『ちはやふる-めぐり-』第1〜2話 感想&考察── “めぐりあひて”“しらつゆに”が映す、揺れる青春のはじまり
🌸 はじめに
2025年夏、あの『ちはやふる』が帰ってきた。
主人公は新たな世代へ──當真あみ演じるめぐるが、情熱に生きるかるた部の世界に触れてゆく。
彼女は「タイパ」「非効率」を嫌う今の時代の象徴的存在。
そんな彼女が“意味のある無駄”と出会い、変化していく姿は、現代の私たち自身にも重なっていく。
そして各話タイトルに使われた百人一首が、登場人物の心情や関係性と重なっていくのも、今作の魅力だ。
📘 第1話「めぐりあひて」感想&考察
🎴 紫式部
「めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな」
久しぶりに再会できたけれど、それがあなたかどうかも確かめられないうちに、
月が雲に隠れてしまった──という、すれ違いの儚さを詠んだ一首。
ドラマでは、主人公・めぐるが「かるた」と出会う。
でもそれは深く心に残らず、彼女はすぐに退部届を出す。
一見、通り過ぎただけの出会いに思える。
だが、千早からのメッセージや奏の熱意が、めぐるの心の奥に少しずつ“残っていく”。
月はまだ雲に隠れている。でも、確かにそこにある──そんな第1話だった。
📘 第2話「しらつゆに」感想&考察
🎴 文屋朝康
「白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける」
秋の野に散る露を、糸に通されていない玉に例えた歌。
まだひとつになれていない儚さと美しさを表す。
ドラマでも、かるた部は風希の入部によってようやく5人に。
でも、気持ちはまだ揃っていない。
風希は母の期待からボクシングを辞め、嘘をついての入部。
草太は昇級戦に敗れ、悔し涙を流す。
めぐるは退部届を出したまま。
読札に耳を傾ける新入部員たち、少しずつ芽生える仲間の気配。
バラバラだった5人が、まだ糸に通されていない玉のように、美しくも不安定なままそこにいる。
🧠 百人一首とリンクする“青春の機微”
『ちはやふる-めぐり-』は、百人一首の世界と現代の青春が交錯する物語。
第1話「めぐりあひて」= 出会っても、まだ心が動かない。
第2話「しらつゆに」= 揃ったように見えて、まだまとまらない。
この“すれ違い”や“未完成”こそが、青春のリアル。
それを歌と物語の両方で描いているのが、今作の巧さでもある。
🔍 現代の主人公「めぐる」に共感
「かるたに時間をかけるなんて、効率が悪い」
「私みたいな脇役がやっても意味がない」
そんな冷めた価値観の持ち主だっためぐるが、
少しずつ“非効率”に惹かれていく。
これは、私たち自身の心にもある“合理主義の限界”への問いかけだ。
「夢中になって、泣くほどやる意味なんてあるの?」
──そう感じたことがある人ほど、彼女の姿に何かを重ねてしまうだろう。
🔮 第3話に向けて
📖 タイトル:「いまはただ」
「いまはただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで 言ふよしもがな」
(壬生忠見)
“もうあなたへの想いは終わった”と伝えたいけど、
本当はまだ消せていない──そんな未練がにじむ一首。
次回、第3話では、
入門テストに落ちためぐると千江莉が、かるたを「やめる」と言いながらも、
どこかで「もう少しやりたい」と感じ始める。
断ち切るつもりだった想いが、じわりと蘇る。
バラバラだった玉が、少しずつ“糸”でつながりはじめる。
💭 あなた自身の「めぐり」とは?
物語はまだ始まったばかり。
だけど、私たち自身の中にも「まだ気づいていない出会い」や「つながりたい想い」はあるかもしれない。
最後に、こんな問いを──
❓ あなたにとっての『めぐりあひ』とは何ですか?
❓ 何かに夢中になれず、もがいた経験はありませんか?
❓ バラバラだったものが、ひとつになる瞬間を見たことは?
すぐに答えが出なくてもいい。
その問いとともに、第3話を迎えたい。
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第2話ストーリー|日本テレビ
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🎥 『ちはやふる』シリーズを観たい方はこちら!
『ちはやふる -上の句-』(2016)
『ちはやふる -下の句-』(2016)
『ちはやふる -結び-』(2018)
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