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職員室の内側91-頼もしい大学生(卒業生)~

 先日、新聞の投書欄に勤務校を昨年卒業した大学生の投稿が掲載された。
先月の選挙で大勝した高市政権の政策に危機感を訴える内容であった。首相がいくら「成長のスイッチを押して、押して、押しまくって」ても、それを推進する若者を大切にしない現状を憂いている。大学の授業料は値上げされれ、金利が上昇する中で奨学金返済の負担も増える。「責任ある積極財政」には将来を支える若者世代を重視する政策がないことに危機感を覚えるとしていた。
 日本の大学は国立大学でも入学金28万円、年間授業料54万円程度必要である。4年間で250万円は必要となる。私立大学ではこの2倍程度は必要である。多くの大学生は貸与型の奨学金や教育ローンを借りて進学している。大学在学中は書籍代等学びの費用が必要で、そのためにアルバイトをせざるを得ないを状況である。卒業後は奨学金返済という負担がのしかかっている。
近年、返済不要の給付型奨学金も制度化されたが、所得制限や扶養人数、理系重視があり、その恩恵を受ける学生は限られている。
少子化を睨み、昨年の大学審議会答申では国民の「知の総和」の拡大を提言している。人口が減少する分、国民一人ひとりの能力を増進すべきというものである。「知の総和」の実現がなかれば卒業生が指摘しているように日本社会の発展は望めない。高市政権の政策にはこのような視点が欠けているのは事実である。
 最近の大学生は本を読まない、勉強をしない、社会問題に関わらないと言われているが、大学生自ら現状への危機感を訴えることに頼もしさを感じた。彼女は在学中から社会問題について関心や自己の意見を明確に表明したいた。また、大変な読書家でもあった。このような真摯に学ぶ若者を大切にする社会を我々は築いていかなければならない。高市政権も若者の意見を誠実に耳を傾け、政策に反映すべきである。
在学中から彼女の授業中の態度や探究学習への取り組みには注目していた。大学も自己の学びを深めるため第一志望の国立大学に進んだ。高校時代から新聞への投書を続けている。大学入学もさらにその学びや意見の発信を続けていることに頼もしさを感じた。このような大学生が増えて社会を変えていくことを願う。


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