再挑戦ただひたすらマリーンワンを待つ
翌日15時すぎ、私は再び赤坂の歩道橋に立っていました。
報道によると、この日はトランプ大統領と高市総理大臣が揃ってマリーンワンに乗り横須賀へ向かうとのことでした。
現職の米大統領と日本の総理が同じヘリに乗るなんてまさに歴史的瞬間――これは、何としても収めなければ!!
昨日と違い、今日はまだ明るいのでこれなら確実に撮れる!と余裕の気分です♪
しかし、問題は立ち位置です。
窓越しにお二人の姿を収めるには角度が命です。歩道橋にはすでに数人の先客。中央のベストポジションらしい場所は埋まっていましたが、私は目ざとく報道の腕章をつけたカメラクルーを発見!
間違いなく正解の位置です。
根拠のない確信を胸に真横のスペースを確保。
勝利の予感しかありません。
ロクマル登場気がつけばそこはパトレイバー
待つことしばし…聞き覚えのあるあの音
バタバタバタバタ!
上空を見上げると、アメリカ海軍MH-60Sナイトホークの編隊がやってきました。かっこいいー
昨夜の学びから
「はいはい、これは随伴機でこれが飛び立った少しあとに、本丸が来る――」と余裕の心構えです。
と、いうことは、、
ロクマル帰還時の角度をみておかなくてはいけません。
ロクマルは5~6機離発着するので練習ができます。
見ておくついでにせっかくなら絵になる構図で撮りたいと欲が出て六本木ヒルズが木々の間から見える位置、青山寄りに10メートル大移動。
ファインダーを覗くと、ロクマルがビル群をすり抜けるように飛び立っています。日米地位協定ツヨイ



気がつくとそこはパトレイバーと書いたものの、実はコメントで言われて初めて動画を観ました。ビルの間を抜けるヘリの光景、あの世界そのものでした。
上記の写真は普段飛行機に見向きもしない層にも評判が良く、いつも辛口なカメラ仲間からも「これは良いね」と珍しく褒めてもらい内心ウハウハだったのですが、、
実はこの仕上がりも使い始めたばかりの現像ソフトLightroomのおかげでもあります。
現像前のデータを順に並べると以下の通りです。
まず使用機材は α1Ⅱ + 70-200mm F2.8Ⅱでこの組み合わせなら通勤バッグに本体ごとすっぽり収まるので「仕事後にトランプ大統領のヘリを狙いに行く」ことはバレません。
確実にVIPのご尊顔を撮りたい思いでシャッタースピードは1/1600 絞り9.0で固定 isoはAUTOで1000でした



……センスのなさが際立ちます
また、現像といっても魔法のステッキマークを押して自動処理してもらい、あとは自分好みに明るさを少し調整している程度です。
それでも今回の作業を通して写真の巨匠たちはなぜ “どアンダーで撮れ” と言うのかが少しわかった気がしました。
暗く撮ることで光の階調がより繊細に出て、結果として立体感が生まれるんですね!
そうこうしているうちについにお目当てのVH-3Dが2機やってきました。
先ほどのロクマルの興奮で“窓が見える立ち位置を確保する”という大事なことはすっかり吹っ飛び、安全地帯の報道カメラの真横に陣取りました。
いよいよ――高市総理を乗せたマリーンワンが離陸です!
「横を、横を見せてくれ!」と心の中で熱く願ったその瞬間
……なんということでしょう

ヘリポートがチラ見できる位置


2機ともふんわりとまっすぐ上昇し、私に正面を向けたまま飛び去っていきました。
思わず立ち尽くしてしまいました。
またもや現像パワーでビル群を背景に飛び立つ姿は撮れましたけど。

そうじゃない
VIPが乗っているVH-3Dをどうしても写したいんだ!
全くの予定外でしたが、このまま横須賀帰りを待つことにしました。
待つこと2時間。
昨日よりも暗くなる現場。
交通規制が敷かれ、ローター音が響きロクマル編隊が現れそして――お目当ての機体が来ました!
ゆっくりと侵入してくるその姿はまるでスローモーション。
「この位置なら横を確実に捉えられる……!」
今までの経験(少)から、2番機に乗っていることが多いと踏みました。背景なんてもうどうでもいい。
昨日つぶれてしまった機体を少しでも明るく写すため、シャッタースピードをギリギリまで落とし、私の腕でもブレない範囲で連写。
そして――撮れたのがこちら。

現像の魔法をかけたのが、こちら。

背景はザラザラしていますが確かに見えますよね!
キャップをかぶったトランプ大統領、そして正面にはルビオ国務長官。
感動でした。
これ誰~だ!?と見せた人から「トランプさん!?」と反応されるその瞬間がうれしくて自分の中では大成功の一枚です。

故障したルノー車を警察官みんなで押していました
途中、この場所の下を車列が通る予定だったらしく、「上からは見ないでください」と撤退要請がありました。
私は近くで友人と待ち合わせていたので数分後に戻ると「方針が変わったのでいていいですよ」とのこと。
結果的に、その場にいられたのは運が良かったなと思います。

私はこういうイベントにはライトな層なのですが、この光景は本当に多くの飛行機ファンに見てもらいたかったなと思いました。
また国際的な行事があったら、今度は時間を作ってでも撮りに行きたいと思えるほど楽しくて忘れられない経験でした。
