映画「ブルーボーイ事件」を観ました。
中村 中さんのSNSで、彼女が出演する映画『ブルーボーイ殺人事件』の情報を知りました。
実話をもとにした映画ということで、
事件について簡単に調べてみたら俄然興味が湧いて観ることにしました。

舞台は昭和40年ごろ。東京オリンピックをきっかけに
「街の浄化」を目的として売春の取り締まりが強化される中、
性転換手術を受けて女性の身体になったブルーボーイ(男娼)
と呼ばれる人がいました。
しかし、戸籍上は男性であるため逮捕できず、
検察は手術を行った医師を優生保護法違反で逮捕し、
手術そのものをできなくさせようとします。
医師を守ろうとする弁護士との法廷闘争が物語の中心です。
ストーリーから重たい映画かと思っていましたが、
笑える場面もあり、意外とすっと観られる作品でした。
だからこそ、ことの重大さが重く感じられるのですが。
性同一性障害という概念はその時代からあったのでしょうか。
私自身、昔は性転換手術を受ける人の意味がわかりませんでした。
カルーセル麻紀さんを見ても、別世界の話のように感じていましたし、
テレビに出てくる「オカマ」と呼ばれる人たちのキャラも強烈でした。
作品中の弁護士も、最初は医師に頼まれたからという理由だけで、
証言に立った手術経験者にひどい質問を投げかけます。
今の目線で見れば検察官の態度は言語道断ですが、
当時の「男とはこうあるべき」「女とはこうあるべき」という社会で
生きてきた人たちには、そういう考え方も仕方なかったのかもしれません。
ただ、今の時代、それが改善されたかと言えば、
理解者は増えている一方、排外主義者は口を閉ざさず攻撃的になり、
トランプ大統領の登場や、参政党の議席増加などを見ると、
世の中は間違いなく危うい方向に進んでいると感じます。
困ったもんです。
