オルフェウスの窓.ブロンドの髪 翻し翻し、 リスト エチュード ホルヘの美学
ブロンドの髪翻し、翻し、レーゲン川に咲き誇る真っ赤な冬バラ

アポロンとカリオペの息子、トラキアの王にして最初の詩人.楽人であったオルフェウス。
そのつま弾く琴の音は、地上に存在するおよそ、こと如くのものを、うち、うるおし、なぎませ、酔わせ、オリンポスの北、トラキアの野に谷に、芳しき楽の音はあまねくみちたという。
オルフェウスが、類いなきまでに熱愛し、慈しんだ妻はエウリディケ。
愛らしき木の精であった。
だが死が突然に オルフェウスから愛する妻を奪い去った。
彼女の美しさにうたれ憧れた羊飼いの男に追われ、逃げまどううちにエウリディケは誤って毒蛇を踏みつけ、その足を噛まれて死んだのである。
エウリディケを失ったオルフェウスの嘆き悲しみは、ひととおりではなかった。
彼はついにエウリディケを求めて死の国、冥界へと下っていった。

「結構、では、ここに署名を。あぁ、簡単でいいよ。ヴァイスハイトくん。
クックックッ…..イザーク.ゴットヒルフ.ヴァイスハイト……
いや、実に結構、クックッ……。
あぁー、だが、悲観する事はないよイザーク。我、聖セバスチャンは、その名にふさわしい生徒を転入生として迎え入れる名誉を、何ら拒むものではないからして….. 。」
「ひ…..悲観なんかしていません!僕は…. いつ、僕が…..。」

こんな風にはじまるのは、池田理代子作、“オルフェウスの窓” 。
これは、“ベルサイユのばら” の後の作品であるけれど、池田理代子作品としては、むしろベルサイユのばら、よりも上を行く作品ではないのかと思っている。
ギリシャ神話をベースに、ロシア革命や地下活動をする音楽家達の苦悩と、音楽学校で繰り広げられる物語と、アーレンスマイヤ家で財産をめぐって次々と起こる奇っ怪な事件……
そこに美しく鳴り響く音楽の調べ…..
邪悪なものと、聖なる美の中で揺れ動く人間の業。
この物語は、非常によく出来た美しい物語。

やわらかな
ピアノの音は樹間をぬい、
光はこぼれ
花はこぼれ
近回りして横切った
音楽学校の
中庭の道
秘めたる “イスクラ” の光は
レーゲンスブルクに咲き誇る
真っ赤な冬バラ
不思議だ
黄昏を告げる
暗緑色の中に
冬バラの紅が
いよいよ赤い
レーゲンスブルク…..
ドイツ最古の司教都市
レーゲン川が
ドナウ川と合流するところ
一マイル四方にめぐらされた
古代ローマの城砦
カストラ. レジーナのふところに
ゆっくりと
歴史をやしなって
1700年
街中いたるところに
咲き匂う
真っ赤な
冬バラ
ブロンドの髪
翻し、翻し






このオルフェウスの窓の中で出て来るのが、リストのエチュード。
リストと言えば、ホルヘ.ボレット!
私はホルヘを 一番にあげたいと思う。
なんという
確かな音…..
身震いするように
したたかに
キイをとらえる指…..


ホルヘ.ボレットのピアノは、ヘビシュタインモデル EN-280を使用している。
リストを演奏するに、相応しいピアノだと思われる。



私はユリウスが大好きだ。
ブロンドの髪
翻し
翻し
ユリウスの風を
私は纏う ⚜️
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《 おまけ 》 ショパン バラード ホルヘ.ボレット
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