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古事記365|親子で学ぶ|2026年7月16日|ゆずる、という強さ——兄のことば

古事記365|親子で学ぶ|2026年7月16日|
ゆずる、という強さ——兄のことば

日本最古の歴史書『古事記』を
親子で毎日読む連載《古事記365》、
2026年7月16日の記録です。

おはようございます、古戸音羽です🌿

友引の木曜日。朝と夕方が吉の時間。
神吉日でもあり、
神さまのお話にぴったりの一日です🌿



【この記事でわかること】
✅ 兄・神八井耳命が弟に位を譲る、
兄弟の物語の結びの場面(古事記中巻)
✅ 2026年7月16日の暦(友引・神吉日)
✅ 七十二候「蓮始開」最終日
✅ 季節の小話:雨上がりの虹を探そう



☀️ 今日の暦|2026年7月16日(木)

⏰ 運気の時間帯(友引)
朝 🌸🌸🌸🌸 吉
昼 ・・(11〜13時頃)ひかえめに
夕 🌸🌸🌸🌸 吉

🌸 季節の歩み
二十四節気 夏至 ─── 🌸小暑 ─── 大暑
七十二候  蓮始開 🌸🌸🌸🌸🌸(5日目/5日・最終日)



⚫︎六曜:友引(ともびき)
「友を幸せに引き込む」とされる日。
朝と夕方が吉、お昼どき(11時〜13時頃)だけは、ひとやすみを。

今日は神吉日(かみよしにち・神さまに関わることに良い日)も重なります。
神社への参拝や、神さまのお話を親子で読むのに良い日です🌿



🌾 二十四節気:小暑(しょうしょ)
暑さが次第に強まっていく頃。
梅雨明けが近く、夏本番へ向かいます。

🌬 七十二候:蓮始開(はすはじめてひらく)最終日
今日で「蓮始開」が終わります。
明日7月17日からは「鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)」——鷹のひなが飛び方をおぼえる頃へ。



🌌 今日の古事記:ゆずる、という強さ
——兄のことば

今日も、庭の大きな木に寄りかかりながら、mumuwawaがお話を聞いているようです👀🌳✨



【今日の古事記はここから👇】✨

そこで兄の神八井耳命
(かむやゐみみのみこと)は、
弟の建沼河耳命(たけぬなかわみみのみこと)に
譲って、申された。

「私は、仇(あだ)を討つことが
できませんでした。
あなたは、見事に討ち果たされました。
ですから、私は兄ではありますが、
上に立つべきではありません。
あなたが上に立って、天下をお治めください。
私はあなたを助け、
忌人(いみひと・神をまつる役)として
お仕えいたします。」



◾️ 原文(漢文)

爾其兄神八井耳命、讓其弟建沼河耳命曰、
僕者不能殺仇。汝命既得殺仇。
故吾雖兄、不宜為上。
是以汝命為上而治天下。
僕者扶汝命、為忌人而仕奉。



🌳 大きな木とmumuwawaの会話

mumuwawa:
「震えて討てなかったお兄さん……。
弟に、なんて言ったの?」

🌳大きな木:
「兄はね、こう言ったんだ。
『私は討てなかった。あなたは果たした。
だから、兄だけれど、上に立つべきは
あなたです』——とね。」

mumuwawa:
「自分から、ゆずったの!?
お兄さんなのに?」

🌳大きな木:
「そう、自分からだ。
言い訳もしなかった。
弟をうらやむこともしなかった。
自分にできなかったことを、
まっすぐに認めたんだよ。」

mumuwawa:
「……それって、すごく
勇気がいることだと思う。」

🌳大きな木:
「わたしもそう思うよ。
そして兄は、こうも言った。
『私は忌人(いみひと)として、
あなたにお仕えします』。
忌人というのは、身を清めて
神さまをおまつりする役目のことだ。」

mumuwawa:
「戦うのは苦手でも、
お祈りの役目があるんだね。」

🌳大きな木:
「そのとおり。弟は国を治める。
兄は神をまつる。
どちらが上でも下でもなく、
それぞれの得意なことで、
国を支えあうことにしたんだ。
震えたあの手は、恥ではなく、
兄を本当の役目へ導く道しるべ
だったのかもしれないね。」



🍃 親子で読む解説文

7月11日から読み続けてきた
「当芸志美美命の反逆」の物語は、
今日、静かな結びを迎えます。

兄・神八井耳命のことばに、
耳を傾けてみてください。
「僕者不能殺仇
(私は仇を討つことができませんでした)」——
原文で兄は、自分を「僕(やつかれ)」と、
へりくだったことばで呼んでいます。
兄でありながら、弟の前で身を低くして、
自分にできなかったことを認める。
その潔さが、一語ににじんでいます。

そして兄は、位を譲るだけでなく、
自分の新しい役目を自分で見つけました。
「忌人(いみひと)」——身を清め、神をまつる人。弟は天下を治め、兄は神をまつる。
政治と祭祀、ふたつの大切な柱を、
兄弟で分けあったのです。

この兄・神八井耳命は、
のちに多くの氏族の祖(おや)として仰がれることになります。
討てなかった人が、敗者として消えるのではなく、別のかたちで長く敬われていく——
古事記のこの結び方に、勝ち負けだけではない、人の値打ちの見つめ方を感じます。

ゆずることは、負けることではない。
自分の本当の役目を見つけることでもある。
千三百年前の兄のことばは、
今日の私たちにも、静かに響いてきます。



🌈 季節の小話:雨上がりの虹を探そう

今日7月16日、旧暦六月三日。
七十二候「蓮始開」の最終日です。
梅雨明けが近づき、夕立の増えるこの季節は、じつは虹に出会いやすい季節でもあります🌈

虹は、空気中に浮かぶ小さな水滴に太陽の光が当たり、光が七つの色に分かれることで見えます。だから虹を探すコツは、「太陽を背にして」空を見ること。
夕立のあと、太陽と反対側の空を見上げてみてください。

雨が上がって、光がさして、七色の橋がかかる——今日の古事記で、争いが終わり、
兄弟がそれぞれの道を見つけた物語と、
どこか重なるようです。

🌿親子で楽しもう
夕立のあとは、虹のチャンス。
「太陽はどっち? じゃあ虹はどっちに出るかな?」と、親子で予想してから探すと、
見つけたときの喜びが倍になりますよ🌈



✍️ 今日のひとこと|ゆずる強さ

できなかったことを、
まっすぐ認める。

ゆずることで、
本当の役目に出会う。

雨上がりの空に、七色の橋がかかるように🌈



古戸音羽(こと おとは)
《古事記365》毎日更新中🌿



🌿 もっと知りたい方へ

Q. なぜ兄の神八井耳命は弟に位を譲ったのですか?
A. 「私は仇を討てず、あなたは果たした。だから上に立つべきはあなたです」と、自らの資質を認めて申し出ました。(出典:古事記原文・中巻)

Q. 「忌人(いみひと)」とはどういう意味ですか?
A. 身を清めて神をまつる役目の人です。兄は祭祀を、弟は政治を担い、兄弟で国を支えあうかたちとなりました。(出典:古事記原文・中巻)

Q. 「蓮始開」の次の七十二候は何ですか?
A. 「鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)」——鷹のひなが飛び方をおぼえる頃です。明治7年(1874年)『略本暦』では7月17日〜21日頃とされています。



【参考文献】
・古事記(原文:漢文)中巻・神武天皇の段
・国立天文台暦計算室「二十四節気」「七十二候」
・明治7年(1874年)『略本暦』「蓮始開」「鷹乃学習」(小暑・次候/末候)



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https://note.com/mumuwawa/m/mdf5d5ba90e65

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