しなしなと二輪ちゃん74 番外編 屋久島
二輪ちゃん旅は神戸を出発して瀬戸内海をめぐり、四国を一周し、南九州を回って鹿児島まで来た。
大隅半島や指宿を地図を眺めていた時、思わぬ近くに屋久島があることに気付いた。
屋久島といえば縄文杉。
そして山田洋二監督の名作、映画「十五歳 学校Ⅳ」で主人公の少年がヒッチハイクして目指す島だ。
縄文杉に特に興味はないが、この映画の舞台にはとっても興味がある。
今まで旅の寄り道についてはいろいろ書いてきた。
いつも結局最終目的地に向かって走ることになり、きちんと寄り道が出来た試しがない。
ましてこの先、私の人生で屋久島に行くことがあるか。
…絶対ない。
おーし、だったら行こうではないか。
そんなわけで、今回の二輪ちゃん旅は自転車には乗らず、番外編として屋久島に寄り道することになりました。
私の計画、Y子の計画
私の計画はこうだ。
ホテルで島の風に吹かれて、ゆったりと何もしない時間をたっぷり過ごす。
それだけである。
他には何もしない。
おお、いい旅行だぞそれは。
二輪ちゃん旅のように、
「はぁはぁぜぇぜぇ…もう帰りたい」
とか言うセリフとは無縁の旅行だ。
これぞ番外編と言える。
一方、Y子は、せっかくの屋久島なんだから縄文杉まで行きたいという。
そして、せっかくなんだからせっかくなんだからと言いながら、気付けば寝袋とテントを担いで、《もののけの森》をめぐって《縄文杉》を目指し、その後は《温泉》と《シュノーケリング》と《ウミガメ産卵観察》をすることになってしまった。
じっとしろ。
なんでこう詰め込むのか私。
いろいろざわざわ
屋久島へ行くために、神戸空港から鹿児島空港まで飛行機に乗る。
23年ぶりの飛行機。
本来、飛行機には乗りたくないが、高速バスよりも安いので飛びついた。
飛行機なんてモノが空を飛ぶことを私は信用していない。
しかし、そんなことより安いことが優先だ。
飛行機に乗らなければならない緊張もさることながら、まず乗り方がわからないことに緊張した。
固まっている私に、神戸空港の案内係はスムーズに案内してくれて、搭乗に関してまったく不安はなかった。
ひとつ気に入らなかったのは、案内係の女の子がニコリともしないで話すことである。
なんなのか。
共産国か。
私の態度が悪かったのか。
神戸空港のでっかい窓から、私たちが乗る飛行機が見える。
飛行機は、羽の先っちょがちょっとだけ曲がっていた。
……あれはわざと曲がってるのか、曲がってしまったのか、あんな曲がった羽でホントに飛ぶのか大丈夫なのかとかいちいち不安である。
乗り込んだ飛行機内。
通路は狭かったが、座席は考えていたほど狭くはなく快適だった。
「これより離陸いたします」
小さい飛行機なので、アナウンスしているCAさんの顔がよく見える。
CAさんというのは、昔はとんでもない美人だと思っていたが、自分がおっさんになってみると、普通の女の人であることがわかる。
年をとると、ドキドキすることが少し減るのかのもしれない。
CAさんには男の人もいた。
バカやろう。
こうなると、もう怒りさえ覚える。
2016年7月3日(日) 神戸空港にて



飛行機 神戸→鹿児島7,660円×2人
飛行機 鹿児島→神戸5,500円×2人
速い安い飛行機なので挑戦してみた
(2016年当時)


緊密な機内
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