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ワンドのAは「チュロス」である/コインのAは「大福」である/ソードのAは「串団子」である/カップのAは「甘酒」である |桜田ケイ

「タロットは、すべてにたとえられるもの by桜田ケイ」

タロット好きなら激しくうなずくしかない、この深~いお言葉。好きなものとタロットをリンクさせて考えることによって、好きなものについてじっくり性質を考える機会が生まれるだけでなく、そのカードに対する理解も深まります。

だがしかし……「果たして、好きなものをタロット78枚にたとえることは本当にできるのだろうか?(78種類って結構な量ですよ)」

それを確かめるべく、占い界きっての甘党として有名な桜田ケイ先生に、小アルカナ56枚をスイーツにたとえていただきます(大アルカナ22枚はすでに達成済み)。

読めばタロットへの理解が深まるだけでなく、世界のいろいろなスイーツ知識まで身についてしまう、魅惑の連載第1回、始まります!


タロットの話はそこそこに、スイーツの話をしよう


こんにちは。甘党タロット占い師の桜田ケイです。
今回から、タロットカードの小アルカナを甘いものにたとえるお話をしていきます。

まずは、小アルカナの各スート(マーク)について、軽く触れておきましょう。小アルカナには4つのスートがあります。
4つのスートは四元素(火・土・風・水)に対応しています。

細かい話は置いておいて、甘いものについての話を始めましょう。
まずは、各スートのAを甘いものに当てはめていきます。Aは、始まりのカード。四元素それぞれが始まり、動き出す。そんな意味合いを持っています。


ワンドのAは「チュロス」である


ワンドのAは、火の始まりを示すカードです。
そんなワンドのAにふさわしい甘味は、チュロスなのではないでしょうか。

チュロス。それはスペインやポルトガルが発祥と言われている揚げ菓子です。某テーマパークでは、すらりとした1本のワンドのような形で販売されています。

スペインでチュロスを食べたことがあるのですが、それは10~15センチぐらいの長さに揚げられていて、ホットチョコレートをつけて食べるものでした。まっすぐの棒状ではなく、まるで樹木の枝のようにうねりのある形をしていました。

某ドーナツチェーンでは丸められた形で販売されています。それはまるで、本来まっすぐである己自身を、まわりのドーナツたちに渋々合わせているかのようで、それでもドーナツのような円形にはならず、あくまでも棒である自身を主張するような形状になっています。

ワンドのA。情熱を持ってスタートを切る、火のエレメントを司る小アルカナのスート最初のカード。長いチュロスを握ってみると、それはまさに、ワンドのAの姿そのものなのです。


コインのAは「大福」である


コインのAは、大福ですね。
誰がどう見ても、大福です。

土の始まりであるコインのAは、どっしりと手の平に載せて重みを感じられる大福こそが、相応しいのです。
大福といっても、豆大福や塩大福、フルーツ大福などもあります。

そんな大福のバリエーションすべてを受け止めるかのように、コインのAには大福をあてはめました。
日本人であれば、誰もが納得するのではないでしょうか。
海外の方であっても、大福をひとつ食べさえすれば、共感が得られるはずです。
それほど、コインのAは、カードの意味としても、絵柄としても、甘味としても、大福と言わざるを得ない大福感に満ち溢れた大福である。そう断言させていただきます。


ソードのAは「串団子」である

ソードのAらしい甘味は何か。
風のエレメントの始まりである、ソードのA。
カードを眺めていると、やはり何かを刺したくなります。
それは何かと尋ねられれば、団子です。と答えることになるでしょう。
ソードのAは、串団子なのです。

団子を串に刺し、茶屋などでつまむ。そんな日本らしい風景を思い描いてみてください。
長居するのでもなく、一息ついたら立ち上がり目的地へと向かう。
そんな合間に楽しむお茶と串団子。そこにはソードのA的な要素を十分含んでいます。

スーパーやコンビニのレジ近くに置いてあって、つい手に取ってしまうパックの串団子も、なんだかソードのAっぽい風情があるように感じられます。
みたらし餡、つぶあんこしあん、焼き団子など、様々な種類がありますが、串に刺さってしまえば、どれも手軽に食べられる、串団子です。
ソードのAらしく、さくっと、気軽に手軽に。そんな串団子はいかがでしょうか。


カップのAは「甘酒」である


カップのA。水エレメントの始まりです。
大きなカップからあふれているのは、いったい何なのでしょうか。
それは、飲む点滴とも呼ばれている、甘酒なのではないでしょうか。

甘酒の起源は古く、そのルーツに当たる飲み物は「日本書紀」にも記載があると言われています。
子どものころ、お祭りや初詣のときに、温かい甘酒を神社などで飲んだ記憶があります。
ちょっと特別な日に、体を温める飲み物。自分にとって甘酒は、そんな位置づけです。
あなたが甘酒を飲んだ記憶を辿ってみてください。
そこには何かしらの思い出が詰まっているのではないでしょうか。
甘酒には、温かい感情とつながる、不思議な魅力が隠れているように思うのです。

今ではどこでも気軽に入手でき、美容や健康のために日々甘酒を飲んでいる人も一定数いるようです。
まさに、カップのA的な面目躍如と言えるのではないでしょうか。
だからこそ、カップのAに当てはまるのは、甘酒なのです。


あなたにとってのAはどんな甘味?


4枚のA。それぞれがそれぞれの四元素の「始まり」を担い、またそれぞれの四元素を象徴するようなカードでもあります。

チュロスを握りしめ、大福を掌に乗せ、団子を刺し、甘酒をたたえる。
まずは始まりのカードであるAを、甘いものにたとえていきました。
あなたにとって四元素がどんな意味を持っているのかによって、違う甘味をふさわしく思うかもしれません。

それでも、今の自分にとってAのカードは、これらの甘味なのです。
2から先に進んでいくにつれて、たとえられる甘味の幅は広がり、混迷を深めていくことになると思います。
場合によっては、語りたいことが多すぎて1回の連載で4枚のカードに触れられない、なんてこともあるかもしれません。
それだけタロットカードは奥深く、甘味は底知れない。だからこそ、おもしろいのです。

次回は秋の始まり、残暑の頃の更新です。あなたにとってのAを教えてもらえるとうれしいです。
そしてあなたにとっての2のカードについて思いを馳せてお待ちいただけると幸いです。

次に登場する甘味×タロットは……!? 残り52種類のスイーツをお楽しみに!

文/桜田ケイ
さくらだけい●乙女座。タロット占い師・占いライター。鑑定士歴は30年以上。鑑定人数は数万人。日常に寄り添う占いを提案&実践。占い講師としても活動中。初心者から上級者まで幅広い層にありとあらゆる角度からタロットについて教える。甘党。えいよう


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