古事記365|親子で学ぶ|2026年7月14日|兄の武器を、受けとって——弟、決着のとき
古事記365|親子で学ぶ|2026年7月14日|
兄の武器を、受けとって——弟、決着のとき
日本最古の歴史書『古事記』を
親子で毎日読む連載《古事記365》、
2026年7月14日の記録です。
おはようございます、古戸音羽です🌿
赤口の火曜日。
大切な用事はお昼どき(11時〜13時頃)の吉の
時間に。今日は夕方に新月を迎える、
リセットの日でもあります🌿
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【この記事でわかること】
✅ 神沼河耳命が兄の武器を受けとり、
当芸志美美命を討つ場面(古事記中巻)
✅ 2026年7月14日の暦(赤口・新月)
✅ 七十二候「蓮始開」3日目
✅ 季節の小話:精霊馬——きゅうりの馬と、なすの牛
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☀️ 今日の暦|2026年7月14日(火)
⏰ 運気の時間帯(赤口)
午前 ・・・・・・ ひかえめに
お昼 🌸🌸(11〜13時頃)吉
午後 ・・・・・・ ひかえめに
🌸 季節の歩み
二十四節気 夏至 ─── 🌸小暑 ─── 大暑
七十二候 蓮始開 🌸🌸🌸・・(3日目/5日)
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⚫︎六曜:赤口(しゃっこう)
お昼どき(11時〜13時頃)だけが吉とされる日。「赤」の字から、火の元や刃物には気をつけて、とも伝えられます。
そして今日は、夕方18時44分に新月🌑
月が新しく生まれ変わる節目。
旧暦では今日から六月に入ります。
これまでを静かにふり返り、
新しい目標をそっと書きとめるのに良い日です🌿
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🌾 二十四節気:小暑(しょうしょ)
暑さが次第に強まっていく頃。
梅雨明けが近く、夏本番へ向かいます。
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七十二候:蓮始開(はすはじめてひらく)3日目
泥の中から、清らかな蓮の花がひらく頃。
早朝の水辺が、いちばん美しい季節です。
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🌌 今日の古事記:兄の武器を、受けとって
——弟、決着のとき
今日も、庭の大きな木に寄りかかりながら、mumuwawaがお話を聞いているようです👀🌳✨
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【今日の古事記はここから👇】✨
そこで、その弟の神沼河耳命
(かむぬなかわみみのみこと)は、
兄の持っていた武器をもらい受け、
入って行って、
当芸志美美(たぎしみみ)を討った。
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◾ 原文(漢文)
爾其弟神沼河耳命、乞取其兄所持之兵、
入殺當藝志美美也。
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🌳 大きな木とmumuwawaの会話
mumuwawa:
「昨日、お兄さんは手が震えて、
討てなかったんだよね……。
それで、どうなったの?」
🌳大きな木:
「今日は、その続きだ。
弟の神沼河耳命が、兄に言ったんだ。
『その武器を、私にください』——とね。
そして兄の武器をもらい受け、
自分が入って行って、
当芸志美美を討ったんだよ。」
mumuwawa:
「……弟が、代わりにやったんだ。」
🌳大きな木:
「そう。ここで大切なのはね、
弟が、震えた兄を責めなかった、
ということ。
『どうして討てなかったの』とも、
『兄上は臆病だ』とも言っていない。、
ただ静かに武器を受けとって、
自分の役目として果たしたんだ。」
mumuwawa:
「責めなかったんだね……。
でも、討つのは、悲しいことだよね。」
🌳大きな木:
「そうだね。とても重く、悲しいことだ。
古事記も、この場面を勇ましく
飾ってはいない。
淡々と、短く記しているだけなんだよ。
これで、命を狙われる恐れは終わった。
そして明日——
兄が弟に、とても大切なことを語りかける。
兄弟の物語の場面が、待っているよ。」
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🍃 親子で読む解説文
昨日、武器を手にしながら、手足が震えて討てなかった兄・神八井耳命。
今日は、弟・神沼河耳命がその役目を引き受ける場面です。
原文の「乞取(こひとりて)」——
もらい受けて、ということばに、
弟の姿勢があらわれています。
兄から武器を奪ったのでも、兄を押しのけたのでもなく、「ください」と願い出て、
受けとった。震えた兄への、静かな思いやりを感じさせる一語です。
そして弟は、当芸志美美命を討ちました。
命を狙われ続けた御子たちの危機は、
ここで終わりを迎えます。
古事記はこの結末を、誇らしげに語りません。「討った」——それだけです。
争いの決着を、勝利の物語として飾らない。
その筆致に、命のやりとりの重さを重さのまま受けとめる、記録者のまなざしを感じます。
震えて討てなかった兄と、
代わって果たした弟。
ここまでなら、弟が「勝ち」、兄が「負け」のように見えるかもしれません。
けれど古事記は、そう語りません。
明日、兄が弟にかける言葉によって、
ふたりはそれぞれの大切な道を見つけていきます。
兄弟の物語は、明日が本当のクライマックスです。
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🥒 季節の小話:精霊馬——きゅうりの馬と、なすの牛
今日7月14日、旧暦六月一日。
7月にお盆を迎える地域では、
いまごろ「精霊馬(しょうりょううま)」を飾るおうちがあります。
精霊馬は、きゅうりとなすに、
割りばしなどの足をつけた、
小さなお供えもの。
きゅうりは、足のはやい「馬」。
——ご先祖さまに、はやく帰ってきてもらうため。
なすは、ゆっくり歩く「牛」。
——帰り道は、ゆっくりお戻りいただくため。
野菜の形にそんな願いをたくした、
やさしい風習です。
今日の古事記では、父・神武天皇亡きあとの
御子たちの物語を読みました。
亡き人を想う心は、千三百年前も今も、
変わらないのかもしれません。
🌿親子で楽しもう
きゅうりとなすで、精霊馬を作ってみませんか。「どうして馬と牛なんだろうね」と話しながら作る時間が、そのままご先祖さまへの想いになります🥒🍆
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✍️ 今日のひとこと|受けとる、ということ
奪うのではなく、
「ください」と受けとった。
責めるのではなく、
役目を引き受けた。
新月の夜、蓮のつぼみのように静かに🌑
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古戸音羽(こと おとは)
《古事記365》毎日更新中🌿
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🌿 もっと知りたい方へ
Q. なぜ弟の神沼河耳命が代わりに討ったのですか?
A. 兄・神八井耳命が手足の震えで討てなかったため、弟が兄の武器をもらい受け(乞取)、役目を果たしました。弟が兄を責める言葉は記されていません。(出典:古事記原文・中巻)
Q. このあと兄弟はどうなりますか?
A. 兄は自らの震えを認め、弟に位を譲ることを申し出ます。兄弟それぞれの役割が定まる大切な場面へ続きます。(出典:古事記原文・中巻)
Q. 精霊馬(しょうりょううま)とは何ですか?
A. お盆にご先祖さまを迎え送るために、きゅうり(馬・はやく来ていただく)となす(牛・ゆっくりお帰りいただく)で作るお供えものです。(参考:日本の年中行事の伝承)
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【参考文献】
・古事記(原文:漢文)中巻・神武天皇の段
・国立天文台暦計算室「二十四節気」「七十二候」
・明治7年(1874年)『略本暦』「蓮始開」(小暑・次候)
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📖 連載マガジンはこちら
https://note.com/mumuwawa/m/mdf5d5ba90e65
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