聖徳太子が遊ばれた水晶のお手玉
日本では、聖徳太子が使ったとされる水晶のお手玉(石名取玉:いしなとりだま)が、法隆寺の宝物として残っています。現在、東京上野の国立法隆寺博物館に保管されています。
お手玉は、江戸時代の中期に庶民の間に広く普及し、それまで石で遊ばれていたものが、布に 豆類などを入れて包んだ、現在の形のお手玉となりました。これが日本独特のお手玉なのです。

「隔世伝承」のお手玉遊び
お手玉は手作りで、おばあちゃんから孫へ伝えられた「隔世伝承」の遊びです。そこには世代を超えた語らいがありました。
おばあちゃんは、孫にお手玉を作ってやりながら、裁縫の基本を教え、礼儀作法、公衆道徳、昔ばなしや民話などが、肌のぬくもりとともに伝えられました。それは今の社会に欠けているものばかりでした。

お手玉の温もりを手から心へ
お手玉は、作る人が一針一針思いを込めて縫って完成させます。
ですから、ひとつひとつのお手玉には、作った人の思いが込められています。お手玉を手にすることによって、作った人の心の温もりを受け取ることができます。
4千年の歴史を持つお手玉遊び
アメリカのマサチューセッツ工科大学の数学の教授らによる調査で「世界で最も古いお手玉の記録は、4千年前の古代エジプト文明時代の、ハッサン王子のお墓に描かれた、お手玉をしている壁画である」ことが発表されました。

お手玉は、脳の活性化に役立つ
作家で理学博士の竹内薫さんは、脳科学者で理学博士の茂木健一郎さんとの共著「脳のからくり」(新潮文庫)で、次のようにいっています。
「疲れた脳を簡単に治す方法ーー。それは、なんと『お手玉』なのです。
ゲームやパソコンで疲れたとき、試しにお手玉をやってみてください(実は私もやっているのですが)。驚くべきことに、最初は手がこんがらがって、うまくお手玉ができないのです。しかし、数分も続けていると、ちゃんとお手玉が廻るようになります。そして頭がスッキリした気分になるのです。」

うつ病を治す
ヘルスアートクリニックくまもと院長の中原和彦医学博士(日本のお手玉の会顧問)は、長年にわたり臨床として、お手玉の医学面での研究をされています。そして、「うつ病は『お手玉』で治す」ことを提唱されています。
「うつ病は、ストレスや疲労によって脳内の神経伝達物質(セロトニンやノンアルデヒト)のバランスが崩れて引き起こされる病気です。治療には、脳の状態を整えることが必要です。それにはお手玉が一番。うつ病の患者さんは過去や将来にばかりとらわれて、〝今〟がない。お手玉をすることで〝今〟に集中でき、しかも左右の手を使うので右脳と左脳のバランスが良くなるのです。」
(「日刊ゲンダイ」中原和彦医学博士インタビュー記事から)
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