2部メモ 価値創造のアルゴリズム:      渦潮経済モデル(VEM)の構造

 このノートは、複数のノート群の一部です。
渦潮経済モデル(VEM)構成図(マップ)・ガイド で全体像が分かりますので、未読の方はまずそちらをご覧ください。


  前回、経済を「渦潮」として捉える思想について書いた。
  今回は、AIとの試行錯誤を経て辿り着いた、価値創造の具体的なアルゴリズム「渦潮経済モデル(VEM)」について説明したい。

  1. VEM(Vortex Economic Model)の数式定義
      人の活動エネルギー(E)が、価値(V)へと結実するプロセスを、
     以下の4つのパラメーターによって記述できると理解している。
        V = f(E, dir, ef, R, k)

      ここでいう V(Value) とは、単位時間あたりに人が生成した
     「価値」であり、有形・無形のあらゆるものを含む。そして、それを
     決定するのが以下の4因子だ。

      1. dir(Direction):方向性 その人の行動が、本来の目的や価値観の
               方向性とどの程度一致しているか。
      2. ef(Efficiency):効率 スキルや知識、設備などによるエネルギー
               変換効率。
      3. R(Resistance):抵抗 自身や環境の中に存在する、行動を阻害
               するマイナス要素。
      4. k(Kyoumei, Kyokan, Kandou: Resonance Coefficent):
              (周囲との関係)関心、感動、共振、共鳴の
               度合い。伝達・共鳴度

  2. 自然界の法則「V/Eの最大化」
       自然界におけるあらゆる営みは、投入したエネルギー(E)に
      対して得られる価値(V)を最大化する方向に動く。これは生物の
      生存戦略でもあり、経済活動の合理性でもある。

       この式は、個人の日常生活から企業の経営、さらには国家レベルの
      政治判断まで、同じパラメーターで検証できる、一種の一般的法則
      だと理解している。

       「なぜこのプロジェクトは停滞しているのか?」という問いに
      対し、「dir(方向性)がズレているのか、それともR(抵抗)が
      大きすぎるのか」といった具体的な分析が可能になるはずだ。

  3. 「無形の価値」を経済に組み込む
      このモデルにおいて最も重要なのは、カネに換算しにくい「固有
     価値」を正当に評価に組み込めることだ。
      今の日本の政策を見ていて感じる危うさは、日本の文化、民度、
     歴史、自然といった「無形のストック」を軽視し、カネのために
     安売りしているように見える点だということは以前に述べた。
      これらは、前述のパラメーターにおける、k(共鳴) や ef(基盤)
     を支える極めて重要な資産だ。

   以前、別の投稿で「国の借金」の誤謬についても触れたが、国の
  資産にはこうした無形資産も含まれるべきだと考える。フロー(日々
  のカネの動き)だけでなく、世代を超えて受け継ぐべき価値を
  「ストック」としてどう護り、育てるか。それこそが、本当の意味
  での「新しい資本主義」ではないだろうか。

結論:検証すべき仮説として
  「渦潮経済モデル」は、まだ一つの仮説に過ぎない。しかし、AIとの
  対話を通じて得られたこの視点は、マクロ経済学のような冷たい統計
  データだけでは見えてこない「人間の温度感」を含んでいると考える。
   自然界はV/Eを最大化する。 我々人間も、自らのエネルギーをできる
  だけストレスなく(高(ef)低(R)、より質の高い価値へと変換
  させていくために、この「渦」の方向性と力強さを高めていく必要が
  あるのだと感じている。

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