「寒いし、帰りたいよ。」柱にしがみついた息子がくもんに入った夕方。
みなさんは、
お子さんが習い事に
「行きたくない」
と言った時、
どうしていますか?
説得しますか?
励ましますか?
それとも、
無理やり連れて行きますか?
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くもんに着いた途端、
息子が自転車から降りない。
首を少し斜め上に向けて、
ヘルメットも脱がない。
👦「くもん行きたくない。」
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前の私なら、
「早く行こう。」
「もう、それやだよ。」
そう言っていたと思う。
でも、その日は違った。
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⸻
👩「そっかぁ。」
👩「くもん行きたくないんだね。」
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しばらくして、
息子が言った。
👦「公園行きたい。」
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朝、
今日は4時迎え。
くもんが終わったら、
そのまま帰る。
公園には行かない。
そう話していた。
だから正直、
「朝言ったじゃん。」
とも思った。
またか。
とも思った。
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今日は娘が家で一人で勉強している。
待っている。
私は帰らなきゃいけない。
👩「ねぇねが待ってるから、
今日は帰らなきゃいけないんだ。」
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すると息子が言った。
👦「ぼく、おうち帰って
ロトムしたら充電できるのにな。」
ロトムはポケモンのゲーム。
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思わず笑いそうになった。
👩「そっかぁ。」
👩「ロトムやったら充電できるんだね。」
👦「うん。」
👦「そしたら、くもん頑張れる。」
⸻
でも私は思った。
おうちに帰ったら、
きっと息子も出たくなくなる。
そして私は、
そんな息子を
もう一度連れてくる元気がない。
👩「ママはね、おうち帰ったら、
そうちゃんも出たくなくなると思うんだ。」
👩「今、くもんが目の前にあるから、
今行ってほしいな。」
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👦「ぼく、やなんだよ。」
👩「そっかぁ。やなんだね。」
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少しして、
息子がぽつりと言った。
👦「だってさ。」
👦「宿題もらって終わりじゃないんだもん。」
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ああ。
公園じゃなかったんだ。
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👩「そうちゃんは
宿題もらって終わりにしたいの?」
👦「でも、ママが"やれ"って言う。」
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👩「そっかぁ。ママがやれって言うんだね。」
👦「うん。」
👦「やりたくないなぁ。」
👩「そっかぁ。やりたくないんだね。」
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さらに息子は言った。
👦「寒いしさ。」
👦「雨降りそうだしさ。」
👦「おうち帰りたいよ。」
⸻
👩「そっかぁ。
寒いしね。
帰りたいんだね。」
⸻
息子は自転車から降りた。
でも、
くもんには向かわない。
柱に登ったり、
周りをぐるぐる歩いたりしている。
私はその姿を見ていた。
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👦「ねえ、ママ。」
👦「上見て。」
⸻
息子が指差した先は、柱の先。
ビルの2階くらいの高さ。
👦「あそこまで抱っこして登らせてみてよ。」
👩「あそこまで登りたいんだ。」
👦「ママ抱っこして届くかな?」
👩「うーん。」
👩「ママが抱っこしても、あそこまでは届かないと思うよ。」
⸻
そして、私は言った。
👩「そうちゃん、
ママ寒いしさ。中に入りたいな。」
⸻
息子は少し考えて、
👦「うーん。」
⸻
そして、
👦「わかったよ。」
👦「頑張るよ。」
⸻
柱から降りる。
自分の足で歩く。
そして、
自分でくもんの中へ入っていった。
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私はずっと、
「行きなさい。」
とは言わなかった。
息子もずっと、
「行く。」
とは言わなかった。
ただ、
帰りたい。
寒い。
嫌だ。
宿題やりたくない。
そんな気持ちを聞いていた。
⸻
最後に伝えたのは、
正論でも説得でもなく、
私の気持ちだった。
「ママ寒いしさ。」
「中に入りたいな。」
⸻
すると息子は、
「わかったよ。」
と言って、
自分で歩き出した。
⸻
見守るって、
口を出さないことじゃない。
相手の気持ちを聞いて、
自分の気持ちも伝えること。
そんなことを、
5歳の息子から教わった夕方だった。
⸻
今日も、揺れながら母をしています。
はじめまして。
5歳の男の子と10歳の女の子を育てながら、
毎日悩んで、揺れて、少しずつ前に進んでいる母、みおです。
このnoteでは、中学受験や子育て、夫婦のこと、自分の心のことを、正解探しをやめた視点で書いています。
同じようにしんどさを抱えている方の、少しの休憩場所になれたらうれしいです。

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