御来光と落石
今朝は神社の学生を連れて御来光を見に行きました。
8月7日(金)4:48 富士山頂上からの御来光です。今朝も美しい御来光が拝めました。
— mush(植田めぐみ) (@mushphoto) August 6, 2026
気温5.9℃、風は穏やかです。
※登山道外には入らないでください。安定しない岩などに登って記念写真を撮らないでください。落石多発しています。大変危険です↓↓ pic.twitter.com/xkVfhDXR5o
富士宮口頂上からは御来光を拝めないため、
毎日5分ほど歩いた場所にある朝日岳へと向かいます。
(御殿場口、富士宮口は南側に面しているため、
太陽が昇る東側へ移動します。)
実はここ数年、朝日岳で御来光を拝む人が増えていて、
登山道沿いだけでなく、朝日岳の上から見る人も増えています。
そこで問題なのが、落石事故。
上からだと、下の登山道が見えにくく、
また、下に人がいても危険を感じず、
御来光を見るために前へ前へと出てきてしまう人が後をたちません。
人が多ければ多いほど「自分が前に」と、さらに危険な場所(崖際)へ出てきてしまう人がいます。
そして、足場の悪い場所へ足を踏み入れたり、
上り下りすることで、落石を起こしてしまうのです。
注意喚起するために、ここ数年は朝日岳の1番危険と思われる場所へ行き、
危ないところに登ったりする人に注意をしたり、
下にいる人に、上からの落石に気をつけるよう声をかけています。
今日も学生に、「ここが危険なんだよ」と話しながら、
上にいる人に注意喚起していました。
その時、交代交代で突き出た岩に登り写真を撮っているグループがいて、大変危険なので
下から大声で「危ないですよ」と声をかけました。
周りにはそのグループ以外にもたくさんの人がいて、中には外国人の方々もいて誰も自分のこととは思っていない様子。聞こえていないのか振り向きもしません。
むしろ下にいる人達が、「何事だ?」とそのグループを見上げたちょうどその時、
岩の上にいた人が撮影が終わったのか、岩から飛び降りたのです。
その途端、大きな岩が割れ、
直径50cm以上ある岩が落ち始めたのです。
たまたま見ていたタイミングだったので、
大声で叫び、周りに危険を伝えました。
大きな岩は跳ね上がりながら登山道まで落ちてきて、
私のすぐ横にいた人の数十cm先に落ちてきました。
本当にスレスレでした。
あんな大きな岩が当たったら、ひとたまりもありません。
横にいた方も避けれたので助かったのです。
もし誰も見ていなかったら直撃していたでしょう。
上にいたグループは、両手を合わせてペコリと頭を下げていましたが、隣の方に謝りに来るわけでもなく、そのまま御来光撮影をしていました。
一歩間違えたら殺人です。
それだけ危険なことをしたことに気づいていないのでしょうか?

この写真を撮影した後、岩に座っていた人が岩の上に立ち、勢いよく飛び降りたのです。
すると、先端部分がバッキリと割れ、勢いよく落ち始めました。
途中バウンドしたため、どの方向に落ちてくるかわかりませんでした。
自分に向かって落ちてくるかも?と恐怖でした。

「上に行けばより見えるかも?」とよじ登って行く人もいます
私は毎日この場所へ行き、御来光前後に落石を起こす人がいないかチェックしています。
いつもだとこの下の登山道には、団体客が座っていることが多いです。同行しているガイドさんには「ここは落石の危険があるので、お客さんに注意してください」とお願いしていますが、
皆さん御来光に夢中で
日が昇れば昇るほど写真を撮るのに夢中になり、上のチェックを忘れてしまいます。
また、上にいる人は「もっと前で撮ってやろう」と崖の淵まで出てきます。
今日はたまたま団体客が少なく、下の登山道で見ている人が少なかったため、
落石の軌道から逃げることができました。
しかし、いつものように団体客が隙間なく座っていたらどうなっていたことでしょう?
逃げ場がなかったと思います。
朝日岳や伊豆岳、成就岳等
富士山のお鉢のコースで御来光を見る方に伝えたい。
自分が落石を起こさないのはもちろん、
いつどこから石が落ちてくるかわかりません。
油断せず、
ペッタリと足を投げ出して座ったり、寝転がるのは大変危険です。
いつどんな時でも動ける体制を!
これからのシーズンは、今まで以上に登山知識がない方も登ってきます。
「そんなことする?」と思うようなことが多々起きます。
富士山頂上に100%安全な場所なんてありません。
常に気を張っていてください。
皆さんの安全登山を心から祈っています。
