友達以上恋人未満の時間を越えて──君を信じたかった
▷序章
花火大会の約束を交わしたあの夜、
僕の中に「まだ、この関係は続けていけるかもしれない」という希望の光が灯った。
でも、そこからの半年間は、決して平坦ではなかった。
会っている時間は、言葉にならないほど幸せで。
それだけに、離れている時間が苦しく感じた。
“このままの関係を続けていくべきなのか”
ふとした夜に、そんな問いが僕の心を締めつけていた。
▷第1章 幸せと孤独のコントラスト
2024年7月、花火大会の夜。
手をつないで歩き、屋台の光に笑い合う彼女を見つめながら、
僕はただ「この時間がずっと続けばいいのに」と思っていた。
でも、そんな幸せな夜のあとは、また3日〜1週間の空白。
LINEのやり取りは最小限、電話はほとんど無い。
「会っていない間も、繋がっていたい」と願う僕と、
「連絡は必要な時だけでいい」という彼女。
——僕たちの“愛し方”には、温度差があった。
分かってはいる。けれど、やっぱり寂しかった。
そんな自分を責めることもあった。
▷第2章 すれ違う“未来”の見方
二人で会っている時、何気なく未来の話をしていた時に、僕はふと、将来一緒に住めたら嬉しいという想いを伝えた。
すると彼女は、少し笑いながらこう言った。
「寝室は別がいいかな。
理想は、同じマンションの隣の部屋とか」
その一言に、僕は胸の奥が少しだけ痛んだ。
ちょうど将来を見据えてマンション購入を考えていた時期。
もし一緒に住むことになれば……そんな淡い期待も、その一言でふわりと遠のいていった。
——この人と、本当に未来を共にできるのだろうか?
年齢も、人生のステージも、時間の流れ方も違う。
その現実を突きつけられたような気がした。
▷第3章 迷いと希望のあいだで
それでもやっぱり、彼女と過ごす時間は特別だった。
しゃれた結婚式場の屋上で開かれたビアガーデンでは、ちょっとだけおめかしして並んで座った。
夜風に吹かれながら、彼女の笑顔を眺める時間が、ただ嬉しかった。
ナイトプールでは、秋の冷たい風に震えながらも、
彼女は温水に浸かったまま、子どものように笑っていた。
その姿が、なぜか無性に愛おしく思えた。
渋谷109で体験した、ハローキティのハイティとプリクラ。
時間ギリギリで駆け込んだあのバタバタ感も、
キラキラ加工された2人の顔も、どれも僕の宝物だ。
そして、仮装してふざけ合った「メイキング・オブ・ハリー・ポッター」では、僕たちが一緒に“同じ世界に入り込める”ことが、嬉しかった。
そんなひとつひとつの思い出が、
僕の「覚悟」を少しずつ強くしていった。
——この関係を、曖昧なまま終わらせたくない。
——もっと、彼女とちゃんと向き合いたい。
年末が近づく頃、
僕の中に、はっきりとした想いが芽生えていた。
✅▶︎次回予告(Vol.6)
ついに訪れた、2025年1月。
舞台は、ディズニーシー。
僕は、あの日からずっと抱えていた想いを、彼女に伝えることを決めていた。
それが始まりになるのか、終わりになるのか、不安もあった。
でも、それ以上に強く願っていた。
——「君と一緒に、歩いていきたい」と。
