【BGM】LoFi Hip Hop 鹿児島の初夏、海風にほどけ、桜島を巡るチルい音 創作秘話
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47都道府県を巡るLo-fi Hip-Hopシリーズの中でも、鹿児島は少し特殊な存在でした。多くの街には象徴的な風景があります。しかし鹿児島には、それを圧倒する存在があります。
桜島です。
鹿児島を訪れたことがある人なら分かると思いますが、桜島は観光名所というより、街の日常そのものです。港から見ても、海沿いを歩いていても、路地の先を見ても、どこかに桜島がいる。
あまりにも自然にそこに存在しているため、地元の人にとっては特別なものではなく、むしろ風景の一部になっています。
今回の制作では、その「特別ではない特別さ」を表現したいと思いました。

観光地ではなく、日常を歩く
今回の動画は三つの情景で構成されています。
最初は磯海岸周辺。
海沿いの遊歩道を歩きながら、遠くの桜島を眺める時間です。
観光スポットとして有名な場所ですが、今回は観光地としてではなく、そこをただ歩く人の視点を意識しました。
海風が抜ける。波の音が聞こえる。火山が見える。
それだけなのですが、それだけで十分豊かな時間が流れています。

二つ目は名山町です。
近年はリノベーションされた店舗や小さなカフェが増え、独特の空気を持つエリアとして知られるようになりました。
とはいえ、派手な街ではありません。むしろ魅力は余白にあります。
少し色褪せた建物。細い路地。古い看板。軒先の植物。
歩く速度を自然に落としたくなる場所です。動画の中でも、この「急がない時間」を大切にしました。
三つ目はウォーターフロントです。
港と海。行き交うフェリー。遠くの桜島。
夕方になると海面の色が少しずつ変わり始めます。
鹿児島の夕景は派手ではありません。しかし静かに心へ残ります。
今回の後半パートでは、その穏やかな余韻を音と映像に落とし込んでいます。

鹿児島らしさとは何か
制作を進めながら考えていたのは、「鹿児島らしさとは何だろう」ということでした。
歴史でしょうか。食文化でしょうか。自然でしょうか。
もちろんどれも重要です。ただ今回強く感じたのは、「火山と海が同時に存在していること」でした。
山の街でもない。海の街でもない。火山と海が当たり前に共存している。
日本全国を見渡しても、この感覚はかなり独特です。だからこそ鹿児島には独特の開放感があります。
海辺を歩いているのに、常に巨大な山の存在を感じる。広がりと圧力が同時に存在しているのです。
その不思議な感覚が、今回の作品全体を貫くテーマになりました。

ローファイちゃんも少しだけ進化
今回の動画では、アトリエで絵を描くローファイちゃんも少し進化しました。
大きく変えたわけではありません。ただ、これまでよりも自然に制作へ向き合う雰囲気を意識しています。
窓の外の光。アトリエの空気。猫の存在。そして少しずつ完成へ向かう一枚の絵。
あくまで主役は鹿児島の風景ですが、その風景を見つめる存在としてローファイちゃんが静かに寄り添っています。

初夏の鹿児島を感じてもらえたら
この作品では、観光ガイドのように名所を紹介したいわけではありません。むしろ鹿児島の日常に流れている空気を感じてもらえたら嬉しいです。
海辺を歩く時間。路地を眺める時間。港で立ち止まる時間。どれも大きな出来事は起きません。
しかし、そうした何気ない瞬間こそが、その土地の本当の魅力なのかもしれません。
火山と海が当たり前に存在する街。湿った南風がゆっくり流れる初夏。そんな鹿児島の空気を感じながら、作業や読書、休憩時間のお供として楽しんでいただければ幸いです。

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