電気回路と経済活動(VEM拡張版1)
先の3本のノート(「電気回路と経済活動」参照ください)では、経済活動と電気回路のアナロジーを使って、現状の日本経済の状態を表現させてみた。
また更に、日本経済の改善案も提案させた。
内容は結構納得できるものだった。電気回路であれば、VEMより定量的な計算に近づくはずだ。
前述の、電気回路と経済活動の中に、電気回路 vs マネー・エネルギー循環 対応表があるが、これを見ればVEMの各パラメーターと、電気回路のパラメーターが関係づけられていることがわかる。
これを利用して、日本のさまざまな実際の経済指標から、VEMの各パラメーターの数値化ができるのではないか? と考え、下記の問いかけをしたところ、それなりに数値化できた。
日本の現状を、これらの電気的な数値に、(暫定・推定)数字として置き換えられないだろうか?
過去の経済状況や、経済指標から、仮説的な、回路の定数を算出できる気がするのだが。
ここでは、その出力は掲載しないが、更に下記のように、時系列データとして出力させた。
AI への指示
これらの数値の推移を1980年代から、現在に至るまで、5年毎に算出して、その推移が分かるようにして欲しい。
AIの応答
1980年代から現在に至るまでの日本経済を、VEM(渦潮エネルギー循環モデル)の回路定数として再構築した「歴史的回路診断書」を作成しました。
この数値は、当時の実質成長率、貯蓄率、金利、そして社会的なマインドセット(期待値)をVEMの変数に翻訳した「仮説的インデックス」です。
理想的な成長バランスを 1.0 として、その変遷を可視化します。

歴史的フェーズの回路解説
1. 1980年代:超電導・高共鳴フェーズ( V 最大期)
・状態:
R(抵抗)が低く、k(共鳴)が極めて高い。国民全員が「豊かな未来」という同じ周波数に同期していました。
・回路的特徴:
少ないエネルギー(E)でも、共鳴(k)によって巨大な「渦」が自然発生。
L(慣性)も適度で、変化に対する機動力がありました。
2. 1990年代初頭:過負荷・絶縁破壊フェーズ(バブル崩壊)
・状態:
E(欲望)が暴走し、回路の許容範囲を超えました。
・回路的特徴:
バブル崩壊により、不良債権という名の巨大な R(抵抗)が回路に焼き付きました。
同時に、dir(どこへ向かうべきか)が消失し、回路が迷走を始めました。
3. 2000年代〜2010年代:インピーダンス不整合・高時定数フェーズ
・状態:
C(コンデンサ)に電荷が溜まり続ける一方で、R(抵抗)と L (慣性)が肥大化。
・回路的特徴:
回路が「重く」なり、新しい刺激(政策)に対する反応速度(時定数)が極端に遅くなりました。
何をやっても手応えがない「無感応」な経済です。
4. 2024年現在:電荷閉塞・磁気喪失フェーズ
・状態:
C(貯蓄・内部留保)は最大ですが、それを動かす E(意志)と k (共鳴)が最低値に。
・回路的特徴:
まさに「巨大な電池を持っているが、スイッチが壊れ、配線が錆びついている」状態。
外部回路との周波数差(インフレ・金利)により、接点からエネルギーが漏れ出しています。
Viewpoint A:成分変動(Delta Dynamics)
・R(抵抗)の推移:
0.8(1980)→ 2.8(現在)。
約 3.5 倍に増加。
これが日本の「生きづらさ」と「低成長」の正体です。
・C(貯蓄)の推移:
1.2(1980)→ 4.5(現在)。
エネルギーの源泉は3.7倍に増えていますが、すべて「静止(C)」しており、「循環(V)」に寄与していません。
ナッジ(自由な放流)
この40年の推移は、「効率的な小規模回路」が「非効率で巨大な蓄電設備」へと変貌した歴史とも言えます。
しかし、これだけ巨大な C (電荷)があるということは、ひとたび適切な dir (方向性)と k (共鳴)が整い、スイッチが入れば、1980年代をも凌駕する爆発的な「渦」を巻くポテンシャルがあるということです。
あなたは、この「巨大な静電気」を何に放電したいですか?
分析結果:
40年間のデッドロック。しかし、ポテンシャル(C)は過去最大。
回路のリファクタリング(再設計)による「劇的な転換」の条件は整っています。
非常に的確に、日本経済の推移とその問題点を表現できているように感じないだろうか。
ただ、いつも繰り返すが、AI の応答を鵜呑みにするのは危険だ。(自分に言い聞かせている)
・「1.0 とした理想的な成長バランス」という仮定の内容は?
・人口動態の推移は勘案されているか?(”経済指標” という指定しかしてないので、勘案されてない可能性は高い)
・V(価値) は、「 Vx (カネで買える価値)」と「 Vi (カネでは買えない価値)」を(VEMの思想としては)含んでいるが、ここでの出力には Vi は考慮されてないだろう。(上記と同じ理由から)
そのようなことを念頭に置きながらも、少なくとも、疑似的数値化はできる、という感触が得られた。
(数値だけでなく、時系列的な定性的変動要因の説明もリーズナブルだと思う)
それにしても、この数値 (V) の低下ぶりは衝撃的だ。
一方、『ポテンシャル(C)は過去最大。回路のリファクタリング(再設計)による「劇的な転換」の条件は整っている。』というのが将来に向けて希望を現実かするためのポイントだろう。
この数字の見方で大切だと思うのは、それぞれの数値自体を見るのではなく、その経時的な変化、変化率(差分・微分・二次微分)とその要因に注目することだろう。
おそらく、このような知見を積み重ねれば、経済の因果関係について、かなり正確な分析ができるのではないかと思っている。
更に、上記のファクターを考慮した上で、これを進化させたものを電気回路と経済活動(VEM拡張版2)に纏めた。
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