「人が足りない」は思考停止——プロジェクトが崩れる構造の話
※本記事は第4章「人と構造を見誤るな」の内容です。
プロジェクトがうまくいかないとき、
多くの場合「人が足りない」「時間が足りない」と考えがちです。
しかし実際には、問題はそこにないことが多い。
本章で扱うのは、
👉「何が足りないか」ではなく
👉「どこに問題があるのか」という構造の見方です。
人を増やす前に、やるべきことがあります。
それは、いまの条件でどこまでできるのかを見極め、
責任の範囲と限界ラインを明確にすることです。
この視点を持つだけで、
「足りない」と感じていた問題の多くは、
別の形で見えてきます。
アニメ『地獄楽』を見て、ものすごく共感しました。
民谷巌鉄斎「じじぃ、なんでそんなにつえぇ?」
老子「鉄之助、貴様は欲張りだ。若ぇから何でも足したがる。そんでもって散漫になっとるのよ。歳取ったら減らしてけ。捨てて捨てて、残ったもん、よーく見てみろ。そんなかに全部あるから。」
若い頃と歳を重ねてからの戦い方は違う。
若い時は、特別な強い力に憧れていましたが、
50歳になったいまはそうじゃない。
足し算より引き算が上手な方が有利。
余計なことをしない。
今日は、そんな話です。
「足りない」という構造
昨日の話でも、プロジェクトが上手くいっていないときに
「人が足りない」
「時間が足りない」
「スキルが足りない」
と考えがちという話をしましたが、
実はそれらが足りていないというより
別の問題の可能性があります。
◆「足りない」を見極める3つの質問
「足りない」と感じたときは、次の3つを確認します。
① 何が足りないのか(時間・人・スキル)
② どれくらい足りないのか(具体量)
③ それがあれば本当に解決するのか
この3つに答えられない場合、
それは「足りない」のではなく、
問題が定義できていない状態です。
例えば、
「忙しくて時間が足りない」
という場合、何時間あれば解決するか、即答できるでしょうか?
平日に30分ずつ、休日に2時間増えたら、
これをやれるようになり、これだけの成果が得られる。
のように答えることができれば問題ありません。

逆に具体的に何時間あるとどうなるかがイメージできていなければ、問題が定義されていない状態と言えます。
【具体的改善策】順番を変える
多くの場合、ここでやってしまうのが
・すぐに人を増やす
・タスクを増やす
・議論を広げる
という対応です。
しかしこれらは、問題を解決するどころか、
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プロジェクトの炎上は、ある日突然起きるものではありません。 多くの場合、その前に「違和感」があります。 そして問題点は、問題が起きることで…
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