言葉の毒を薬に変える調合法 —— 私が10年、言葉を「採集」し続ける理由

📦 連載『心と暮らしの図書館~有料エッセイ集~買い切りマガジン』より
10年続く、OneNoteの「言葉の標本箱」
私のスマートフォンの中には、10年以上書き足し続けているノートがあります。
かつてはEvernoteに、今はOneNoteに。
そこは、私にとっての「言葉の標本箱」です。
哲学の一節、心に残った雑誌や講座の対話、ふと胸に触れた表現。
それらは分類され、静かに眠り、必要なときにだけ取り出されます。
言葉は、ただ浴びているだけでは自分の血肉にはなりません。
意識的に採集し、時間をかけて自分の内側で熟成させて、
はじめて誰かを助ける「薬」になります。
フランスで手渡された、一つの処方箋
某上場企業経営者が愛読されている本から哲学者・今道友信さんを知り、今道さんが、フランスである言葉を贈られた話を、
私は何度も読み返しています。
「人間が人間に贈ることのできる、最善の贈り物は、いい思い出です」
この言葉に触れたとき、
私は初めて「言葉の効能」というものを、深く理解した気がしました。
正論で相手を打ち負かすことは、
一時的な鎮痛剤にはなるかもしれない。
けれど、心を本当に癒す薬は、
あとになっても、静かに温度を残す言葉なのだと。
調合法は、ジャンルを混ぜること
私の言葉の薬は、ひとつの分野だけからは生まれません。
哲学書で、人間の尊厳に触れる。
日本画家・千住博さんの作品に向き合う著書から、
芸術家が世界をどう見つめ、どう言葉に落とすのかを考える。
そして、ELLEやVOGUEの誌面に並ぶ、
流行に迎合しない女性たちの姿勢から、
「媚びない美しさ」という効能を抽出する。
論理と感性、静けさと意志。
相反する成分を、少しずつ配合していくことで、
私にしか作れない言葉の薬が、ゆっくりと形をとっていきます。
この続きでは、10年かけて言葉を採集し、どのように「毒」ではなく「静かに効く処方」として使うようになったのかを綴っています。
ご関心のある方は、買い切りの有料マガジンにてお読みいただけたら幸いです。
※一度ご購入いただくと、以後の更新もお楽しみいただけます。
ここから先は
¥ 500
もしよろしければ、応援の気持ちをチップでいただけるととても嬉しいです♪ 頂いたご支援は、学びや創作活動の充実に活かします。 ありがとうございます!
