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Prime Video Boxing 14 2025年11月24日 中野幹士(負)、坪井智也(勝)、増田陸(勝)

2025年11月24日のPrime Video Boxing 14では、メインの茄子皮点心 vs 井上拓真に加えて、中野幹士 vs ライス・アリーム、坪井智也 vs カルロス・クアドラス、増田陸 vs ホセ・カルデロンが実施された。

増田陸 vs ホセ・カルデロン
偶然のパッティングで負傷したホセ・カルデロンが試合続行不能と判断され5回判定。
48-48、49-46、48-47で2-0で増田陸の判定勝ちとなった。採点からも分かるように増田の圧勝ではなかった。175cmのカルデロンはバンタム級では169cmと比較的長身の増田よりも更に6cm高身長でリーチも長く懐が深く、増田からするとやり難い相手だったかも知れない。増田は左ストレートを何度もボディに当てて、顔面にも何発かヒットさせていたがKOには繋がらなかった。カルデロンはよく動き、タフだった。リーチを生かしたジャブがよく当たっていたし、打ち終わりに右を何度かクリーンヒットさせていた。増田の左の精度が低かったのか、カルデロンが上手かったのか、相性が良くなかったのかはわからないが、試合が続いていたら増田が勝てたかはわからない。5回までの採点からもそれが見て取れる。増田本人も試合内容には納得していないと言っていた。色んなスタイルの相手に対応できる引き出しを増やして欲しい。

坪井智也 vs カルロス・クアドラス
どういう表現が正しいのか分からないが、8ラウンドTKOで坪井の圧勝だった。世界ランキング1位の選手を相手にフルマークでの勝利。適度な距離を保ち、的確にジャブを当て、左右のフック、右ストレートもヒットさせ相手のパンチは距離でかわす。後半の頭をつけての接近戦ではガードでの回避も見せた。8ラウンドにはクアドラスもフラフラでレフェリーストップとなった。4、5発のラッシュを頻繁に見せ常に優位に試合を進めた。そしてラウンド間のインターバルも試合終了後でも試合前と変わらない風情だった。
アマチュアボクシングでの有効打をより多く当ててポイントで勝つボクシングをそのままやっているように見えた。これまでの2試合でも同じ傾向だった。
実況も言及していたが、坪井自身はKOにこだわっていないそうだ。
これまで感じている違和感は倒せるのに倒そうとしないのは何故かということだ。解説の2人も言っていたが勝利という点では申し分ないが、あのパフォーマンスなら倒して当たり前と思えて仕方がない。
今回の試合でも5ラウンドぐらいにはKOしててもおかしくないという印象。
試合後の様々な情報を見ていると、坪井はまだまだ本気を出していないらしい。今回のクアドラスですら本気を出す前に優劣がついてしまい、拍子抜けだったとのこと。
だとすると、スーパーフライ級のもっと強い相手と対戦すれば本気の坪井が見られるのか?
ジェシー・ロドリゲス、ウィリバルド・ガルシア・ペレス、寺地拳四朗以外に目ぼしい選手はいないような気もする。ただ、ウィリバルド・ガルシア・ペレスと拳四朗は12月27日にはどちらかが選外になる。
さて、坪井の次戦はどうなるやら。

中野幹士 vs ライス・アリーム
アリームは元々スーパーバンタム級の選手で20戦無敗を記録し、暫定王者になったこともあり、一時期井上尚弥を煽っていたが、サム・グッドマンに負けて勢いを失った。その後、フェザー級に転級し、判定で2連勝して、この試合に望んでいる。
スーパーバンタムから上がって来た選手だし、中野が勝つだろうと思っていたら、112-115, 111-116, 109-117の0-3で中野の判定負け。
アリームが外側を右へ左へ回りながら、時に急に接近してパンチを当てるスタイルを取った。中野は真ん中に位置してアリームに合わせて後追いする形で回転しながらパンチを当てに行った。
アリームが左右の動きに翻弄され、中野はパンチを当てられず、一方のアリームは急な接近で中野にパンチを当てていた。回るアリームを捕まえられない中野の構図だった。全体的に決め手がないまま進んだが、ポイントを見るとアリーム優勢だったようだ。中野から見た各ラウンドのポイントは以下の通り。
1ラウンド 1-2
2ラウンド 1-2
3ラウンド 1-2
4ラウンド 3-0
5ラウンド 1-2
6ラウンド 0-3
7ラウンド 0-3
8ラウンド 0-3
9ラウンド 1-2
10ラウンド 0-3(8-10)
11ラウンド 0-3
12ラウンド 3-0
中野が明確に取ったラウンドは2ラウンドでアリームが明確に取ったラウンドは5ラウンドもある。仮に10ラウンドのダウンがなくてもアリームが勝っていたポイント割り振りだ。
日本人選手がこう言った足を使うタイプのボクサーを上手く捕まえられないことがままある。その一方で、ユーリ阿久井政悟のように逃げる相手をしっかり攻略したケースもある。
いずれにしても、足使ってアウトボックスするボクサーは一定数いるので、対応策は必要だ。

中野幹士は世界タイトルから遠ざかってしまったが、また、立て直して貰いたい。

私には技術的な事はよくわからないが、以下のボクシングアカデミーの放課後の解説はお勧め。
https://m.youtube.com/watch?v=EFi4iCQBcgk
https://m.youtube.com/watch?v=CCyzsApAqmY
https://m.youtube.com/watch?v=7pKlAvK_4TM

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