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古事記365|親子で学ぶ|2026年7月13日|震える手——兄は、討てなかった

古事記365|親子で学ぶ|2026年7月13日|
震える手——兄は、討てなかった

日本最古の歴史書『古事記』を
親子で毎日読む連載《古事記365》、
2026年7月13日の記録です。

おはようございます、古戸音羽です🌿

先負の月曜日。午前はゆったり、
大切なことは午後の吉の時間に。
神吉日でもあり、神さまのお話にぴったりの日です🌿



【この記事でわかること】
✅ 武器を手にした神八井耳命が、
震えて討てなかった場面(古事記中巻)
✅ 2026年7月13日の暦(先負・神吉日・不成就日)
✅ 七十二候「蓮始開」2日目
✅ 季節の小話:蓮の葉の上の、ころころ水滴



☀️ 今日の暦|2026年7月13日(月)

⏰ 運気の時間帯(先負)
午前 ・・・・・・ ひかえめに
午後 🌸🌸🌸🌸🌸🌸 吉

🌸 季節の歩み
二十四節気 夏至 ─── 🌸小暑 ─── 大暑
七十二候  蓮始開 🌸🌸・・・(2日目/5日)



⚫︎六曜:先負(せんぶ)
「先んずれば即ち負く」——午前は控えめに、
午後が吉。
あわてず、ゆっくり進めるのが良い日です。

今日は神吉日
(かみよしにち・神さまに関わることに良い日)。
不成就日(ふじょうじゅび)も重なるので、
新しいことは控えめに、いつものことを丁寧に。
神社への参拝や、
神さまのお話を親子で読むのに良い一日です🌿



🌾 二十四節気:小暑(しょうしょ)
暑さが次第に強まっていく頃。
梅雨明けが近く、夏本番へ向かいます。

🌬 七十二候:蓮始開(はすはじめてひらく)
2日目
泥の中から、清らかな蓮の花がひらく頃。
早朝の水辺が、いちばん美しい季節です。



🌌 今日の古事記:震える手——
兄は、討てなかった

今日も、庭の大きな木に寄りかかりながら、mumuwawaがお話を聞いているようです👀🌳✨



【今日の古事記はここから👇】✨

そこで(神八井耳命は)武器を持って入り、
討とうとしたそのとき、
手足がわなわなと震えて、
討つことができなかった。



◾️ 原文(漢文)

故、持兵入殺之時、手足和那那岐弖、不能殺。



🌳 大きな木とmumuwawaの会話

mumuwawa:
「昨日、弟から『兄上がお討ちください』って
託されたんだよね。お兄さん、どうなったの?」

🌳大きな木:
「今日は、その場面だ。
兄の神八井耳命は、武器を持って、
当芸志美美命のもとへ入っていった。
——でもね。」

mumuwawa:「でも……?」

🌳大きな木:
「手足が、わなわなと震えて、
討つことが、できなかったんだ。」

mumuwawa:
「……お兄さん、こわかったのかな。」

🌳大きな木:
「そうかもしれないね。
でも、考えてみてほしいんだ。
人の命に手をかけるというのは、
それほどまでに重いことなんだよ。
体が震えるのは、おかしなことじゃない。」

mumuwawa:
「震えたお兄さんは、
だめなお兄さんなのかな……?」

🌳大きな木:
「いい問いだね。古事記は、
兄を責める言葉をひとことも書いていない。
ただ『震えて、討てなかった』と
記しているだけなんだ。
そしてこの震えが、このあと、
兄と弟それぞれの道を決めていく。
続きは、明日のお話だよ。」



🍃 親子で読む解説文

昨日、弟から重い役目を託された
兄・神八井耳命。
今日は、その兄が武器を手に入っていく場面です。

けれど——手足がわなわなと震えて、
討つことができませんでした。

原文はここで、めずらしい書き方をしています。
「和那那岐弖(わななきて)」と、
震える様子だけを音のまま、
ひらがなのように書き記しているのです
(音仮名といいます)。
漢字の意味ではなく「わななき」という
声の響きそのものを残したかったかのような、印象的な一節です。

古事記は、震えた兄を責めません。
臆病者だと笑うこともしません。
ただ、起きたことを淡々と記すだけです。

命に手をかけることの重さに、
体が正直に震える。
それは恥ずかしいことではなく、
人としての自然な姿なのかもしれません。
むしろこの震えがあったからこそ、
このあと兄と弟は、それぞれにふさわしい
役割を見つけていくことになります。

戦うことだけが、人の値打ちではない。
震えた兄にも、大切な道が用意されている——
古事記は静かにそう語っているように思えます。その続きは、明日。
兄弟の役割が定まる、大切な場面です。



💧 季節の小話:蓮の葉の上の、ころころ水滴

今日7月13日、旧暦五月二十九日。
七十二候「蓮始開(はすはじめてひらく)」の
2日目です。

各地の池で、蓮の花が見頃を迎える頃。
そして蓮は、花だけでなく「葉っぱ」もふしぎな植物です。

蓮の葉に雨や朝露が落ちると、
水は葉にしみこまず、まるい玉になって、
ころころと転がります。
葉の表面にある、目に見えないほど小さなでこぼこが、水をはじいているのです。
この仕組みは「ロータス効果」と呼ばれ、
よごれない布や壁の研究にも活かされています。

泥の中で育つのに、水も泥もはじいて、
いつも清らか。
昔の人が蓮を特別な花と感じたのも、
うなずけますね。

🌿親子で楽しもう
蓮や里芋の葉を見つけたら、
そっと水をたらしてみましょう。
ころころ転がる水の玉に、
きっと歓声があがりますよ💧



✍️ 今日のひとこと|震える手

震えることは、
弱さではない。

命の重さを知る心が、
そこにあるということ。

蓮始開の頃、葉の上の水玉のように、
心は正直に転がる💧



古戸音羽(こと おとは)
《古事記365》毎日更新中🌿



🌿 もっと知りたい方へ

Q. なぜ神八井耳命は討つことができなかったのですか?
A. 手足がわなわなと震えて討てなかった、と古事記は記すのみで、理由を説明していません。この出来事が、兄弟それぞれの役割が定まる転機となります。(出典:古事記原文・中巻)

Q. 原文の「和那那岐弖」とはどういう意味ですか?
A. 「わななきて」——恐れや緊張で激しく震える様子を、漢字の音を借りて書き記したものです(音仮名)。(出典:古事記原文・中巻)

Q. 「蓮始開(はすはじめてひらく)」とはどういう意味ですか?
A. 蓮の花が開き始める頃を指す、小暑の次候の七十二候です。明治7年(1874年)『略本暦』では7月12日〜16日頃とされています。



【参考文献】
・古事記(原文:漢文)中巻・神武天皇の段
・国立天文台暦計算室「二十四節気」「七十二候」
・明治7年(1874年)『略本暦』「蓮始開」(小暑・次候)



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https://note.com/mumuwawa/m/mdf5d5ba90e65

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