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海外編 会いに行ったのは、小便小僧だった。

また東京散歩はお休みして、今回はベルギー編。
ブリュッセルに着いた。

出張の打ち合わせのみで、プライベートでは特に予定はない。

こういう街は、とりあえず歩く。

まずは歩く。旅はだいたい、ここから始まる。

駅から中心部へ向かう。

天気はいい。

街も明るい。

まずは歩く。

知らない街では、遠回りが正解だったりする。

知らない街では、適当に曲がる。

その方が面白い。

観光地を目指すより、気になった道を歩く方が性に合っている。

狭い道の先に、広場が待っていた。

狭い道を抜けると広場が現れる。

また歩く。

また道が細くなる。

ブリュッセルは街全体が迷路みたいだった。

寄り道は、だいたい当たりだ。

ふと入ったアーケード。

こういう場所を見ると、つい入ってしまう。

旅先では寄り道の方が記憶に残ることが多い。

先に見つけたのは、こっちだった。

路地の奥にいた。

小便小僧は知っていた。

こっちは知らなかった。

有名じゃない方を先に見つけるのも悪くない。

思っていたより、小さかった。

そして本家。

思っていたより小さい。

世界三大がっかりの一つと言われることもあるらしい。

なるほど。

少しだけ分かった気がした。

日本人はなぜか「三大○○」を決めるのが好きだ。

世界三大夜景。

世界三大料理。

世界三大がっかり。

誰が決めているのかは知らない。

でも、そう言いたくなる気持ちは少し分かる。

ただ、不思議と嫌いじゃなかった。


目的地より、途中が面白い。

それでも街を歩くのは楽しい。

目的地に向かう時間より、途中の方が面白かったりする。

気づけば、また道を撮っていた。

気になった道に入る。

また別の道が現れる。

その繰り返し。

結局、自分が見ているのは観光地ではなく道なのかもしれない。

ブリュッセルの主役。

最後はグランプラスへ。

さすがに綺麗だった。

写真も撮った。

でも、一番印象に残ったのは別だった。

会いに行ったのは、小便小僧だった。

でも、写真フォルダを見返すと道ばかり撮っていた。

たぶん、そういうことなんだと思う。

今日の旅は、ここまでとしよう。

さて、次はどこを歩こうか。

その前に、今日はムール貝とベルギービールだ。

歩き回ったあとの一杯はうまい。

ブリュッセルの路地を思い出しながら、今日の旅を振り返ることにしよう。

体感温度

ブリュッセル ★★★★☆

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