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50代女性の暮らし|半分こで楽しむ人生の午後と誕生日の小さな贈り物

📦 連載『こころのたからばこ』より

今年は50代最後となる、恋人の誕生日。 その贈り物が、今年はいつになく早く見つかりました。 選んだのは、限定販売のひとつの愛らしい時計です。

※画像出典:Swatch 公式サイト(公式サイトより引用)

私の予算を少しだけ上回ってしまったけれど、来月からの積立を少し調整すれば大丈夫。 彼のお誕生日とクリスマスのギフトのために、毎月コツコツと給与から少しずつ貯めてきた時間は、私にとっても彼を想う静かな習慣でした。30代の頃に比べると50代のギフト代はほんの少し上乗せしている分、私の無駄使いを省いているので、家計簿の引き締めに役立っています。

*最後まで悩みぬいたSwatchxオメガのコラボ時計 。swatchはとても軽く、つけ心地も優しいので、もう直ぐシニアの彼の負担を減らしつつ、月からの地球を眺めるアースフェイスも日常を潤す刻みになります。愛らしいスヌーピーと雪のようなホワイトカラーが誰に対しても優しい彼に寄り添います。


現役時代の私にできる「精いっぱい」の想い

来年、私は定年退職を迎えます。 年金の少ない私が、これまでと同じような予算で贈り物を続けることは、もう叶わないかもしれません。 けれど、それでいいのだ、と。

現役時代の私にできる「精いっぱい」を今、手渡せることに、どこか晴れやかな気持ちを感じています。ひとつひとつ自分なりの最善を尽くすことで、悔いることなく時間が進んでいく――それは、私にとって何物にも代えがたい、澄み渡るような心地よさであったように感じられてならないのです。


人生の午後は、「半分こ」が美しい

定年退職を過ぎれば、いよいよ本格的なシニア時代。 そうなったら、大きなホールケーキは卒業して、小さくて愛らしいショートケーキをひとつ。それを二人で分け合いながら、紅茶を淹れる。

大好きなマリアージュフレールも、現役時代にこまめに買っていたのをやめて、年に一度くらいの特別な愉しみに変えてみる。あるいは、Godivaの一粒の高級なチョコレートを半分にして、その甘さを静かに慈しむ。 そんな光景が、私には何よりも贅沢で、豊かなものに思えてなりません。

むしろ、それが終わりになっても後悔しない現役時代の過ごし方をしてきましたので、周りは変わらずにいるのに、私だけがコンパクトになる現実に直面したとしても寂しさは起きません。なぜなら私は自分の稼ぎ力、少なすぎる年金をわきまえて、心の断捨離を続けているからです。

これまで十分楽しんできた私。もともとお金持ちをゴールに生きてきたわけではありませんし、少しずつ欲を手放していくことで、今は心がとても楽になりつつあります。今更、他人との競争社会に身を置いて、見栄を張り続けてどうなるのでしょうとも思います。


削ぎ落とされた先にある、小さな共有

愛する人と、いつまで一緒にいられるかは誰にもわかりません。
明日には別の道を歩んでいるかもしれないし、ある日、静かなお別れが訪れることもある。先のことがわからないからこそ、共にいられる「今」という時間を、大切に抱きしめていたいのです。一緒にいてくれる人への、ささやかな思いを添えて。

かつての華やかさとは違うけれど、削ぎ落とされた先にある、小さな共有。 足りない分を補い合い、半分を分かち合う。 そんな「折り合い」の付け方が、これからの私たちには、ちょうどいいような気がしてならないのです。

これまで通りのボリュームやエンジンを、ほんの少し落としながら。
少ない年金の中でも、工夫を重ねて、小さな驚きや愉しみを見つけていく。

健康年齢が大きく下がり始めるその日までは、
現役時代よりも、少し小さな世界で。
ほっこりと微笑みながら、愛する人と、あんじゅな繋がりの人たちと、小さく、心豊かに暮らしていけたらと思っています。

だから、50代最後の時間を大切に、これまで以上に丁寧に過ごしていきます。今年は初めて、男性用の腹巻も選んで贈りました。
本人が気づかないところで、そっとシニアに役に立つものを手渡していく――そんな距離感も、今の私たちには心地よいのです。


自分の原理原則で生きる小さな贅沢

最近、WEBでは
「効率的に条件で出会い、誰かの人生に乗っかり、経済的にもお得に楽に生きる」
そんな50代女性の戦略が、あたかも正解であるかのように、
まるで“スマートな生き方”として語られているのを目にすることがあります。

友人や知人、パートナー、あるいは子どもたちの肩書やブランドを集め、
それを鎧のように身にまとう。
そうして出来上がった姿は、一見すると美しく、
自己実現を果たしたようにも見え、きらきらと輝いて映ります。

けれど私には、
その人自身の輪郭や、積み重ねてきた時間が
どこか見えにくく感じられることがありました。
状況に応じて色を変え、言葉を美しく飾る一方で、
キャリアも実態よりも演出が前に出てしまう――
そんな在り方に、戸惑いを覚えたのです。

幸い、私の私生活や仕事の場には、
こうした価値観を強く押し出す人はいません。
けれど、noteを始めてから目にするようになった
WEB上の独特な空気には、どうしても小さな違和感が残りました。

私は時代錯誤だと言われたとしても、
原理原則から外れず、誰に対しても誠実で、自分なりのバランスで歩んでいきたい。それは効率という物差しでは測れない、
心の平穏を守るための、私なりの静かな儀式のようなものです。

たとえ非効率に見えても、
自分の足で立ち、自分で選び取る。
そうすることで、心は不思議と静かに整っていく。

同じ温度感を持つ人をパートナーに選ぶからこそ、丁寧に接しますし、
友人や知人とも、誠実さを軸に、無理なく付き合っていく。
小さく、控えめに生きる日々のなかに、
私は確かな美しさを感じています。


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著者プロフィール:ミレーヌ

東京在住。一人暮らし歴30年大企業正社員として働きながら、日常の小さな気づきや、手の届く幸せを感性で掬い取る喜びを綴る。
結婚や同居に縛られないパートナーシップを選び、現在は恋愛の只中にある。暮らし・働き方・関係性をひとつの生活として整えてきた。
ライターや相談業務も行う。

――価値観やノウハウを押し付けるのではなく、感じ、考える時間をそっと手渡す文章を大切にしています。

媚びない、流されない。でも、誰かの心に静かに寄り添いたい。
🎻心の機微を綴るエッセイスト・コラムニスト
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ゆるやかなコ
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