名店での贅沢なひととき : わらび餅から鯛めし、そして脳内革命へ!諏訪内晶子から大演歌スターへの橋渡し!天童よしみ🍡


 


( 失礼しま~す!)

この声と共に、一皿のわらび餅が私の目の前に運ばれて来た。

実は、先程コンビニで夕食がわりに簡単なものを頂いた後だったので、今ひとつ、お腹がすいてはいなかったのだけれど、なんとなく何かもう少しお腹に入れてみたい気持ちになり、ある程度無理の言えるというか、融通のきく御店へと入ることにしてみた。


 

本来この御店は、川端康成や、松本清張が愛した名店でもあるところだ。

私は、本格料理を頂ける状態でもなかったので、

「デザートだけでもダメ?」

と聞いてみると、

気前良く

「あぁ、いいよ。」

普通は、こんな失礼な注文の仕方は出来ない事の方が多い。

流石である。

名店の心意気というものが感じられる。

「部屋も、どこでも好きなところ使っていいよ。」

この御言葉に甘えて、なんとなく一番しっくりと来る、誰も居ない個室へと入り、持って来てくれた “わらび餅” を私は堪能する事になった。


 

ところが……である。

だんだんと失われていた食欲が復活して来て、ふと目をやると、[鯛めし]のメニューが目に飛び込んで来た。


 


「あのぅ~、デザート食べた後で、なんですけど、鯛めし頼むの有り?」

御店の人はというか、暇だったのか、料理人が直接出て来て、

「あぁ、いいよ。」

「白飯の追加もOK だから、言って下さいね。」

料理人は、

「どうぞ、お好きな様に。」

そして運ばれて来たここの名物料理の鯛めしは、思ったよりもかなり控え目な厚みと分量で、ちょっぴりガクッとは来たものの、
 
《 やっぱり、おいしいなぁ~ 。》

こうなって来ると、どんどん食欲が増して来て、又、再び、


 


「あのぅ~、ここの名物一品料理、追加するの有り?」

「あぁ、いいよ。」

大体、デザート~鯛めし~名物一品料理をバラバラと追加注文する人は滅多にいないはず…….


 


店内は、他の御客様がいなくて、私だけの貸しきりである様にも思えた。

廊下には、ひっそりとした影を感じる。

中途半端に積まれた、湯飲み茶碗。


着物姿の女性が立っている。
舞子さんだろうか、
思わず、黒皮の手帳を思い出してしまった。


 


「又、寄せてもらうよ。」

ちょっとだけ、松本清張を意識して格好をつけてみた。
美しい女性が立っているのだから、仕方がない。

あの着物姿の女性、諏訪内晶子に似ている様な……


 


なんとも言えない膨満感と不思議な空気感にフラフラしながら、真っ暗な夜道をボォーっと歩き続けた。

家に帰ったら、どんな曲を聴こうか……


 


本日の〆の一曲として、諏訪内はどうだろうか?

私は、酒も煙草も一切しないだけに、“諏訪内” ……
な~んて、駄洒落でもなんでもない。
本当に諏訪内晶子の曲が頭に浮かんだのである。
諏訪内晶子ねぇ……
 
そうは思ったものの、私の自宅には諏訪内のCDは一枚も無い事から、ここはひとつ!
天童よしみの “大ちゃん音頭” でも歌いながら帰るのが、本日一番の[脳内革命]だ!と “PRESIDENT” の読みすぎなのか、ちょっと、天童よしみが頭に浮かんでしまった。
こういうのが、“本当の意味での脳内革命” なのかもしれない.……


 


もう、こうなったら、膨満感をスッキリ爽やかオロナミンC!にする為にも、大ちゃん音頭を歌いながら、諏訪内晶子を聴くのが良いのかもしれない。
でも、肝心のウォークマンがないので、外では聴けない。


もう、こうなったら、
歌うしかないのかな……

もう、こうなったら、
歌うしか……..


 


♪ひとつ、他人より力持ち

ふたつ、ふるさとあとにして……♪



うん、いい感じ。


夜風は涼しい。


さらばじゃ!      (完)


 


 


 

 



音楽に境界はないと思う。
良いものは、良い!
それで、いいじゃない。
諏訪内晶子様も、天童よしみ様も、どちらも、素晴らしい!


 


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