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ICT Core Content 2017 Month5(長期分析編) 総まとめ|全18回で学んだこと




この記事について

📺 対象:ICT Monthly Mentorship 2017年1月 長期分析編(全18回)

2016年シリーズ(Month1〜4、全38回)に続く、2017年1月からの新シリーズ「長期分析編」が、これで全18回完結した。今回は過去最多のレッスン数で、4つのパートに分けて整理する。


パート1(第1〜5回):分析の基礎枠組み

第1回|クォータリーシフトとIPDAデータレンジ

市場構造は3〜4ヶ月ごとにシフトするという前提と、直近で終了した月の初日を起点に20・40・60営業日を振り返るIPDAデータレンジの枠組みを導入。ベンチマークとアンダーラインの非対称性から蓄積・分配を読む視点も示された。

第2回|オープンフロート

市場価格の上下にある建玉(オープンインタレスト)という考え方を導入。「ゴムが道路に触れる瞬間」という表現で、一方サイドの流動性が刈り取られた後、初めて反対サイドへの兆候が現れるという力学を、中期高値/安値の切り上げ/切り下げという構造から読み解いた。

第3回|IPDAデータレンジの実践

AUD先物を使い、直近3ヶ月以内の市場構造シフトを特定し、その月の最初の取引日を起点に20・40・60日分の流動性を棚卸しする、実践的な手順を解説。

第4回|オープンフロート・リクイディティプールの定義

「過去60日+未来60日=120営業日のローリングウィンドウ」という、より具体的な定義を導入。USDCAD先物の月次検証と、タートルズトレーディングシステムとの関係も紹介された。

第5回|インスティテューショナル・スイングポイントの定義

市場の転換パターンは「ブレイカー(ストップラン)」と「フェイラースイング」の2種類しかない、という大胆な整理。クラシックなチャートパターンを覚える必要はなく、上位足の参照点への振る舞いだけを見ればいいという結論に至った。


パート2(第6〜9回):マクロ・金利・インターマーケット分析

第6回|10年債利回りを使った上位足分析

10年国債の季節性とドル指数の対称性を重ね合わせ、トレンド環境かレンジ環境かを事前判定する手法を解説。

第7回|10年債利回りによるトレード条件の検証

マーケットシンメトリーの「崩れ」と「保たれ」、どちらもトレードの裏付けになりうるという、より繊細な検証方法を実例とともに示した。

第8回|インタレストレート・ディファレンシャル

中央銀行の政策金利差から、長期マクロトレードの通貨ペアを選定する手法。AUD/USD400pips超、USDJPY1,200pips超という大きな実例を通じて、金利差とテクニカルの組み合わせを解説した。

第9回|インターマーケット分析の使い方

チャートを使わない概念解説回。債券・コモディティ・株式・通貨という4大グループの相関関係(逆相関・正相関)を体系的に整理した。


パート3(第10〜13回):季節性とマネーマネジメント

第10回|強気季節性の使い方

40年分のデータに基づくカナダドルの季節性と、原油との連動性を解説。為替ペアで季節性を使う際、ペア名の並び順で先物季節性を反転させる必要があるという実務上の注意点が中心だった。

第11回|弱気季節性の使い方

NZDを題材に、弱気季節性を単純な売りシグナルではなく、より大きな強気クォータリーシフトへの布石として使う発想を解説した。

第12回|アイデアル・シーズナル・テンデンシー

主要6つの為替ペアについて、ドル指数側と通貨側の季節性を対比させる「理想的な」季節性の判定法をまとめた、実用的な総括回。

第13回|マネーマネジメントと長期分析

資金の30%だけをトレードに割り当てるという保守的な配分の哲学と、年2〜3回という現実的なセットアップ頻度を解説した。


パート4(第14〜18回):実践編

第14回|上位足PD配列の定義

これまで個別に扱ってきたPD配列を、初めて優先順位を持った階層として整理。「ブレイカーが存在すれば、それより先には基本的に到達しない」という優先ルールが核心だった。

第15回|トレード条件とセットアップの進行

この階層を実際のUSDJPY約1,200pipsの動きに当てはめた実践編。「日足が支えなければ週足へ、週足も崩れれば月足へ」という立ち返りのルールが示された。

第16回|長期トレーダー向けストップエントリー技法

確定した陰線(陽線)の始値にストップ注文を置く、機械的なエントリー手法を解説。

第17回|長期トレーダー向け指値エントリー技法

同じ確定キャンドルの終値に指値注文を置く手法。日本円の実例で、9〜11月に5回のエントリーが約定し、目標までの値幅が1,800pipsから360pipsまで段階的に縮小していく様子が示された。

第18回(最終回)|ポジショントレードマネジメント

季節性からインターマーケット分析、PD配列、エントリー技法、トレーリングストップまで、長期分析編全体を1つのワークフローに統合。直近40営業日の高安値でストップを緩く保ち、想定レンジの75%に達したところで20営業日ベースへ引き締める、という段階的な運用ルールで締めくくられた。


長期分析編全体を貫く一本の線

18回を通して一貫していたのは、「時間」と「価格」の両方に服従するという姿勢だった。

  • 時間の要素:クォータリーシフト(3〜4ヶ月)、IPDAデータレンジ(20/40/60日)、季節性(年間サイクル)

  • 価格の要素:オープンフロート、PD配列の階層、エントリー技法

この2つが一致するのを辛抱強く待ち続けることこそが、長期・ポジショントレードの本質だと、ICTは繰り返し強調していた。マネーマネジメントの回で語られた「早く儲けるのではなく、着実に儲ける」という言葉が、シリーズ全体の姿勢を象徴している。


XAUUSDトレーダー向け総合対応表

分類 Month5の概念 XAUUSDでの実践ポイント 分析の基礎 クォータリーシフト・IPDAデータレンジ(第1〜5回) 3〜4ヶ月周期と20/40/60日ルックバックをXAUUSDの月次ルーティンに組み込む マクロ分析 10年債・金利差・インターマーケット(第6〜9回) 米国債利回り、DXY、コモディティ全体との相関を定期的に確認する 季節性 強気/弱気/理想的季節性(第10〜12回) XAUUSD自体やドル指数の季節性データを蓄積し、クォータリーシフトと組み合わせる マネーマネジメント 30%配分ルール(第13回) XAUUSDの長期ポジションも資金の一部だけで運用し、年2〜3回のセットアップに絞る 実践 PD配列階層・エントリー技法・トレーリングストップ(第14〜18回) XAUUSDでも階層順にPD配列を確認し、40日/20日ルックバックでストップを管理する


まとめ

長期分析編は、2016年シリーズ(Month1〜4)で積み上げた土台の上に、クォータリーシフト・IPDAデータレンジ・季節性・インターマーケット分析という、より長期的なマクロの視点を統合した18回だった。分析の基礎枠組み(第1〜5回)、マクロ・金利分析(第6〜9回)、季節性とマネーマネジメント(第10〜13回)、そして実践編(第14〜18回)という4部構成を通じて、「時間と価格、両方に服従する」という長期トレードの本質が一貫して語られていた。

次のシリーズに進む。

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