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無職のおっさん、ラノベを書く 第21話

無職のおっさん、ラノベを書く 

第21話 漫画作りは難しいらしい。でも、俺のやり方は少し違いました

まえがき

前回は、noteのフォロワーが二日間で百五十一人増えた一方、猫のLINEスタンプ制作はまだ途中だったことを書きました。

今回は、AIで漫画を作っている人たちの作品を見て、ほかの人がどのような手順で作っているのか気になったところから始まります。

調べてみると、漫画を完成させるまでには、想像していた以上に多くの準備が必要らしい。

ところが、俺が普段やっている方法は少し違いました。

***

「AIで漫画を作る人、ずいぶん増えたな」

 俺は、画像生成作品が投稿されている「ちちぷい」を眺めていた。

 一枚絵だけではない。

 数コマの短編漫画や、一ページで完結する漫画、何ページも続く物語まで投稿されている。

 最近はGeminiを使って漫画を作っている人も多いようだった。

「俺も漫画は作っているけど、ほかの人はどうやっているんだろう?」

 完成した作品を見ることはできる。

 しかし、その裏側でどれほどの作業をしているのかは分からない。

 俺はGeminiへ聞いてみた。

「AIで漫画を作っている人は、一般的にどんな手順で作っているの?」

 返ってきた説明を読んでいると、いくつもの工程が並んでいた。

 物語を考える。

 台本を書く。

 ページ構成を決める。

 コマ割りを作る。

 コマごとの場面を文章で指定する。

 人物の外見や衣装を固定する。

 表情やポーズを決める。

 吹き出しとセリフを配置する。

 画像を生成し、失敗した部分を修正する。

「……かなり大変じゃないか?」

 もちろん、漫画を作るなら必要な作業なのだろう。

 人間が普通に漫画を描く場合も、物語やネーム、コマ割りを考える。

 AIを使ったからといって、何の手間もなく完璧な漫画が完成するわけではない。

 それでも、俺が普段やっている感覚とは、かなり違っていた。

「毎回そこまで細かく考えていたら、俺は続いていないな」

 俺は漫画家ではない。

 ネームの描き方も知らない。

 魅力的なコマ割りの理論を勉強したこともない。

 カメラの角度やレンズの種類を、毎回細かく指定しているわけでもない。

 難しいことを考える前に、まずChatGPTへ、

「漫画を描いて」

 とお願いしているくらいだった。

 もちろん、一度ですべてが完璧に仕上がるわけではない。

 文字が間違っている。

 途中で人物の顔が変わる。

 衣装が違う。

 猫の足が増える。

 セリフと吹き出しの位置が合わない。

 話の流れが分かりにくい。

 そういう問題は普通に起こる。

 違っていれば指摘し、必要な部分を直してもらう。

 それでも、漫画を作り始める前に専門的な工程を一つずつ覚えたわけではなかった。

「俺にとっては普通だったけど、みんな同じではないのか」

 そこで初めて、自分が普段やっていることは、一つの商品になるかもしれないと思った。

 AI漫画について調べると、難しそうな言葉がいくつも出てくる。

 台本。

 ネーム。

 プロンプト。

 コマ割り。

 構図指定。

 キャラクター固定。

 画像参照。

 文字修正。

 どれも間違いではない。

 必要になる場面もある。

 ただ、漫画を一度作ってみたいだけの人が、最初からすべてを理解しようとすれば、制作を始める前に疲れてしまうかもしれない。

「漫画を作るために、まず漫画制作の勉強から始めなきゃいけないのか?」

 俺なら、そこで止まっていた可能性が高い。

 分厚い説明書を読む。

 専門用語を覚える。

 複雑な画像編集ソフトを使う。

 大量の設定項目を一つずつ決める。

 それが必要だと思っていたら、そもそも漫画を作ろうとは考えなかっただろう。

 俺の場合は、もっと曖昧な相談から始まっている。

「こんなものを作れないか?」

「この話を漫画にできる?」

「少し分かりやすくして」

 ChatGPTと話し、作ってみる。

 違うところがあれば伝える。

 直した結果を見て、また相談する。

 完成品を一度の命令で出させるというより、対話しながら形を整えていく。

「AIに命令するというより、AIへ相談しているんだな」

 考えてみれば、記事も同じだった。

 最初から、

「このテーマで記事を書いて」

 と丸投げすることは、ほとんどない。

 まず疑問を話す。

 実際に試した結果を伝える。

 返ってきた答えに違和感があれば指摘する。

 成功していないことを成功したように書かれれば戻す。

 考えがまとまった最後に、

「ここまでの内容を記事にして」

 と頼む。

 ラノベも似ている。

 次に扱いたい出来事や、前回から変わったことを伝える。

 すると、これまでの流れをもとに続きが文章になる。

 俺にとって、AIは完成品を出させるための機械というより、考えを整理して形にする相手になっていた。

「それなら、この違いを解説できるんじゃないか?」

 最初は、普通のnote記事にしようと思った。

 AI漫画は難しく考えなくても始められる。

 詳しい知識がなくても、相談しながら進められる。

 そう説明するだけなら、一つの記事にはなる。

 しかし、それではよくあるAI活用記事に見えるかもしれない。

「漫画の作り方を説明するなら、漫画にした方が分かりやすいんじゃないか?」

 漫画を作る方法を、漫画そのもので解説する。

 読者は完成したページを読みながら、AIとのやり取りや制作の流れを見ることができる。

 文章だけの説明より、画面の変化も伝えやすい。

 そして話は、また少し大きくなった。

「どうせ作るなら、Kindleにまとめてみるか」

 こうして、解説漫画の制作が始まった。

 タイトルは、

無料版ChatGPTでもできる!

台本なしで漫画になった。

「漫画にして」と頼んだだけのAI漫画術

 かなり強いタイトルだと思う。

 だが、俺が伝えたいことは分かりやすい。

 漫画を作るために、高額な画像生成サービスや本格的な漫画制作ソフトが必須とは限らない。

 最初から長い台本や難しい専門知識を用意しなくても、無料版ChatGPTから試すことはできる。

 ただし、

「漫画を描いて」

 と入力すれば、誰でも毎回完璧な長編漫画が一瞬で完成する、という話ではない。

 失敗もある。

 修正も必要になる。

 人物や世界観を継続して扱うほど、確認することも増えていく。

 それでも、絵を描けない人が最初の漫画へ到達するまでの距離は、以前よりかなり短くなった。

「問題は、どこまでnoteで書くかだな」

 これまで俺は、試したことの多くを無料記事にしてきた。

 売上。

 失敗。

 閲覧数。

 使ったAI。

 作った商品。

 途中で止まった作業。

 隠しても仕方がないと思い、そのまま記録してきた。

 しかし今回、Kindleで販売する内容まで先にすべて無料記事へ書いてしまえば、本としてまとめる意味が薄くなる。

 簡単に漫画を作れるという事実は、表紙にも書いている。

 俺の作り方が一般的な方法と少し違うことも、記事にできる。

 だが、具体的に何をしているのか、どのように進めれば再現しやすいのかは、Kindleの中へ残しておく必要がある。

「何もかも無料で出していたら、いつまでたっても売るものが残らないからな」

 嘘をつく必要はない。

 出し惜しみして、肝心なことを何も伝えない宣伝記事にする必要もない。

 ただし、無料で紹介する範囲と、商品として詳しく説明する範囲を分ける。

 それも、収益化を試すなら必要なのだろう。

 俺は制作中のページを開いた。

 説明役は、黒い長髪と眼鏡の女性。

 白衣を着て、タブレットを持っている。

 隣には、白い長毛猫。

 ページの左側には、従来の漫画制作で必要とされる細かな作業が積み上がっている。

 右側には、AIと相談しながら進める流れが描かれている。

 ページの下には、大きく言葉を入れた。

AIに命令する時代から、AIに相談する時代へ。

「少し大げさかな」

 だが、俺の使い方を説明する言葉としては合っている。

 完成品を一度で出せと命令するのではない。

 疑問を投げる。

 返事を見る。

 違いを伝える。

 作ってみる。

 直す。

 また相談する。

 そうしているうちに、記事やラノベ、画像、漫画が増えていく。

 今回のKindle本も同じだった。

 最初から一冊分の設計図が完成していたわけではない。

 作りながら、説明が足りない部分に気づく。

 ページの順番を変える。

 絵だけでは伝わらない部分へ言葉を加える。

 逆に、文字が多すぎれば削る。

「簡単に作れる方法を、簡単に説明するのは難しいな」

 自分で使っているだけなら、感覚で進められる。

 しかし、ほかの人へ伝えるには、自分が普段何気なく行っている判断を、順番に整理しなければならない。

 何から始めるのか。

 どこまでAIに任せるのか。

 何を人間が確認するのか。

 どこで失敗しやすいのか。

 それを解説漫画として、誰にでも分かる形へ変えていく。

 漫画を簡単に作れる方法を知っていることと、その方法を分かりやすく教えられることは別だった。

「だからこそ、本にする意味があるのかもしれないな」

 noteの記事では、制作している事実と気づきを書く。

 Kindleでは、実際に試すための内容を、順序立てて説明する。

 役割を分ければいい。

 売れるかどうかは、まだ分からない。

 完成してAmazonの審査に通っても、一冊も売れない可能性はある。

 以前のKindle本も、審査に通っただけで売れたわけではなかった。

 だが今回は、少なくとも自分が実際に使っている方法を題材にしている。

 ほかの人が多くの手間をかけていることを、自分は少し違う方法で進めている。

 その違いを必要としている人がいるかどうか。

 それは、販売してみなければ分からない。

「まず完成させないと、売れるかどうかも試せないからな」

 俺は次のページを開いた。

 収益化実験の売上は、今も四百円。

 だが、その四百円を増やすために、これまで何気なく使っていた方法を、一冊の商品へ変え始めている。

 漫画作りは難しいらしい。

 ただ、俺は難しいことを覚える前に、ChatGPTへ相談するところから始めていた。

 その少し変わった使い方が、本当に誰かの役に立つのか。

 答えは、Kindle版が完成したあとに分かる。

***

あとがき

第21話では、AIで漫画を作っている人たちが、台本、構成、コマ割り、プロンプトなどに多くの手間をかけているらしいと知り、自分の方法との違いに気づいたことを書きました。

俺は漫画家ではなく、ネームやコマ割りの専門知識もありません。

難しいことを考える前に、まずChatGPTへ相談し、作られたものを見ながら修正しています。

現在は、その考え方を漫画形式で解説するKindle本、

『無料版ChatGPTでもできる! 台本なしで漫画になった。』

を制作しています。

具体的な方法はKindle本の内容になるため、無料記事では制作のきっかけと概要までにとどめます。

完成後に売れるかどうかは、まだ分かりません。

まずは一冊として最後まで完成させ、出版後の結果を観測します。

著者

無職のおっさん

協力AI

ChatGPT
企画相談・解説漫画制作・物語構成・本文作成・文体調整

Gemini
AI漫画の一般的な制作方法についての対話・情報整理

公開月

2026年8月

キーワード

ChatGPT、AI漫画、Kindle出版、漫画制作、無料版ChatGPT、解説漫画、AIとの対話、生成AI、コンテンツ制作、無職のおっさん

ハッシュタグ

#ChatGPT #AI漫画 #Kindle出版 #漫画制作 #解説漫画 #生成AI #AIとの対話 #無料版ChatGPT #コンテンツ制作 #無職のおっさん

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