言語化とは、頭の中のモヤモヤ会議をゴールに導くこと
『左ききのエレン』は、天才になれなかった人間が、それでも表現の世界でもがき続ける物語です。その最終話のエレンのセリフです。
「本気出して、本気出して、本気出したんなら」
・・・
「描けよ!」
これが、noteに書いている自分には「書けよ!」に聞こえました。
言語化は、きれいに言う技術ではない
言語化というと、
気の利いた表現を探すこと
わかりやすく整えること
うまい言葉に置き換えること
と思われがちです。
しかい、365日連続投稿し、その後も毎週土日に書き続けて感じていることは、少し違います。言語化とは、きれいに言うことではなく、自分が何に反応したのかを探ることなのだと思います。
過去に学んできたテクニックも、今ならこう捉え直せます。
一晩寝かせるのは、文章を冷静に見て、ありきたりな言葉に気づくため。
細分化するのは、抽象的な感想を、自分の経験や具体的な場面に戻すため。
共感/驚きで分けるのは、自分がなぜそこに反応したのかを探るため。
つまり、どれも「うまく見せるための技術」ではありません。
自分の頭の中のモヤモヤ会議で、発言者を一人ずつ整理していくための方法なのだと思います。

そして、この作業は、本気で書こうとしない限り始まりません。
本気でやらないとお茶を濁した会議で終わる
自分が感じたこと、気づいたことを本気で書いていないときは、
「よかった」
「勉強になった」
「大事だと思った」
で終わります。
会議で言えば、いろんな意見が出たものの、当たり障りのない言葉でまとめて、結局、何が決まったのか分からないような会議です。
しかし、本気で書こうとすると、
「何がよかったのか」
「なぜ自分はそこに反応したのか」
「それを読者にどう伝えたいのか」
を深掘りして考える必要があります。
この作業はモヤモヤします。
このモヤモヤを明確にしていく工程が、とても地味な言語化です。
そして、いかに妥協せず、逃げずに明確にするかで本気度が変わります。
AIとの壁打ちは、ゴールに早く近づく道具
ChatGPTなどと壁打ちすると、自分の言いたいことが形になるスピードは上がります。
自分が聞いた質問には何かしらの回答を返してくれるし、整理してくれる。別案も出してくれる。
ただし、「これだ」と決めるのは自分です。
AIは、頭の中の会議に参加している優秀な書記であり、時にはファシリテーターにもなりますが、最後に「これでいく」と決める議長は自分自身です。
そのため、AIが出した文章をそのまま完成品にすることと、AIと壁打ちしながら自分の言葉を探すことは、似ているようで違うと思っています。
AIは一つの案を出してくれます。
でも、その案をどこまで採用するのか。
さらに議論を続けるのか。
それとも、自分の違和感を信じて書き直すのか。
迷いながら決めていくのは、自分自身です。
そして、そこに本気で向き合うからこそ、自分の言葉になっていくのだと考えています。
本気を出して、書いて、直して、それでも書く
天才になれなかった朝倉光一が、「いつか俺の人生が始まる」と信じ、結果が出ずにもがき続けて、ようやく最終回で始まったことは、noteにも通じるものがあります。
書いてすぐ結果が出るわけではない。
でも、本気で書く。
書いて、直して、また書く。
出し切ってから、ようやく見えるものがある。
信じるのは、いつか夢が叶うことじゃない、いつか脚光を浴びることじゃない。いつかを思い出して、誇れることを信じろ。
きれいに書けたかどうかよりも、本気で書いたと言えるか。
その問いから逃げずに、これからも書き続けたいと思います。
AIを使いながらも、自分の言葉と判断をどう残すかについては、こちらのまとめページにも整理しています。
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