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KID A / RADIOHEAD (2000)

前作OK Computerの記事に書いた通り、ちゃんとレディヘを初めて聴いたのはこのアルバムだった。

リリース当時は大学1年生。2000年の秋口の発売だったかな。ぼくは早生まれなので18才。初めて聴いたときの衝撃が忘れられない。
・ギターもほとんどないしこれがロック?というのが第一印象
・カタルシスが全然ない。サビに向かって盛り上がって、みたいなのが皆無。
・でも何故か繰り返し聴きたくなる。そのうちに抜け出せなくなるような中毒性がある。特に真夜中にヘッドホンで聴くのにハマってた。
・音が全編に渡ってふわふわしている。楽器で演奏するときだと「ド、レ」と離散的に音が変わるのではっきりした音像になるのが、パソコンで制作したせいか「ド→レ」が連続的に音が変わる効果だと思う。
・凄く無味乾燥というか、身の回りが温度湿度そのままで、重さだけが増えたような感触。

一人暮らしにも慣れてきて新鮮さはなくなって、彼女がいるわけでもなく、孤独と絶望がちょっとずつ押し寄せてきたころで、そのころの自分に一番マッチしてたからこんなに忘れられないアルバムになったんだろうな。たぶん40台になって初めてこのアルバム聴いたとしても、こんなに入れ込んだかどうか。

20年後に子供たちと一緒に聴くことになるなんて想像だにできなかった。
そこそこ幸せな人生送れてるよって18才の自分に手紙書きたい

・1曲目 Everything in Its Right Place
イントロの電子ピアノで蟻地獄に引き摺り込まれるような気持ちになる。「すべてが正しい場所に‥」というフレーズが黙示録のように繰り返される。怖い。
曲全体は10拍という変な曲だけど、ヘッドホンで聴くと後ろでキックがずっと鳴っててこれが4拍子に聴こえてくるから不思議。

・2曲目 Kid A
オルゴールのようなシーケンスがずっと流れているのだが、この音がいつ聴いてもよく分からない。覚えられない。でも心地いい。トムヨークの声はエフェクトかけすぎで何歌っているか全く不明だが、歌詞カードがCDトレイの裏に隠して収納されてた。

・6曲目 Optimistic
先行シングル。アルバムの中では珍しくバンドサウンドで、Poptimisticってネタにされていた笑
でも普通のロックな曲ではなくて、歌詞に至っては全く楽観的(Optimistic)ではない。

You can try the best you can
You can try the best you can
The best you can is good enough

This one's optimistic
This one went to market
This one just came out of the swamp
This one drops a payload
Fodder for the animals
Living on an animal farm

できる限りの努力をしてみよう
できる限りの努力を
できる限りの努力で十分だから

そんな誰かの楽観主義
これは市場に行った
そしてちょうど沼から這い出てきた
放り投げられた荷物は
家畜小屋で暮らす動物たちの飼料になる

Optimistic / radiohead

巨大企業の搾取に対する批判というところだろうか。
サビのところでベースが全音ずつ上がっていくのが、このアルバムで一番カタルシスがあるところ。

・8曲目 Idioteque
全編に渡ってテクノビート。なのに全然踊れない。こんなに切羽詰まった感が出る、痙攣みたいなテクノビートってあるんだって驚いた。

・9曲目 Morning Bell
5拍子のミドルテンポのバラード。途中からサイレンのような音が鳴り始めて、2:05から急に開放感が出てくる。暗い部屋のカーテンを開けた感じというか。てっきり転調だと思ってたのだが、chatGPTに聞いたら違うらしい。うーむ、分からん。楽典、今からでも勉強してみようかな。
次作Amnesiac(2001)にもこの曲が収録されてて、同じ曲なのにアレンジが違うだけでこんなに別モノになることに驚いたのだが、どのように別モノと感じたのかはAmnesiacの記事のときに書いてみます。

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