「痛い!」と叫んでしまった母。「くもんに行きたくない」と蹴る息子に、余裕のなかった夕方。
お迎えの帰り道。
余裕が残っていない日、ありませんか?
本当は、話を聞けばいいって分かってる。
でも、その日は、
体も、もうついてきていなかった。
⸻
👦「なんでそっち行くの?!
朝、くもん行きたくない
って言ったじゃん!!」
5歳の息子が、
自転車の後ろで体を左右に揺らしながら
足をバタバタさせている。
私は思った。
「え?言ってないよ。」
でも、それは言わなかった。
⸻
この前は、
自転車を止めて、
目線を合わせて、
気持ちを聞いた。
でも、この日はできなかった。
ファスティング4日目。
生理2日目。
貧血で、ふらふら。
余裕なんて、ほとんどなかった。
寄り添えそうもなかった。
抱きしめる元気もなかった。
それでも、自転車を止めて言った。
👩「くもん、行きたくないんだね。」
⸻
👦「行きたくない!」
全身で怒りを表している。
自転車が倒れそうだった。
私は自転車の向きを変えた。
👩「今日は一旦帰ろう。」
そう言って漕ぎ出した瞬間、
後ろから蹴られた。
⸻
イラッとするよりも前に、
反射的に声が出た。
👩「痛い!蹴らないで!」
強い声だった。
その瞬間、息子の顔が歪んで、
👦「うぅぅうえええーん!!!」
と泣き出した。
ああ、やってしまった。
そう思ったけれど、もう遅かった。
⸻
分かっている。
泣いている子に何を言っても届かないこと。
先に気持ちに寄り添うこと。
頭では、
全部分かっている。
でも、この日は違った。
体が動かなかった。
⸻
泣いている息子に、
さらに言ってしまう。
👩「蹴られたら痛い!!ママ嫌だよ。」
泣き声が大きくなる。
分かっているのに、止まらない。
⸻
そのまま、
泣いている息子を後ろに乗せて
家まで自転車を漕いだ。
家に着いた時、
息子は泣き止んでいた。
その顔を見て、また言ってしまう。
👩「ママね、
蹴られるの痛いの。
嫌だ。やめて。」
今言っても伝わらない。
心の中で、
もう一人の自分が教えてくれていた。
でも、
止められなかった。
⸻
家に向かって歩く。
後ろから、ぐすん、ぐすん
と泣きながら息子がついてくる。
エレベーターのボタンを押しながら思う。
他の住人に見られてる。
「ひどい母親だと思われてるんだろうなぁ。」
でも、
息子を抱っこする気にはなれなかったし、
慰めることも、
気持ちに寄り添うことも、
いいママを演じる気力も
なかった。
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家に着いて、
すぐさま自分の部屋に入る。
ドアの向こうで息子が待ってる。
一緒にいたら
言わなくていい言葉まで出てしまう。
だから、
離れた。
⸻
「なんでいつも叩くの?」
「本当に嫌だ。」
「むかつく!」
心の中では、
もっと強い言葉が出ていた。
でも、
それをそのまま息子にぶつける代わりに、
紙に書き出した。
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ドアを開けようとする息子に、
強い声で言ってしまう。
👩「開けないで!!」
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ああ、今日はもう、無理だ。
いいママにはなれそうにない。
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⸻
寄り添えない日がある。
分かっていても、できない日がある。
そんな日は、
優しい言葉より先に、
これ以上、傷を広げないこと。
それを選べたなら、
それでいいのかもしれない。
揺れたままでも、
壊さない選択はできる。
⸻
今日も、揺れながら母をしています。
はじめまして。
5歳の男の子と10歳の女の子を育てながら、
毎日悩んで、揺れて、少しずつ前に進んでいる母、みおです。
このnoteでは、中学受験や子育て、夫婦のこと、自分の心のことを、正解探しをやめた視点で書いています。
同じようにしんどさを抱えている方の、少しの休憩場所になれたらうれしいです。

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