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nyanyone
雑巾がけも、いいものだ
雑巾がけ。
手を動かすほど、床の汚れよりも自分のほうが磨かれていく。
国会議員に会いに行った。
こないだの選挙で当選した、新人さん。
彼が前職のときからの知り合いで、
ちょくちょくお世話になっていた。
議会のステージは違うにしても、
お互いに新人議員。
どうもどうもと、改めて名刺交換して、
感慨深かった。
自民党議員の彼は、総裁選挙で活躍した。
惜しくも負けたが、選挙対策の幹部として候補者といっしょに並んでいる新聞報道を見て、
ああ、もうこんなに重宝がられているのか、
と、ちょっとした嫉妬も感じた。
そんな彼が、
「雑巾がけ一生懸命にかけるといいもんですね」
といった。
100人以上の国会議員に頭を下げに行った。
すんなりと首はタテに振ってもらえなかっただろう。
見返りは何だと求められただろう。
おまえ何しに来たと罵られただろう。
世間では政治家を軽く見ることもあるけれども、
間近で見ると、あの世界の緊張感と迫力に気圧される。
ひと度すごめば、その眼光は鋭く声色は低く、
震え上がってしまうくらいだ。
遠目にはそうは見えないが、
其の実キッタハッタの世界なんだろう。
「おかげで、ホントの意思決定権者はだれか」
がわかり、
「人脈地図が描けるようになったよ」
という。
ひるがえってみてわたしは、
雑巾がけのようなことをしてきただろうか。
政党にも会派にも属さずひとりでやってきたこともあって、
市民住民のためにとは思ってきたが、
仲間や先輩たちのために動いてはいない。
果たしてそれでもいいのか?
友人の「雑巾がけもいいものだ」を聞いて、
どの古タオルを雑巾にしようか考えるようになった。
