継続は、私の生存戦略だった
アニメ『マリッジトキシン』を見ていたとき、嬉野シオリの頭の中に一瞬でいくつもの考えが浮かぶ場面がありました。
その姿を見ながら、私はなぜかこう思いました。
「この人は、若い頃には苦労するだろうな。」
考えることが多すぎる。
少し先まで考えすぎる。
それなのに簡単に妥協できない。
周囲があまり考えずに前へ進んでいるときも、
一人だけ立ち止まって考えてしまう。
きっと、何度も失敗する。
それでも、いつか強くなる。
時間はかかるけれど、いろいろな経験がつながって後から大きな力になる。
そういう大器晩成の人なのだと思いました。
「あれ?これって」
思ったことをホワイトボードに殴り書きしてみました。

私はnoteで何度も「継続」について書いています。
折れないこと。
数をこなすこと。
失敗しても、また試すこと。
振り返り、少しずつ改善すること。
「なぜ、私は同じようなことを繰り返し書いてきた?」
継続は、私の生存戦略だった
以前は、それが他の人にも役立つ大切な考え方だからだと思っていました。
けれど、500本近い自分の記事を並べ、AIも使いながら分析してみると、別の見え方がしてきたのです。
「私は、読者に継続の大切さを伝えていたのではなく、何度も自分自身に言い聞かせていたのかもしれない。」
私は、一度で大きな成果を出すタイプではありません。
現場で泥臭く考え、迷い、何度も失敗する。
それは、より多くのダメージを負うやり方でありながら、すぐには結果が出ない、長く耐える必要があるやり方でした。
仕事に限らず、若い頃は
「自分はどう思われているんだろう」
「これを言ったら、どうなるんだろう」
ということを、必要以上に気にしていました。
そのため、何か言ったり行動したりする間には、かなり考えていました。だからこそ、一生懸命考えた末に選んだ言動への反応がいまいちだったり、思うようにいかなかったりすると、落ち込みも大きくなりました。
「継続は力なり」という言葉は、長い間、私を励ます言葉であると同時に、苦しめる言葉でもありました。
続けられれば力になる。
でも、続けられなければ何も積み上がらない。
そのため、いつの頃からか継続するための習慣化のテクニックを磨き始めました。noteを始めて1カ月で書いた33記事のうち、14記事が習慣に関する記事なのも、無意識でそのテーマを選んでいたのかもしれません。
成功法則が続かないのは、意志が弱いからとは限らない
世の中には、たくさんの成功法則があります。
『7つの習慣』
『思考は現実化する』
を読んで、実際に試したり、
朝早く起きる。
毎日運動する。
目標を紙に書く。
一つのことに集中する。
大量に行動する。
など、よいと思ったことを何度も試してきました。
朝早く起きると不機嫌になりました。
毎日運動は全く続きませんでした。
目標を紙に書くだけでは達成できませんでした。
一つのことに集中できませんでした。
大量に行動するのも長続きしませんでした。
私は、ダメな人間なのでしょうか?
自分は意志が弱い。
根性がない。
だから成功できない。
そう考えるのはやめました。
続かなかったのは自分がダメだからではなく、その方法が自分に合っていなかった可能性もあります。成功法則は、その人の気質や生活環境、得意不得意、これまでの経験の上に成り立っています。
ただし、少し試しただけで「自分には合わない」と決めるのも違います。
朝早く起きると不機嫌になるのは、夜寝る時間が遅いから。
運動は毎日じゃなくても週3日でもよい。
目標を紙に書いて、常に見えるところに貼っていたら達成できた。
集中しようとするのではなく、自然に集中できるやり方・環境を見つける。
短期間に多くの量をこなせないなら、長く続けて量をこなす。
少し試しただけでは、なかなか自分流のアレンジは完成しません。
本当に自分には合わないかを見極める必要があります。
量が多すぎたのか。
時間帯が悪かったのか。
方法全体ではなく、一部だけ合わなかったのか。
いまの環境では続けにくかったのか。
どこで苦しくなったのかを振り返る。
そのうえで、少し小さくして試してみる。
毎日1時間が無理なら、10分にする。
1時間早く起きるのが無理なら、5分だけ早く起きる。
全部を真似るのではなく、一部だけ取り入れてみる。
それでも合わないと感じたら、別のことを試すのがよいと感じました。
本は「正解」ではなく「自分に合う部品」を探すために読む
初めて料理を作るときは、まずレシピ通りに作る方が失敗しにくいと言われます。しかし、成功本に書かれた方法は、そのまま再現すれば同じ結果になるとは限りません。
生まれ持った気質。
育ってきた環境。
出会った人。
得意だったこと。
失敗した時期。
運やタイミング。
いろいろな条件が重なった結果として、その方法が機能しています。
同じ行動だけを切り取って真似しても、同じ結果になるとは限りません。
だから最近は、本を「正解を教えてもらうもの」ではなく、
自分に合う部品を探すもの
として読んでいます。
この人と自分は、どこが似ているのか。
この方法は、どんな前提の上で成り立っているのか。
そのままは無理でも、一部なら使えないか。
自分の生活に入れるなら、どんな形に変えれば続けられるか。
そう考えながら読むと、本との距離感が少し変わります。
全部を信じなくてもいい。
全部を実行できなくてもいい。
一冊の中に、自分に使える考え方が一つあれば、それで十分なこともあります。
成功法則は、自分を型にはめるためのものではありません。
自分の生き方を作るための材料です。
大切なのは、成功者の表面的な行動を真似することではなく、その人がどう失敗し、どう立ち直り、どのように伸びてきたかを見ることだと思います。
自分と似た性格の人より、自分と似た失敗の仕方と伸び方をした人を探す。
MBTIなどの性格診断は、自分の傾向を知る入口として参考になります。
私も実際に診断し、自分を理解する材料の一つになりました。
ただ、同じ性格タイプでも、成長の過程は違います。
「最初から評価されたか、評価されるまで時間がかかったか」
「短期で伸びたか、長期間積み上げたのか」
「一人で伸びたか、様々な人との出会いで伸びたのか」
の違いはあります。
だから私は、自分と似た性格の人より、自分と似た失敗の仕方と伸び方をした人を探した方がよいと思っています。
500本の記事は、自分の取扱説明書だった
noteを書き始めた頃は、一つ一つの記事を別々のテーマだと思って書いていました。
仕事のこと。
体調管理のこと。
継続すること。
失敗から立ち直ること。
いまできることをやること。
その時々で考えたことを書いているだけで、すべてがつながっているとは思っていませんでした。
しかし、記事が500本近くになり、過去の記事を整理してみると、何度も同じ言葉が出てくることに気づきました。
継続。
折れない心。
数をこなす。
振り返る。
改善する。
いまできることをやる。
テーマは違っても、根っこにあるものは似ていました。
最近は過去記事をAIに読み込ませて、どんなテーマが多いのか、どんな考え方を繰り返しているのかも分析しています。AIは分類、整理するのが得意なので、自分がどんな傾向があるのかとても見えやすくなります。

それにより、
私はなぜ、継続について何度も書くのか。
なぜ、折れないことを大切にするのか。
なぜ、振り返りや改善を繰り返すのか。
が、明確になってきました。
「ああ、これらはつながっていたんだ」
それは、一度で正解を当てることが得意ではない私が、途中でやめずに自分の力が形になるまで続けるために必要だったものです。
そう考えると、500本近い記事は、読者に向けて書いた文章であると同時に、自分自身の取扱説明書でもあったのだと思います。
何があれば前に進めるのか。
どんな時に折れやすいのか。
どんな方法なら続けられるのか。
何を大切にすると、自分らしく力を発揮できるのか。
長く書き続けたことで、ようやく見えてきました。
これまでは、無意識に使っていたものかもしれませんが、いまは自分の特性を自覚したうえで、意識的に使っていける気がしています。
自分を変えるというより、すでに持っているものを研ぎ澄ましていく。
ようやく、そういう段階に入ってきたのかもしれません。
何度も口にしてきた言葉に、自分の答えがある
私の場合、自分を支えていた言葉は「継続」でした。
すぐに上手くいかなくても試す。
失敗したら振り返る。
少し変えて、またやってみる。
それは誰にでも当てはまる成功法則ではありません。
私が、私の成長の仕方に合わせて見つけた方法です。
あなたが何度も人に伝えてきた言葉は何でしょうか。
何度も自分に言い聞かせてきた言葉は何でしょうか。
それは単なる口癖ではなく、過去の自分が苦労しながら見つけた、生き方のヒントかもしれません。
自分に必要な言葉は、ずっと前から自分が知っていたのだと思います。
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