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ICT 2022 Mentorship 完全総まとめ|全41回で学んだこと




はじめに

2022年、ICT(Inner Circle Trader)がYouTubeで無料公開した「2022 Mentorship」シリーズ、全41回。

「娘でも理解できるくらいシンプルなモデルを」という動機から始まったこのシリーズは、基本のエントリーロジックから市場構造の哲学、そして資金管理の体系まで、驚くほど一貫した思想のもとに積み上げられていた。

このシリーズを最初から最後まで解説してきた、その全体像をここで俯瞰する。


シリーズ全体の3つのフェーズ

Phase 1(Episode 1〜8):基本の型を固める
Phase 2(Episode 9〜27):市場構造の本質論と実践検証
Phase 3(Episode 28〜41):技術の精緻化と資金管理への帰結

Phase 1|基本の型(Episode 1〜8)

核心ロジック:

① 流動性の回収(BSL/SSL Run)
② マーケットストラクチャーシフト(MSS)
③ FVG(Fair Value Gap)へのリターン
④ OTE(0.62〜0.79)でエントリー
⑤ 内部流動性でパーシャル利食い
⑥ 外部流動性でフル利食い

このフェーズのハイライト:

  • Introduction: 娘のために作った「シンプルな1モデル」という原点

  • Episode 6: 「インバランス・リバランス・流動性」だけで市場を説明する哲学の初提示

  • Episode 8: Forexへの応用が初めて示され、ビッグフィギュア(00/20/50/80)が登場


Phase 2|市場構造の本質論と実践検証(Episode 9〜27)

新たに積み上がった層:

① 1日の型(Power of Three:Accumulation・Manipulation・Distribution)
② 市場構造の入れ子構造(短期・中期・長期高値/安値)
③ 相関資産のダイバージェンス(SMT)
④ ナラティブという判断軸

このフェーズのハイライト:

  • Episode 12: 「精密技術者のための市場構造論」。シリーズ屈指の重要回で、オーダーブロックの正しい定義(配信状態の変化)が確立

  • Episode 19・27: バックテスト心理学(ポジティブな自己暗示による疑似記憶の構築)

  • Episode 22: SMT(Smart Money Technique)の初登場

  • Episode 24・25・27: ICTの人間性が最も表れた3回(自己責任論、他の解説者への批判、広場恐怖症の告白)


Phase 3|技術の精緻化と資金管理への帰結(Episode 28〜41)

新たに積み上がった層:

① Confluence(複数根拠の合流)の完全な定義
② 時間の哲学(アルゴリズムの第一要素は時間である)
③ 経済指標ドリブンの週足バイアス構築法
④ 資金管理の完全体系

このフェーズのハイライト:

  • Episode 33: Confluenceが最も明確に定義される

  • Episode 39: 「アルゴリズムの第一要素は時間」という核心哲学、息子ケイレブへの「5ポイントルール」

  • Episode 41(最終回): 資金管理の完全体系と、シリーズを締めくくるメッセージ


全シリーズを通した用語の全体像

| カテゴリ | 用語 | 初出 |
|---------|------|------|
| 基本構造 | BSL / SSL(流動性) | EP2 |
| 基本構造 | MSS / MSB(構造転換) | EP3 |
| 基本構造 | FVG / Imbalance | EP2 |
| 基本構造 | OTE(0.62〜0.79) | EP8 |
| 基本構造 | CE / Mean Threshold | EP8・35 |
| 時間の型 | Power of Three(AMD) | EP9 |
| 時間の型 | Judas Swing | EP9 |
| 時間の型 | Opening Range(開始30分) | EP10 |
| 構造分析 | 短期・中期・長期高値/安値 | EP11・12 |
| 構造分析 | Breaker | EP10・37・39 |
| 構造分析 | Mitigation Block | EP16 |
| 相関分析 | SMT | EP22 |
| 判断軸 | Narrative | EP15・38 |
| 判断軸 | Confluence | EP12・16・33 |
| 資金管理 | 段階的リスク低減 | EP41 |
| 資金管理 | 段階的トレーリングストップ | EP41 |


シリーズを貫いた5つの核心哲学

41回を通して、ICTが姿を変えながら繰り返し語り続けたメッセージは、驚くほど一貫していた。

① 損失は避けられない、それを受け入れろ

Episode 13・21・25・27・41で繰り返される「損失は成功への税金」という思想。

② セットアップが出ない日はそれでいい

Episode 24・30・36で実演される、「モデルが機能しないこと自体がモデルの正当性の証明」という逆説。

③ 答えを与えるのではなく、見る目を鍛える

Episode 31の「私はスカウト、あなたはスナイパー」という比喩に集約される教育哲学。

④ 完璧を求めるな、確率的に淡々と実行しろ

Episode 7の「デイリーバイアスは予言ではなく確率の傾き」という考え方。

⑤ 資金管理こそが、すべての技術の土台になる

Episode 41で語られる、技術がどれだけ精緻化されても、最後はリスク管理に帰結するという結論。


ICTの人間性が描かれた回(総まとめ)

このシリーズは技術解説であると同時に、ICTという人物の人間性が随所に描かれた記録でもあった。

| Episode | 内容 |
|---------|------|
| EP24 | 損失を報告した視聴者への対応、自己責任の明確化 |
| EP25 | 他の解説者への率直な批判、娘への深い思い |
| EP27 | 広場恐怖症・パニック障害の告白 |
| EP32・33 | 息子とのライブトレード実況($6,000→$13,451) |
| EP39 | 息子ケイレブへの具体的な指導法、双極性障害の公表 |
| EP41 | シリーズを締めくくる、諦めそうな人への温かいメッセージ |

技術だけでなく、こうした人間味のある部分にこそ、このシリーズが単なる「トレード講座」を超えて多くの視聴者に支持された理由がある。


XAUUSDトレーダーへの実践的な統合図

シリーズ全体を、XAUUSDトレードにそのまま応用できる形で整理すると、以下の4層構造になる。

第1層:基本ロジック
 BSL/SSL回収 → MSS → FVG/OTE

第2層:文脈の重ね合わせ(Confluence)
 Power of Three × 短期中期長期構造 × SMT

第3層:判断軸(Narrative)
 「なぜそこへ向かうか」を言語化する

第4層:土台(資金管理)
 段階的リスク低減 × 段階的トレーリングストップ

この4層がすべて揃って初めて、単発のテクニックの寄せ集めではない、一貫性のあるトレードスタイルが完成する。


おわりに

2022 Mentorshipは、「娘でも理解できるモデルを」という個人的な動機から始まり、最終的には数百万人に届く教育コンテンツとなった。

41回という長い道のりを通して一貫していたのは、テクニカルな精度以上に「トレーダーとしてどう生き残るか」という哲学だった。BSL/SSLという最もシンプルな概念から始まり、Confluence、Narrative、そして資金管理へと積み上がっていくこの構成は、単なる「手法」ではなく「思考の体系」として設計されていたことが、こうして振り返ることで見えてくる。

次のステップとして、2016 Core Content(原点となる約115本のシリーズ)への学習が控えている。そこでは、この2022シリーズで簡略化された概念が、より詳細な形で語られているはずだ。


2022 ICT Mentorship 完全解説シリーズ、これにて完結

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