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『くもん辞めたい。』5歳の息子が本当に伝えたかったこと。

みなさんは、

お子さんに習い事を

「もう辞めたい」

と言われたことはありますか?

私はずっと、

息子はくもんが嫌なんだと思っていました。

でも、その日見えたのは、

少し違う景色でした。








その日は、私も夫も仕事を休んでいました。

朝から雨。

息子と夫と三人で
保育園まで歩いて行きました。

いつもなら自転車で慌ただしく送る道。

でも、その日は違いました。



👦「雨の中、パパとママと
保育園行くの初めてだね。」

息子が嬉しそうに言う。

👦「色ゲームしよう。」

👩「色ゲーム?」

👦「見えた色を順番に言うの。」

「赤!」

👩「りんご?」

👦「違うよ。今見えてるもの!」

そう言って指をさした先には、

消火栓。

信号機。

ポスト。

郵便屋さんの車。

二人で順番に見つけては笑った。

少し前を歩く夫は、

携帯を見ながらスタスタ進んでいる。

👦「パパもやって!」

息子が呼びかけた。

その声が、とても嬉しそうだった。

ママと二人。

パパと二人。

そういう時間はあっても、

三人で並んで歩く朝は案外少ない。

ただ保育園へ向かうだけなのに、

なんだか特別な時間だった。




夕方。

娘は友達とスタディールームで
勉強すると言う。

それなら今日は、

夫と私と三人でくもんに行こう。

そう思った。

最近、息子は

「くもん辞めたい。」

ばかり言っていたから。

さっき夫と話した時も、

「やめようか。」

という話になっていた。

夫に、くもんでの息子の様子を
見てもらいたかった。



教室に入ると、

その日は驚くほど混んでいた。

息子は一番奥の優しい先生の隣へ。

私と夫は後ろの席。

息子を見守る。

すると、

息子がいつもと全然違った。

ぐずらない。

止まらない。

どんどん問題を解いていく。

👦「ねえ、パパ見てて。」

振り返って何度もそう言う。


夫も携帯をしまい、

ずっと後ろから見ていた。

20分もしないうちに
プリント10枚と直しが終わった。


私はびっくりしていた。

だって最近は、

「辞めたい。」

しか聞いていなかったから。



その日、

進度表も配られた。

思っていた以上によく進んでいた。

👨「すごいじゃん。」

夫が言った。

私は聞いてみた。

👩
「どう思った?」

さっきまで

「今日で辞めさせる。」

と言っていた夫。

でも、目の前には、

集中して取り組む息子がいた。

私も少し迷い始めていた。



夫が

👨「そう、全然大丈夫じゃん?」

と不思議そうな顔をしていたので、

先生に聞いてみた。

👩「先生、いつもこんなんじゃないですよね?」

先生は少し困ったように笑った。

👩‍🏫
「いやぁ……でも今、

そうちゃん、目の前にいるから……」


言いにくそうだった。

👩「最近、辞めたいって言うんですよ。」

すると先生は驚いた。

👩‍🏫
「えー!そうちゃん、そうなの?」

「辞めたいなんて言わないでよ。」

「もったいないよ。」

「頑張ろう。」

「賢くなるよ。」

すると息子が言った。

👦「来年までは頑張る。」

👩‍🏫「来年まで?」

👦「来年までは頑張る。」

息子はもう一度そう言った。



帰り道。

私は聞いた。

👩「そうちゃん、今日どうだった?」

👦「楽しかった。」

👩「そっかぁ。」

すると息子が続けた。

👦「パパとママがいたから。」

私はハッとした。



息子は、

くもんをほとんど一人でやっている。

朝起きて、

保育園へ行く前に1枚。

帰宅してから1枚。

公園から帰ってきてから1枚。

私が

「やりなさい。」

と言わなくても、

自分で机に向かう。

私はそれを当たり前だと思っていた。


でも、

5歳の子が一人で続けるって、

本当はすごいことだ。

そんな当たり前の事に

今まで気づかなかった。



土日になると夫が横につく。

すると息子は、

平日に残った分まで取り組む。

10枚。

普段よりずっと多く。

私はずっと、

「パパがいると頑張るんだな。」

くらいに思っていた。

でも、

違ったのかもしれない。

頑張れたのは、

見てもらえていたから。

一緒にいてもらえたから。

だったのかもしれない。




だから、私は言った。

👩「じゃあさ、明日から
パパとママが見てるから、
一緒にくもんやろうか。」

👦「うん。」

👩「朝、一緒にやろう。」

👦「うん。」

息子は迷わず頷いた。



私は勘違いしていたのかもしれない。

息子の

「くもん辞めたい。」

は、

くもんが嫌。

勉強が嫌。

それだけじゃなかったのかもしれない。



「パパとママがいたから楽しかった。」



本当は

頑張っている自分を、

見てほしかった。

一緒にいてほしかった。

ただ、

それだけだったのかもしれない


⸻





今日も、揺れながら母をしています。



はじめまして。
5歳の男の子と10歳の女の子を育てながら、
毎日悩んで、揺れて、少しずつ前に進んでいる母、みおです。
このnoteでは、中学受験や子育て、夫婦のこと、自分の心のことを、正解探しをやめた視点で書いています。
同じようにしんどさを抱えている方の、少しの休憩場所になれたらうれしいです。

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