枝 [詩]

ひたすら歩くこの道に
木の枝がきまぐれに落ちている

まだ折れたことに気づかない枝
折れることをうけいれた枝
どこへ伸ばすか決められないままの枝
素直にまっすぐのびた枝

なにひとつとして同じ枝はない
未完成で完成している
そこには時が落ちている

そんな枝のそれぞれを
この手いっぱいに拾って
道を歩く ひたすらに

どこかで落としているのかも
誰かが拾ってくれるのか


やがて夜がおおいかぶさる

月が僕に休めという
僕はしかたなく腰を下ろす

星たちが僕に光を届ける
「こんなに離れていては君の手元を照らせない」
星たちは僕に謝る

「気にしないで」
僕はしかたなく火をつける

まだ折れたことに気づかない
折れることをうけいれた
どこへ伸ばすか決められないままの
素直にまっすぐ伸びた

なにひとつとして同じ枝はなく
大きなひとつの炎となる

今、時が燃えている

僕と夜を明るく照らす
炎が踊る 炎と踊る 夢を見る

朝が僕を叩き起こす
そこには時が死んでいた
灰になって、風が吹く


僕は歩くこの道を
ひたすら歩くこの道に

どこかで会ったような枝
また


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