一緒に学び、一緒に育つ。説明会で学んだのは、受験のことじゃなかった。
みなさんは、
入試関連のイベントに、
どれくらい参加されていますか?
私は娘が低学年の頃から
学校説明会や講演会に足を運んでいました。
手帳に予定を書き込み、
資料を集め、
聞いたことをメモする。
そんなことをずっと続けてきました。
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だからこそ、
今年、自分が申し込んでいた
「入試問題研究会」を忘れていたことに驚きました。
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あれほど娘の受験を背負っていた私が、
少しだけ、
その責任から距離を取れるようになった
のかもしれない。
そんなことを感じた一日。
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その日、
私は会社でタイムカードを押した後、
自分が休みだということに気づいた。
あれ?
シフトを確認する。
休みだった。
なんで休みなんだろう?
そう思ってスケジュールを見ると、
「入試問題研究会」
の文字があった。
うわ。
忘れてた。
一瞬焦った。
でも、職場から会場の方が
家から行くより近い。
間に合う。
そう思った。
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PDFをダウンロードして持参してください。
去年の私なら、
とっくに印刷していたと思う。
慌ててコンビニに入った。
でもどうしてもアップロードできない。
何度やってもできない。
しばらく格闘したあと、
「もう、いっか」
と思った。
その時気づいた。
ノートもない。
手帳もない。
ペンケースもない。
書くものが何ひとつなかった。
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去年の私だったら、
絶対にありえなかった。
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会場に着くと、
前の席のお母さんも、
隣のお母さんも、
スーツ姿のお父さんも、
みんな一生懸命メモを取っていた。
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私は手ぶらだった。
その光景を見ながら、
去年の私も、
あんな感じだったなと思った。
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去年の私は必死だった。
先生が
「手を動かしてください。」
と言えば、
娘に言った。
「先生も言ってたよ!」
「途中式を書かなきゃダメなんだよ!」
「国語も線を引かなきゃダメなんだよ!」
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娘は書かなかった。
算数の途中式も。
国語の線引きも。
返ってくる問題用紙は真っ白だった。
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私は思っていた。
なんでやらないの?
先生が言ってるのに。
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入試で取り上げられた本も買った。
読んでほしかった。
でも、娘は読まなかった。
音声で流してみた。
それでも興味を示さなかった。
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私は焦っていた。
あなたが行きたいと言った学校で
出された問題なのに。
どうして読まないの?
どうしてやらないの?
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今なら分かる。
あの頃の私は、
娘を見ているようで、
見ていたのは
塾が教えてくれた正解だった。
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でも、今年は違った。
書くものがない私は、
ただ先生の話を、聞いていた。
国語。
算数。
社会。
理科。
どの先生も言っていたことは似ていた。
知識だけでは解けない。
考える力が必要だ。
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特に印象に残ったのは、
「変化に気づく力」
という言葉だった。
算数でも。
社会でも。
理科でも。
「変化に気づくことが大切だ。」
と先生は言った。
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その時ふと思った。
最近の私は、
変化に気づいている。
娘の変化。
夫の変化。
息子の変化。
そして、
自分自身の変化。
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娘は最近、
社会の話をよくしてくれる。
排他的経済水域。
お米の種類。
円グラフの読み取り。
少し前には、
👧「ニュースが見たい」
と言い出した。
👧「周りの話題についていけない。」
そう言って、
毎朝ニュースを見るようになった。
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受験勉強を通して、
娘は問題を解けるようになっただけじゃない。
世界が広がっている。
知らなかった世界と出会っている。
そんな気がする。
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そして私もまた、
別のことを学んでいた。
信じること。
待つこと。
見守ること。
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社会の先生が紹介した入試問題も面白かった。
「妖怪を作りなさい」
という問題。
ある小学生が考えた妖怪の名前は、
「ふんかあちゃん」。
五秒ごとに怒り狂い、
火山を噴火させ、
世界を滅ぼす。
でも、甘いものを与えると落ち着くらしい。
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会場は大笑いだった。
私も笑った。
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みんな少しは身に覚えがあったのだと思う。
私もだ。
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怒り狂って、
噴火して、
家庭を滅ぼしてしまった日。
受験生の母なら、
一度くらいあるんじゃないだろうか。
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さらに、先生は言った。
「二人三脚ではなく三人四脚で」
「ぜひ私たちを頼ってください」
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いい塾だな、と思った。
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そしてもう一つ。
印象に残った言葉がある。
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コミュニケーションから信頼が生まれ、
信頼から合格につながる。
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一年前。
娘は学校の話をほとんどしなかった。
👩「今日どうだった?」
と聞いても、
👧「楽しかった。」
で終わり。
それ以上は続かなかった。
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でも、最近は違う。
聞いてもいないのに、
今日あったこと。
友達と話したこと。
学校で起きた出来事。
そんな話を、
ベラベラと話してくれる。
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「聞いて、聞いて」
と言わんばかりに。
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なんでだろう。
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ああ、
そうか。
去年の私は、
話を聞いているつもりで、
どこかで正解を探していた。
どこかで直そうとしていた。
どこかで評価していた。
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でも今は、
ただ聞いている
ことが増えた。
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すると娘は、
学校の話をしてくれる。
友達の話をしてくれる。
自分の世界を見せてくれる。
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コミュニケーションから信頼が生まれる。
説明会で聞いたその言葉を、
私は娘との日常の中で実感している。
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そして最後に、
「一緒に学び、一緒に育つ中学受験」
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その言葉を聞いた瞬間、
胸の奥がじんわりした。
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ああ。
本当にそうだ。
と思った。
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去年の私は、
説明会が終わるたびに、
どうやって娘に伝えよう。
どうやってやらせよう。
そんなことばかり考えていた。
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でも、今日は違った。
私は何を感じたんだろう。
私は何を学んだんだろう。
自然と、そこに目が向いていた。
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去年も先生たちは、
きっと同じことを言っていた。
見守ること。
コミュニケーション。
信頼。
一緒に学び、一緒に育つこと。
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でも、
あの時の私は気づけなかった。
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変わったのは塾じゃない。
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娘と一緒に、
少しずつ育ってきた
この一年だったのかもしれない。
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今日も、揺れながら母をしています。
はじめまして。
5歳の男の子と10歳の女の子を育てながら、
毎日悩んで、揺れて、少しずつ前に進んでいる母、みおです。
このnoteでは、中学受験や子育て、夫婦のこと、自分の心のことを、正解探しをやめた視点で書いています。
同じようにしんどさを抱えている方の、少しの休憩場所になれたらうれしいです。

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