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【密なる自己対話#14】執着は、心の結び目

こんにちは。ピアノ講師・メンタルコーチの One Heart です。


いつも読んでくださり、ありがとうございます。
スキやフォロー、マガジンへの追加、そしてご購入やチップでの応援など、
それぞれのかたちで関わってくださることに、心から感謝しています。


多くの方がこの場所を訪れ、
それぞれのタイミングで、立ち止まり、読んでくださっていること。
そのこと自体が、わたしにとって、とても大きな励みになっています。


今回からこのマガジンではしばらく、
「執着」というテーマに、触れていきたいと思います。
答えを出すためではなく、感じるための連載です。


「もう手放したいのに、なぜか手放せない」
そんな感覚に、覚えはありませんか。


頭では、終わったことだとわかっている。
気にしなくていい、とも思っている。
それなのに、ふとした瞬間に、
また同じ思考や感情が戻ってくる。


この状態を、わたしたちはよく
「執着しているから」
と、ひとことで片づけてしまいがちですよね。


そして、
「執着はよくないもの」
「早く手放したほうがいいもの」
そんなイメージも、どこかで持っているのかもしれません。


でも、本当にそうなのかな?


このシリーズでは、
その“手放せない感じ”を、無理に変えようとはしません。


まずは、
「いま、どんな感覚が起きているのか」
そこから、静かに見ていきたいと思います。


✧✧✧


執着は、悪いものじゃない

「執着」と聞くと、
できれば持ちたくないもの、
成長の妨げになるもの、
そんな印象を持つ人も多いと思います。


でも、執着そのものが
最初から“悪いもの”だったわけではありません。


執着は、多くの場合、
何かを大切に思った結果として、生まれます。
守ろうとした。
失いたくなかった。
ちゃんと、理由があった。


それが時間とともに、
苦しさに変わってしまうことはあっても、
生まれた瞬間まで否定する必要はありません。


「なくすべきもの」ではなく、
「そうなった理由があったもの」として、
いったん、そのままにしておきたいと思います。


そのほうが、
心はずっと、静かでいられるから。


✧✧✧


執着は、心の中にできた「結び目」

「もう気にしない」と決めたはずなのに、
ふとした瞬間に、また同じことを考えてしまう。
頭では終わったつもりなのに、感情だけが、そこに残っている。


この“戻ってきてしまう感じ”を、
ここではひとまず、「心の結び目」と呼んでみますね。


結び目は、目に見えません。
でも、強く引っぱると違和感が強まったり、
無理にほどこうとすると、かえって固くなったりする。
どこか、身体の感覚に近いものです。


大事なのは、
この結び目が「間違い」や「欠陥」ではない、ということ。
そこには、何かを守ろうとした足跡が、ちゃんと残っています。


だから執着は、
なくすべき悪者というより、
これまでの時間の中で、心が結んできた“跡”のようなもの。


ここでは、ほどこうとしなくて大丈夫です。
まずは、「結び目があるな」と気づくところまで。
それだけで、十分です。


✧✧✧


ほどこうとすると、なぜか苦しくなる理由

「もう手放したほうがいい」
「こんなことに執着していても意味がない」
そう思って、気持ちを切り替えようとしたのに、
かえって苦しくなった経験はないでしょうか。


それは、やり方が間違っているからではありません。
結び目は、力ずくでほどくものではないからです。


無理にほどこうとすると、
心は「奪われる」と感じるんです。
守ってきたものを、理由もわからないまま
引きはがされるような感覚になることもあります。


すると、心は自然に身構えます。
結び目は、さらにきつくなり、
「離さないぞ」という反応が強まっていく。


これは弱さではなく、
ごく自然な反応です。


だから、この連載では「ほどこう」とはしません。
まずは、結び目があることを知り、
その感触に、そっと気づけたらそれで十分です。


力を入れない。
答えを急がない。
そのほうが、心はずっと楽でいられる。


✧✧✧


執着がある=今も、守っているものがある

執着があると聞くと、
「未練がましい人」
「過去にとらわれている感じ」
そんなふうに感じてしまう人もいるかもしれません。


でも、見方を少し変えてみると、
そこには、まったく別の景色が見えてきます。


執着があるということは、
それだけ大切にしてきたものが、確かにあった、ということ。
簡単には投げ出せなかった時間や、
守ろうとしてきた想いが、そこに残っている。


それは、過去の話ではなく、
今も、心が守り続けているものです。


だから、無理に手放さなくていい。
「まだ守っているんだな」と気づくだけでいい。
それだけで、執着の意味は、少し変わります。


このシリーズでは、
執着を消すことよりも、
その奥にあるものに、そっと目を向けていきます。


今日は、ここまでで大丈夫です。


✧✧✧


終わりに。このシリーズで、扱っていくこと

このシリーズでは、
執着を「なくす」ことを目標にはしません。


無理にほどかず、正しい答えを出そうとしない。
そして、今の自分をどこかへ連れて行こうともしません。


ただ・・・
心の中にできた結び目に、そっと気づく。
力を入れずに、眺めてみる。
そんな時間を、大切にしていきます。


執着は、敵ではありません。
それは、これまで何かを守りながら生きてきた、
心の動きのいち部分。


今日は、その入口に立つところまで。
結び目をほどく前に、
「結んできた自分」に、少し目を向けてみる時間にしましょう。


深い話はこれからの連載をお楽しみに。


今日も、心の奥の小さな声を感じる一日でありますように。





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