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野良犬テッドと暮らして 4

二人で初めての旅に出た。
中央道を諏訪まで走り、そこから
富士山を回って、神奈川に住む
息子のところへ向かうルートだ。

普段、彼はリビングの犬用ベッド、
私は二階の寝室。
夜は別々に休んでいる。
だから今回の旅で「二人で眠る」
ことを、私は密かに楽しみにしていた。

一泊目は、中央道・諏訪湖サービスエリア。
ここには温泉があり、眼下には諏訪湖が
悠々と広がっている。

温泉に浸かりながら窓の外の夕日を眺め、
うっとりと旅情を味わった。
湯上がりには、テッドとゆっくり散歩。
初めての場所に少しそわそわしながらも、
たくさんの人に撫でてもらって、
彼はどこか誇らしげで嬉しそうだった。

夜、車内に二人のベッドを準備する。
「テッド、あんたの場所はここよ」
そう示すと、彼は迷いなくサッとやってきて、
クルクルっと一回転、 ストンと丸くなった。

「よしよし」と満足して、私は歯を磨きに車を離れた。
ついに二人で眠れる夜だ――。
弾む心でドアを開けると、そこには予想外の光景があった。

テッドはすでに頭を深く埋め、深い眠りの中にいた。
こうなると、
彼はもう朝まで起きない。

歴代の犬たちは、ベッドとソファを「立ち入り禁止」
にしていたけれど、テッドへの禁止事項はベッドだけ。
「旅先なら、一緒に寝られる」と、
私はずいぶん前からワクワクしていたのだ。

それなのに。 彼は私を待つこともなく、
早々にスイッチを切って丸くなっていた。
起こそうと、話しかけても、ゆすろうとも
微動だにしない。

待ちに待った初めての夜。
ベッドの上でひとり取り残されたような、
なんとも残念で、おかしくて、愛おしい夜だった。

犬のことがもっとよくわかる本です。







 




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