あなたの人生を変えるのは、意外な誰か…かも知れません。
100日間、毎朝noteを更新し続けていた私が連続投稿を辞めて4日目。いったん止まることに少しの寂しさと、大きな解放感を味わいつつ、止まってみて、改めて感じたことがあります。
それは、続けることよりも、誰かにちゃんと届くことを大切にしたいという想いでした。そして、自分の感性に正直に、今の自分が本当に伝えたいことを書きたいという願いでもありました。
そんな気持ちの中で、ふと立ち返った問いがあります。
「人生の流れが変わる瞬間って、どこからやってくるんだろう?」
その答えをくれたのが、少し耳慣れないかもしれませんが、『弱いつながり』という考え方です。

人は『強いつながり』だけで生きているわけじゃない
私たちの周囲には、いろいろな関係性があります。家族や親友、仕事仲間のように信頼が厚く、日常を支えてくれる人たち。こういった関係は、私たちの安心や安定をつくってくれます。いわば強いつながりです。
でも、一方で、ふとSNSで目にした誰かの投稿、昔の同級生、イベントで少しだけ話した誰か……。そういった、特別仲が良いわけではないけれど、なんとなく気になる誰かとの関係性。それが、“弱いつながり”です。
意外かもしれませんが、実は人生の転機や革新、可能性との出会いは、こうした『弱いつながり』から生まれることが多いんです。

SWT理論 ─ 弱い紐帯の強さ
少し、経営理論の分野から失礼します。この考え方は、アメリカの社会学者マーク・グラノヴェッターが提唱した「弱い紐帯の強さ(Strength of Weak Ties)」という理論で、彼の主張はこうです。
「人が最も価値ある情報やチャンスを手にするのは、親しい人よりも、あまり親しくない人からである」
仲のいい人との間では、どうしても話す内容や考え方が似てきます。共通の話題や価値観を持っているからこそ仲がいい、という側面もありますよね。
そのため、情報もどこか身内の中でぐるぐる回っている状態になりやすいんです。
でも、自分の外側。つまり、あまり接点のない人、少し違う世界にいる人からは、これまで聞いたことのない話や、思いもよらない視点が飛び込んできます。
たとえば、同じ会社の同僚よりも、たまたま参加した異業種交流会で出会った人の一言が、あなたの価値観をガラッと変えることがある。そんな経験、ありませんか?
つまり、弱いつながりは、世界の広がりを連れてきてくれる存在なんです。これが、「弱い紐帯の強さ」と呼ばれる理由です。

弱いつながりが橋をかけてくれる
私が特に好きなのが、この『弱いつながり』は、橋になるという感覚です。経営論では”ブリッジ”と言われ、自分の居場所や思考、常識の範囲を飛び越え、まったく見たことのない景色へと誘ってくれる。そんな橋をふとしたときにかけてくれるのが、弱いつながりの人たちだと言われています。
しかもその橋は、ちゃんと設計されたものじゃなくていい。不安定で、頼りなくても、ふとした拍子に渡ってしまうような橋でいいんです。
たとえば、メルカリの話。
有名なフリマアプリを運営するメルカリ。この会社は、『弱いつながり』の価値をとても上手に活かしている企業のひとつだと言われています。
彼らの「リファラル採用」では、社員がちょっと気になるあの人を紹介する文化があります。親友や信頼関係の深い相手に限らず、「うちのカルチャーに、なんとなく合いそう」という感覚だけで、つながりをつくっていく。
SNSのやり取り、前職の知り合い、イベントで話しただけの人。そういった、弱いつながりが次の革新を連れてきてくれると信じている。これこそ、SWT理論の組織的な実践です。

私の場合はというと。
私はよく、飲み屋で出会った金髪の兄ちゃんや姉ちゃんに、こう声をかけます。『うちの会社、興味あったら採用試験受けてみない?』ふざけてるように聞こえるかもしれませんが、本気なんです。
なぜなら私は、「あるべき姿」よりも、「ありたい姿」を実現している人に来てほしいと思っているから。型にはまった優等生よりも、自分の生き方に覚悟を持ち、今を真剣に生きている人に惹かれるんです。
そして、そういう人とはたいてい、深いつながりではなく、一瞬の偶然が生んだような弱いつながりでつながっていることが多いんですよね。今でもSNSでつながっています。笑

私の方針は、「変化に対応する」こと。
私はずっと『変化への対応』ということを大切にしてきました。それは、変わることを恐れないというより、変化の中に自分を置き続けたいからです。
そのためには、「自分の外側」に触れ続けることが不可欠なんです。そして、変化を起こすには「弱いつながり」が必要だけれど、実行に移し、現実の成果につなげていくには、「強いつながり」が必要だということも身に染みて理解しています。
弱いつながりが橋をかけてくれて、強いつながりが、その橋を渡る私を支えてくれる。だから私は、どちらも大切にしたいと思っています。
あなたの“橋”になってくれるのは、どんな人ですか?
ほんの少し話しただけの誰か。
SNSでたまたま見かけた投稿の主。
名前を思い出せないけれど、なぜか印象に残っているあの人。
その人が、あなたの人生を変える「橋」になるかもしれません。そして、もしかすると、あなた自身が、誰かの橋になっているかもしれません。
久しぶりに読んでくださりありがとうございます。まっきち、またゆっくり歩き出します。今週も皆様にとって、素敵な日が続きますように。

