【BGM】富岩・岩瀬・雨晴、梅雨深まる北陸の富山|Emo Lo-fi Hip-Hop 創作秘話
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今回の舞台は富山県です。富山と聞くと、雄大な立山連峰を思い浮かべる方も多いと思いますが、今回の作品で描きたかったのは、山そのものではありません。
山から流れてくる澄んだ空気、水辺の穏やかな時間、港町に残る静かな歴史、そして日本海へと続く景色。そのすべてがゆっくり重なり合い、「またここへ帰ってきたい」と思わせてくれる空気でした。
派手な観光地を巡る旅ではなく、歩いているうちに少しずつ心がほどけていくような一時間を目指して制作しました。

富山という土地が持つ、静かな魅力
今回の作品では、富山を象徴する三つの場所をたどっています。
最初は富岩運河環水公園。
水辺が広がる穏やかな風景は、都会の忙しさを少しだけ忘れさせてくれます。運河沿いを歩いていると、水面に映る光や木々の揺れがゆっくりと時間を進めてくれるように感じます。
続いて訪れるのは岩瀬地区です。
かつて北前船の寄港地として栄えた港町には、格子戸の町家や石畳が今も残っています。観光地としての華やかさよりも、「昔からそこにある時間」が静かに流れている場所です。
そして最後は雨晴海岸。
穏やかな日本海と、その向こうにぼんやり浮かぶ立山連峰。この景色は富山ならではの美しさだと思います。海辺を歩いていると、一日の終わりを自然に受け入れられるような、不思議な安心感があります。
今回は、この三つの場所を一つの物語としてつないでいます。

感動ではなく、余韻を描きたかった
今回、最初から意識していたのは、「ドラマチックな作品」にしないことでした。
劇的な展開や強い盛り上がりよりも、小さな感情がゆっくり積み重なっていく構成を目指しています。
運河では心がほどける。港町では時間の流れを感じる。そして海では、一日の終わりを静かに受け入れる。
それぞれの場所で少しずつ感情が変化し、最後には「今日が終わるのは少し寂しい。でも、それでいい。」と思えるような余韻へとつながるよう意識しました。
富山という土地そのものが持つ落ち着いた雰囲気が、この流れを自然に支えてくれています。

一時間を通して歩くような作品に
今回は二十曲を六つのテーマに分け、一時間を通して聴いても心地よい流れになるよう全体を組み立てています。
一曲ごとに雰囲気は少しずつ異なりますが、大きな世界観は変えていません。景色だけが変わり、歩いている人の気持ちはゆっくりと続いていく。
そんな一日の散策を音楽として表現できればと思いました。
作業用や勉強用として流していただくのはもちろんですが、読書やコーヒーを飲む時間、夜に少し気持ちを落ち着けたい時などにも寄り添える作品になっていれば嬉しく思います。

ローファイちゃんも少し成長しました
動画には、猫のいるアトリエで絵を描き続けるローファイちゃんが登場します。
今回も動きを少し見直し、これまでより自然な雰囲気で制作風景を楽しんでいただけるようになりました。
主役はあくまで音楽と富山の風景ですが、ゆっくりとキャンバスへ向かう姿が、一時間の穏やかな空気をより感じられる存在になってくれていたら嬉しいです。
記事には、動画の中で完成したイラストも掲載していますので、あわせてご覧いただければと思います。

「また来たい」と思える風景を目指して
富山は、派手に感動を与える場所というよりも、静かに心へ残る場所だと感じています。水辺を歩き、古い町並みに足を止め、最後は穏やかな海を眺める。
その何気ない時間が積み重なることで、「またここへ来たい」という気持ちが自然と生まれてくるのではないでしょうか。
今回の作品も、そんな富山の空気を少しでも感じていただけたなら幸いです。忙しい毎日から少しだけ離れたい時、この一時間が皆さんにとって穏やかな時間になりますように。
※本シリーズは、日本各地の風景や季節感を音楽と文章で記録するプロジェクトです。

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