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「先用後利」とは/富山の置き薬

僕の昭和スケッチ」318枚目

<「富山の置き薬」© 2026 画/もりおゆう ガッシュ(不透明水彩)/禁無断転載>

富山の置き薬をご存知ですか?

僕は岐阜の生まれなので富山からは比較的近県にあったせいか、うちにも薬売りのおじさんが時折やってきました。

ご存知ない方もいらっしゃるかと思いますが、富山の置き薬屋は、各家庭に薬の入った薬箱を預け、定期的に訪問して使用した分の薬代を回収する商い*です。

昔は小さな村や町には薬屋がないところもあり、こういった薬売りが活躍していたのです。各家庭を訪れると、子どもたちに風船や、紙飛行機、などをオマケとしてプレゼントしていました。僕にも朧げながら貰った記憶があります。

訪問地域は北海道、東京、鳥取など21都道府県にわたり、全国各地に販売員がいたといい、なんとおよそ1000万世帯に利用されていたと記録があります。

「富山の薬売り」の始まり
17世紀後半、富山藩の財政難を背景に、第2代藩主である前田正甫が富山反魂丹(はんごんたん/胃薬)を開発したことが始まりとされています。これを機に富山では薬産業が発展し、薬都*と呼ばれるようになったのでした。

僕は知らなかったのですが、現在も多くの販売員が全国各地を訪問しているそうです。独特のデザインの小さな袋に詰められた薬は、どこか昭和の香りを運んでくるのかもしれませんね。


<こういった商法を先用後利といいます>
<薬都・富山* 医薬品の生産額、製造所数、従業者数で富山県は全国1位>
<©2026もりおゆう この絵と文は著作権によって守られています>
(©2026Yu Morio This picture and text are protected by copyright.)


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