アジャイルとは何だったのか ~AI時代になって、ようやく分かったこと
10年くらい前、私はずっと混乱していました。
技術記事を読むたびに、
· アジャイル
· DevOps
· Ansible
この3つが必ず一緒に出てくるのです。
「これからはアジャイルだ。」 「DevOpsの時代だ。」
「だからAnsibleを覚えよう。」
そんな記事ばかりでした。当時の私は、
「この3つって何が違うんだ?」
という疑問をずっと持っていました。
しかし2026年になった今、生成AIと一緒に技術を整理してみると、その答えは驚くほどシンプルでした。
単に”レイヤー”が違う話を、一緒に説明していただけだったのです。
Ansibleを振り返るトリガーになったのは、ゆいまる‐IT界隈以外でAIを使いまくる2005年生まれ さんのこの記事です。
カレー作りで考えると一発で分かる
例えばカレーを作るとします。
ここで、
アジャイル
これは「料理の進め方」です。
一気に大量に作るのではなく、
まず少し作る。味を見る。改善する。また作る。
つまり、仕事の進め方そのものです。
DevOps
これは料理人同士のチームワークです。
レシピを考える人と、
実際に調理する人が、
ケンカせずに協力する仕組み。つまり組織の文化です。
Ansible
これは包丁ではありません。
面倒な作業を全部自動でやってくれる道具。
もっと言えば、フードプロセッサーです。つまり具体的な自動化ツールです。
AIより何年も前から普通にあった自動化です。
この3つは、
· 方針
· 組織
· 道具
という全く違うレイヤーに属しています。
だから本来は比較する対象ではありません。

当時は、なぜ全部まとめて語られていたのか
理由は単純です。
ビジネス側が、「もっと速くサービスを改善してほしい」
と言い始めたからです。
すると開発者は、
「アジャイルで素早く作りました。」
と言います。
しかし運用側は、
「そんな頻繁に本番サーバーを触られたら事故になる。」
となる。
そこで、
開発と運用が協力する文化としてDevOpsが注目されました。
しかし文化だけでは仕事は進みません。
最後は、
サーバー設定を自動化するAnsibleのようなツールが必要になったのです。
つまり、
アジャイルを実現したかった結果として、DevOpsが必要になり、その実装手段としてAnsibleが使われた。この流れだったのです。
当時は「全部覚えろ」という空気だった
問題はマーケティングでした。
技術雑誌もイベントも、
「最新技術!」
という旗印の下で、
全部まとめて紹介していました。
その結果、
初心者から見ると、
全部同じカテゴリの技術に見えてしまいました。
実際には、
比較対象ですらなかったのです。
2014〜2018年という激変期
この数年間は面白い時代でした。
AnsibleがInfrastructure as Codeを広め、
Node-REDがオープンソース化され、
ESP32が登場し、
IoTブームが始まりました。Qiitaを開けば、
Raspberry Pi
ESP32
Node-RED
DevOps
Docker
Ansibleそんなキーワードが毎日のように並んでいました。
どれも未来を感じる技術でしたが、
全部が同時に現れたため、
世界全体が少し混乱していたようにも思います。
2026年
今ではAIが、
このバラバラだった世界を自然につないでくれます。
AnsibleのPlaybookを書いてくれる。
Dockerfileを書いてくれる。
Node-REDのFlowも考えてくれる。
昔は何冊もの専門書を横断しなければ理解できなかった世界を、
AIは一つの会話の中で橋渡ししてくれます。
今になって、
「当時はレイヤーをごちゃ混ぜに説明されていただけだったんだ。」
と腑に落ちました。
技術は進化する。しかし構造は変わらない。
流行するツールは変わります。
Ansibleも、Dockerも、Kubernetesも、
AIエージェントも、
いつかは次の世代へ役目を譲ります。しかし、
「進め方」「組織」「道具」
という構造そのものは変わりません。
新しい技術に出会ったとき、
まず「これはどのレイヤーの話なのか」を考える。
それだけで、学習の迷子になることはぐっと減ります。
10年越しで、そのことをようやく理解しました。

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