感は当たっていたようで、田舎になればなるほど強い傾向らしい。マニラとかでは気にされないとその人はいっていた。1人だとなにかと気にかけられて親切なのはいいんだけどね〜とも言われて、それも身に覚えがあったのでなるほどと思う。
そっか、私憐れまれてたんか。
というか彼らからしたら、なんでこいつひとりでいるの…こわ…と思わせてたかもしれない。それはごめん。
唯一の外国人になる経験も、ひとりで憐れまれる経験も、実際にしてみないとわからないことだった。面白いなあ。
今回は日本に帰ったらびっくりするくらい安心するんだろうな。こういう細かい学びの積み重ねがひとり旅らしくて、いい。
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