「行きたくない。」息子の本当の理由は、一つじゃなかった。
月曜日の朝、
皆さんはどんな気持ちで
お子さんを保育園に送り届けていますか?
私は月曜日の朝が少し憂鬱です。
なぜなら、息子が
「行きたくないよー」
と、ぐずる事がとても多いからです。
金曜日まで頑張って、
土日は家族とゆっくり過ごして、
また月曜日。
大人でも少し気が重くなるのだから、
5歳の息子にとっては
なおさらなのかもしれません。
月曜日の朝。
その日も保育園に着いた息子は、
👦「行きたくないよー!」
教室に入った途端、私に抱きつきました。
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⸻
⸻
👩「そうちゃん、行きたくないの?」
優しく聞いた。
👦「うーん。」
⸻
もうすぐ教室を移動する時間だった。
👩🏫「そうちゃん、早く行くよ。」
先生が声をかけてくれる。
でも息子は、
👦「行きたくないよー!」
ぎゅっと私にしがみついて、離れなかった。
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私は息子をぎゅっと抱きしめた。
👩「行きたくないんだね。」
もう一度聞く。
👦「うん。行きたくない。」
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👩「先生、教室そのまま連れて行きます。」
そう言って、私は教室を出た。
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そら組さんの教室の前。
息子はまた言った。
👦「行きたくない。」
⸻
👩「そっか。行きたくないんだね。」
私は言葉を選んだ。
👩「どうして行きたくないの?」
⸻
👦「だって、ママがいないから。」
⸻
👩「そっかぁ。
ママがいなくて行きたくないんだね。」
教室を出て、私は廊下で
息子をぎゅっと抱きしめていた。
時計を見ると、すでに8時35分だった。
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前の私なら言っていたと思う。
👩
「ママ、10(8時50分)からお仕事なの。」
「遅刻しちゃう。」
「困るよ。」
「早く行こう。」
と。
⸻
でも、その日は言葉を変えた。
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👩
「そうちゃん、ママさ、10(8時50分)から
お仕事なんだ。」
「ママさ、そうちゃんが『保育園頑張るよ』って言ってくれて、笑顔でバイバイしたいんだ。」
「そうしたらママも、お仕事頑張れるんだ。」
⸻
息子は今にも泣き出しそうな顔をしていた。
⸻
👦
「でもさ……」
「僕さ、行きたくない。」
⸻
👩
「そっか。」
「行きたくないんだね。」
⸻
私はただ寄り添った。
抱きついている息子を、そっと立たせた。
⸻
👩
「そうちゃん、聞いて。」
私は息子の胸に手を当てて言った。
👩
「そうちゃん、ここにね、ママいるよ。」
「教室にはいないけど、ママはそうちゃんのここにいる。」
「だから寂しくないよ。」
⸻
そして、今度は自分の胸に手を当てた。
👩
「ママのここにもそうちゃんがいる。」
「ママはお仕事中も、そうちゃん元気にしてるかなって、いつも思ってるよ。」
「だから、ママはいないけど大丈夫だよ。」
⸻
でも、息子の表情は晴れなかった。
⸻
👦
「でもさ……」
「だってさ……」
👩
「どうしたの?」
👦
「体操あるんだもん。」
⸻
👩
「体操があるの?」
👦
「うん。」
「今日、体操教室がある。」
⸻
ああ、
体操教室が嫌だったのね。
⸻
👩
「そっか。体操が嫌なんだね。」
👦
「うん。」
「だって僕、足痛いのにさ。」
「やりたくない。」
⸻
👩
「そっか。」
「足が痛いからやりたくないんだね。」
⸻
数日前から息子は右足のすねが
痛いと言っていた。
⸻
私は先生に聞いてみた。
👩
「先生、今日体操教室ありますか?」
👩🏫
「ありますね。」
👩
「なんか、それが嫌みたいなんです。」
⸻
すると先生は息子に声をかけてくれた。
👩🏫
「体操教室が嫌なんだね。」
「でも見学もできるし、大丈夫だよ。」
「もし見ていてやりたくなったら、
やればいいよ。」
⸻
👩
「そうだって。」
「そうちゃん、行けるかな?」
👦
「うーん……」
「でも、この上履ききついから履きたくない。」
⸻
この間買ったばかりの18センチの上履き。
確かに少しきつそうだった。
⸻
👩
「そっか。」
「上履き履きたくないんだね。」
⸻
すると先生が言ってくれた。
👩🏫
「じゃあ上履きは履かなくていいよ。」
「靴だけ持っておいで。」
「今日は裸足で過ごしていいよ。」
⸻
👩
「そうちゃん。」
「ママ、2時半にお迎えに来るからね。」
「ね。」
⸻
👦「わかった。」
⸻
そして、今日も息子は保育園へ行ってくれた。
⸻
教室へ向かう息子の背中を
見送りながら思った。
私はずっと、
「ママがいなくて寂しいんだ」
と思っていた。
もちろん、それもあったと思う。
でも、息子の話を最後まで聞いてみると、
本当はそれだけではなかった。
⸻
体操教室があること。
足が痛いこと。
上履きがきついこと。
⸻
「行きたくない」の中には、
たくさんの理由が隠れていた。
⸻
もし最初の
👦「行きたくない」
だけを聞いていたら、
私はきっと気づけなかったと思う。
⸻
子どもの言葉の奥には、
その子なりの理由がある。
だから答えを急がず、
最後まで聞いてみたい。
⸻
その先に、
本当に伝えたかった気持ちが
あるのかもしれない。
そう感じた月曜日の朝だった。
⸻
今日も、揺れながら母をしています。
はじめまして。
5歳の男の子と10歳の女の子を育てながら、
毎日悩んで、揺れて、少しずつ前に進んでいる母、みおです。
このnoteでは、中学受験や子育て、夫婦のこと、自分の心のことを、正解探しをやめた視点で書いています。
同じようにしんどさを抱えている方の、少しの休憩場所になれたらうれしいです。
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