【バッハコンクール全国】本番が近いのに、うちの子は変わらなかった——はずだった
変わらなかったこと、変わっていたこと
すべてが劇的に変わったわけではありません。
練習を始めるまでに時間がかかるところは相変わらず。
声をかけても動かない日がほとんどで、
「しょうがないなぁ」と言われる日もありました。
それでも——
自分の音を聞こうとする姿や、
できるまで繰り返す粘り強さは、確かに育っていました。
冬休みには、テクニック練習にも向き合っていました。
派手ではないけれど、
内側は確実に変わっていたのです。
きょうだいと、練習時間
長男が練習を始めると、なぜかみんな集まってきます。
3歳の弟は椅子に座りたがり、
0歳の妹は足元ににじり寄る。
一緒に遊びたくて、
ママやお兄ちゃんに構ってほしくて。
怒ってしまう日もあれば、
同じ空間で静かに過ごせる日もありました。
「遊んでほしい」という当たり前に、
十分応えられていない気がして、胸が痛むこともありました。
整った環境ではなかったけれど、
生活の真ん中に、ピアノがありました。
母のコラージュ
本番前、私はスクラップブックにコラージュを作りました。
発表会の写真。
憧れのトロフィー。
家族の笑顔。
そして、長男が楽しみにしている
焼肉きんぐの写真。
夢と日常が混ざり合った、その一ページ。
それは、くじけそうな時の小さな防波堤でした。
けれど私は、言葉を重ねてしまうこともありました。
応援のつもりで、焦りをにじませながら。
夜になるとふと考えます。
息子のまっすぐな「がんばる」に、
余計な重みを乗せてしまっていないだろうか。
下の子たちの声にも、
もっと優しく応えられたのではないか。
期待と罪悪感。
そのどちらも抱えながら、
私は本番の日を待っていました。
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忙しい毎日の中で、この場所を見つけてくださってありがとうございます。
この記事が「うちだけじゃなかった」と感じるきっかけや、少し気持ちが軽くなる時間になっていたら嬉しいです。
同じように悩むご家庭に届く記事を、これからもコツコツと言葉にしていきます。