dir について(2)

dirについては、このメモで外部構造の補足としても説明したが、もう一つ、別の視点からも説明しておきたい。

V = E * dir * ( ef / R ) * k

2.渦潮の内部構造 の中で、『巨大な渦が生まれるためには、エネルギーが一点に集中するための dir(方向性ベクトル)が不可欠。』とした。

低気圧の場合、dir は気圧の勾配により、自然に決まる。ただ、経済の場合、ここが自然界と異なり、人間の意識・意欲(更に言えば「価値観」が影響すると考える。

この式の導入の最初の段階では、パラメーターとして Y (欲求、欲望、要求…)という変数を考えていた。

AI とのセッションの過程で消えたが、結局は E * dir として消化されているのだと考える。

つまり、自然界との違いとしては、エネルギー E の向かう先は、人間の価値観に基づく、意識や意欲が影響して決まるだろうということだ。

例えば、いわゆる環境問題について考えると、ある企業にとって、教義の経済合理性から見れば、環境保護の為のコストはかけたくない。
しかし、経営者の価値観なり意思により、その外部性を内部に取り込み、環境にも配慮した経営というのも可能だ。

この場合、ある意味一つの企業として「自然な」方向とは少し違った方向性に、その企業のエネルギー(E)が注がれることになる。

フリーライダーの存在も、これと関係があろう。
人は皆、できるだけ「楽をして」「得する(価値を獲得する)」のがある意味自然な方向ではある。

しかし、社会全体から考えると、フリーライダーの存在は、社会全体のエネルギーのブラックホールのようばもので、できる限り排除したい。

ここにも、人の社会は必ずしも「自然」の成り行きだけに任せない意識・意欲・価値観が存在し、それが社会全体を支えているとも考えられるし、それが人間の人間たる所以だとも考えられる。

つまり、dir にはそのような人間としての「価値観」に基づく欲求、欲望、要求が内在しており、そこが自然現象との違いとも言えるだろう。

これは、善悪の問題ではなく、人が、そしてその集合体としての社会がどのような方向にエネルギーを注ぐかという問題になる。

その意味でフリーライダーは、「自然」な、あるいは「動物的な」価値観に近いと言えるだろうし、
個人だけでなく、社会への影響も考慮した上で自身のエネルギーを使う人や社会(企業など含む)は、より「人間的な」価値観を持っていると考えられないだろうか。

人類の将来(V)は、この「価値観」の相互作用と集合体によって、その方向性 dir が決まると考えて良いだろう。

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